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『編集者の読書論 面白い本の見つけ方、教えます』(著: 駒井稔)

【内容】
編集者をしている著者が、読書論やおすすめ本を紹介。


【感想】
著者自身60代となり、著者の学生時代の同級生から何か面白い本はないかと聞かれることが多くなったのだとか…
そんな時に答えたりしてきたことなどの経験を元にした本とのことでした。
なるほど、雑談的に軽く描き口ながら、本質的なことをサラッと書いていく感覚が心地良い…
本の内容は、著者のおすすめ本から編集者の著者ならではの読書術、編集者や著名人の読書術なども紹介していました。
色々と気になった本もあったのですが、長編を読むコツに関しては参考にしたいなあと思いました。
具体的な方法としては…
トルストイやドストエフスキーなどの長編で有名な著者の本は、短編や中編から入ると読みやすくなるとのこと。
なるほど、これは個人的にも思い当たる節があり、やってみようかと思いました。

先日読んだ三宅香帆の『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』という本を読んで、他の読書について書かれた本も気になり、手に取ったのですが…
元編集者という視点からだと、また独自の視点があって面白いなあと思いました。
本に関する本というものも沢山ありますが、最近のものはわりと速読とかコスパといった言葉が飛び交うようなものが多いので、こうした読書そのものを楽しむための本というのも良いものですね。

https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334046637

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