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「私の原動力」                     益子綾乃さん

 

こんにちは! 
今回は高校生時から稽古を続けている、益子綾乃さんにお話を伺ってみました。益子さんから合氣道への想いや魅力をお伝えします。

益子綾乃(ましこ あやの)
栃木県出身、天通合氣道初段。
栃木県立宇都宮中央女子高等学校在学時、部活動にて合氣道を始める(※1)。
2024年大学卒業後、社会福祉士の資格取得を目指して専門学校へ進学。
趣味は読書とクラシック音楽を聴くこと、美術鑑賞。


合氣道との出会いは?

ー 高校の合氣道部へ入部したきっかけ

小学校時代の担任の先生の影響があって歴史や伝記物に興味を持ち始め、それぞれの時代を生きてきた人々の強さを感じ、自分も心身ともに鍛えたいという想いがあって、武道に興味を持つようになりました。
そんな想いから、合氣道を知るきっかけとなったのは、中学校3年の時に行った高校見学の時です。中庭で合氣道部の先輩がたが演武を行っているのを見て、自分も興味が湧き、それから受験勉強にも熱が入りました。
入試に合格して体験入部に行ってみると、筋力だけに頼らない力の使い方や、姿勢や丹田、身体動作を体験し、面白いと感じました。また、護身術としても学びたいと思ったことから入部を決めました。
今思い返すと、この合氣道部との出会いが、私の今後の人生の起点となっています!

ー 高校時代の経験

とっても青春していたな、と思います(笑)
部活は週3回あり、上達するにつれて楽しさも増してきて、合氣道自体もしかり、仲間と過ごす時間が、かけがえのないものでした。
同期とともに大会で団体自由の部に出場し、特別賞をいただけた経験は、今でも強く心に残っています!
もともと内気なところがありましたが、合氣道を通して努力した結果を感じられたことや、仲間と過ごす時間を通し、自分自身も明るく前向きに物事に取り組むことができるようになってきました。


学生生活と稽古

ー 稽古を再開!

部活動を引退してから、再開まで2年半、コロナの制約もあり中々活動的になれませんでしたが、合氣道をやりたい気持ちはずっと持っていて、自宅でも合氣道部で習ってきた柔軟体操、姿勢や丹田の意識や実践を、自分なりに継続して行っていました。
大学は首都圏に出ていて、2年次の冬に、高校の仲間とともに赤坂教室に体験稽古に伺ったことをきっかけに、また合氣道を再開しました。

ー 赤坂教室での稽古

学生という貴重な時間の中で、コロナで人とかかわる時間や活動できる範囲にも制約があったので、赤坂教室の稽古に参加して、一般の社会人のかたがたとの付き合いができたことは、自分にとって大きな財産となっています。
通い始めたころは知らず知らずのうちに緊張していましたが、「分からないことがあれば、遠慮なく聞いて良いんだよ」という先生の言葉に励まされ、安心して稽古を楽しむことができるようになりました。
また、将来自分もこうなりたい! 目指したい! と想えるかたがたと接することができたことも自分を成長させてくれました。
今まで苦手意識であった、人と関わりを築いて付き合っていけることの楽しさ、を実感することができ、この安心感が糧となり、ボランティア活動や外部の活動にも積極的に参加する励みになりました。
在学中の2年数か月という短い期間でしたが、赤坂教室は私にとってのサードプレイス(※2)。
合氣道の学びももちろん、教室のかたがたとの関わり含めて、毎回の稽古では心身が整えられて、自分らしく安心できる場所。
最後に参加した稽古では「追い出し稽古」を行っていただきました。とても濃い時間を過ごさせていただいた赤坂教室の皆様に感謝しています。

― 私の原動力

日々の稽古のほか、積極的に健康教室や武器稽古、大会や発表会の行事にも参加しました。また、黒帯をしめたい想いも強く、初段審査にも臨みました。
高校までのレベルと異なり、技・武器ともに覚えるものや難しいものや技術を磨いていかなければならないものが多く、稽古時間外でもイメージトレーニングや素振りを行っていました。
できるようになりたい想いで、新しいことやむずかしいことに挑戦し、できなかったことができるようになった、その変化を知り感じられる、そしてその変化をだんだんと楽しむことができる
自分の中にこのような変化を感じていました。
そして、この経験と努力を積み重ねていくことで、自信がつき、今の私の原動力となっています。


今後の抱負

ー 進学と将来にむかって

大学での研究内容とは異なりますが、専門学校では社会福祉士の資格を取り、子供やお年寄りのかたがたや幅広い世代の人々の生活を支えられる仕事をしたいと思っています。
学生生活の中で、自分が困った際にカウンセリングをしてくださった先生や、支えてくださったかたがたを見ていて、自分も同じように困っている人がいたら助けられる人になりたい、と想ったことがきっかけです。

ー 次の目標

合氣道も、地元にある本部道場で稽古を続けていきたいと思っています。貳段參段と上の段があるので、目標にしていきたいですね。
道場が私の中で、自分に素直に向き合って、自分に自信を持てる、そしてもっと自分を好きになれる場所として存在しています。
これまで自身の成長に大きく影響している合氣道を、自分の「道」として、もっともっと極めていきたいです。
 
 

(※1)共学化により、現在は廃部。
(※2)サードプレイス(第三の場所)とは、自宅、学校、職場とは別に存在する、居心地の良い居場所のこと。


取材日:令和6年3月29日
記事:天通合氣道取材班

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