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【哲学と宗教 全史】出口治明 読んだ感想

Noteでも噂の「哲学と宗教全史」読んでみました。まず帯の評価がスゴいですね!読む前に軽く笑ってしまうぐらいの高評価でした。
「世界でも選ばれた人にしか書けない稀有な本」こんなこと言われてみたいですね。自分の仕事で。

評価は★★★★★ 満点評価です。
期待を裏切らない大変素晴らしい本でした。

本の読み方

この本を読んで、改めて読書の楽しさを感じました。たぶん、この本を読み切れない人もそれなりにいると思います。決して短くない本ですし、宗教の多少の前知識がないとスッと入ってこない部分もあるかと思います。
個人的な読み方としては、「興味が湧く部分をじっくり読む、よく分からない部分は適当に読む」という読書の基本が大事と改めて感じました。

優れているところ

読んでいて一番最高だな、と思ったのは作者の解釈が書かれているところですね。もちろん全面的に作者の主張という訳ではなくて、正しい描写の後に作者の解釈が軽く添えられているような、お話を聞いている感覚になります。
そして、次に素晴らしいのが歴史・宗教・哲学が時間軸と人間関係(直接の友好関係という訳ではなく、学問の影響し合い)が描かれているところ。これによって、まず大まかな流れが分かります。これは初学者にとっては大変すばらしい。
更に、各時代の哲学者の主張・姿勢が端的に表現されていて、お気に入りの学者が見つかります。これがまた良い。本の中に参考文献が沢山紹介されていますから、興味を持った人は更に読み進めれば良い、という具合ですね。

私は今アメリカに住んでいますので、アメリカ史に興味を持っていましたが、独立戦争と関連したフランス革命も気になってきました。

大変素晴らしい本でした。ぜひ、ご賞味あれ。

Have a good day!

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