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須永和宏
2021年2月25日 16:59
🔹永久言語としての「いつも」すでにふれたことだが、我が子が自分の部屋の後片づけをしない、歯をしっかりと磨かない、朝夕の服の着脱ものろいといった場面に遭遇して困惑することは日常茶飯事であろう。そんなときお母さんは、ついイライラして「何をぐずぐずしているのよ」といった言葉を口にし、さらに「あなたって、いつもそうなんだから」といった追い打ちの言葉をかけてはいないだろうか。そのダメ押しに反応し、
2021年2月11日 18:07
🔹門限時刻に遅れて帰宅した娘の事例次のような事例に直面した場合、みなさんは、どう対応されるであろうか。まずはご一緒に考えていただきたい。 中3の娘が午後8時の門限を過ぎても帰宅しない。こんなことは初めてなので、親は気がかりで娘のケータイに電話をかけたが、一向に通じない。こんなとき、あなただったらどう対処するか。次の3つの答えのうち、1つを選んでほしい。① 年頃になったのだからと寛大に
2021年2月5日 16:35
2回目の本講座では、私たちがよく陥りがちな「要求伝達」ということの弊害について取り上げ、そのうえで「共感伝達」の大切さについて説明したい。🔹条件つきの愛情これまで、子育てというものは、我が子にたっぷりと愛情を注ぎさえすれば、まず非行に走ることはありえないと考えられてきた。逆に言えば、非行に走るような子どもは、親の愛情が欠如していたのではないかとみられていた。たしかに30年以上前であ
2021年2月1日 16:49
🔹はじめに小生、長年、司法の現場で心理臨床(ケースワークを含む)の仕事に従事してきた者です。そののち大学教員に転身し、心理学などを教えるかたわら、一般の心理相談や学生相談などにもたずさわってきました。これから連載をしていく論稿は、過去に月刊教育誌に寄稿し掲載されたものですが、このたびそれらを大幅に加筆修正し、現在、子育てのなかで悩み苦しんでおられる親御さんたちのために、このブログを通しての