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『テトリス』(長編映画)

視聴環境: Apple TV+

※多少ネタバレします。

【内容】
ビデオゲーム「テトリス」を世界的に普及させたアメリカ人セールスマンの実話に基づくスリラー。
ロジャースは、「テトリス」の権利を手に入れようと、KGBを始めとした様々な思惑を持った人々と様々な交渉を重ね、冷戦下の1988年にソビエト連邦に渡ることとなるが…


【感想】
日本そして世界で一世を風靡したテトリスが、いかにして世に出たのか?
今まで、全く知られることのなかった経緯が、巧みに映画化された作品でした。

地味な人間ドラマだと思って見始めたら、人間ドラマだけではなく、陰謀あり、アクションありで、一気に引き込まれました。
物語のメインの舞台となるのが、崩壊前夜の混乱したソ連ということで、陰謀や暴力、なんなら殺人も厭わないというKGBが、危うく文句なく胡散臭くて最高(?)でした。
KGBの持つ闇の部分が、主人公の破産という切迫感以上に、緊迫感を醸し出しているんでしょうね。

この映画を観ていると、みんなが知っている商品や事情に関して、エンタメ化出来る事情は無数にありそうですね。基本な物語の構造としては、忠実な教科書的な作りの物語となっていると感じました。

物語として盛り上がるように、かなり誇張して作られているとは思いましたが…
題材が身近で、当時として何十時間かはやっていたテトリスについての物語ということで、興味の持続も尽きずに観終えることが出来ました。
現実を題材にした事情を、エンタメに落とし込むことに可能性を感じた一作でした。

※ちなみに見出しの画像は、スマホ用の生成AIで作ってみました。なんか、映画のイメージとは結構違ってしまったような…

https://eiga.com/amp/movie/98971/

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