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㊗️アカデミー賞作品賞&アジア人初主演女優賞など7冠の快挙‼️カオス過ぎる映画「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」無限の可能性とたった一つの人生に涙が止まらない😭

めちゃくちゃ面白かった!

でも面白いだけでは終われなかった。

アカデミー賞最多ノミネートの快作‼️映画「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」無限の可能性とたった一つだけの人生に涙が止まらない😭

【作品概要】

カンフーとマルチバース(並行宇宙)の要素を掛け合わせ、生活に追われるごく普通の中年女性が、マルチバースを行き来し、カンフーマスターとなって世界を救うことになる姿を描いた異色のアクションアドベンチャー。

経営するコインランドリーは破産寸前で、ボケているのに頑固な父親と、いつまでも反抗期が終わらない娘、優しいだけで頼りにならない夫に囲まれ、頭の痛い問題だらけのエヴリン。

いっぱいいっぱいの日々を送る彼女の前に、突如として「別の宇宙(ユニバース)から来た」という夫のウェイモンドが現れる。混乱するエヴリンに、「全宇宙にカオスをもたらす強大な悪を倒せるのは君だけだ」と驚きの使命を背負わせるウェイモンド。

そんな“別の宇宙の夫”に言われるがまま、ワケも分からずマルチバース(並行世界)に飛び込んだ彼女は、カンフーマスターばりの身体能力を手に入れ、まさかの救世主として覚醒。全人類の命運をかけた壮大な戦いに身を投じる。

エヴリン役は「シャン・チー テン・リングスの伝説」「グリーン・デスティニー」で知られるミシェル・ヨー。

また、1980年代に子役として「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」「グーニーズ」などに出演して人気を博し、本作で20年ぶりにハリウッドの劇場公開映画に復帰を果たしたキー・ホイ・クァンが、夫のウェイモンドを演じて話題に。

悪役ディアドラ役は「ハロウィン」シリーズのジェイミー・リー・カーティスが務めた。

第95回アカデミー賞では作品、監督、脚本、主演女優ほか同年度最多の10部門11ノミネートを果たした。

【感想】

話題のエブエブは……

めちゃくちゃ面白かった!

でも面白いだけでは終われなかった。

カオスな世界に投げ込まれ、カオスな感情が渦巻き、後半はなぜ自分が泣いているかわからない。

奇想天外な展開と普遍的なテーマの核融合。

現実に疲れ果てた中年女性のエヴリンはある日マルチバースと繋がり人生のあらゆる別の可能性を体験する。

それ以上のストーリー説明は蛇足だろう。

ただこの世界に自身を投げ入れてほしい。

個人経営厳しいクリーニング店を支える家族
いきなり世界は変わり、家族に危機が訪れる。
ミシェルヨー68歳のキレキレカンフーアクション!

アカデミー賞の演技部門に前代未聞の4人ノミネートされたのは複数の自分を演じ分けたからではないと思う。

彼らがひときわ輝きを放ち、しかも真に迫る感情を魅せてくれるからだ。

あとはもう何も考えずただひたすらに

脳内をミキサーに入れてかき混ぜられ

最後に辿り着く真実の切実さに涙する。

マルチバースは、人間の脳内に繰り広げられる夢と思考と記憶の混在のメタファーに思える。

だから奇想天外でも私たちの真実が透けて見える。

ただ身を委ねて、夢中になって、

カンフーアクションに興奮して、

あまりのバカバカしさにつっこんで、

笑って、泣いて、劇場を後にする。

そして

なぜか自分の人生が以前よりも

愛おしく思えてくる。

そんな不思議で素敵な映画だった。

気づけば40代半ばを過ぎて、未来よりも過去を振り返ることが多くなっていた。

「もしも、あの時、ああしていれば、今とは違う人生だったかもしれない」

後悔と幻滅と失われた可能性と絶え間なく自分の記憶と旅をしてきた。

そんな幾度も繰り返された人生の問いに対してようやく決着できるかもしれない。

すべてのこと。

すべての場所。

今ここにある。

無限の可能性とただ一つだけの人生。

このひとつの愛。

このひとつの家族。

このひとつの人生。

両親。

妻。

息子たち。

人生を終えるときには、彼らを心から切実に愛した記憶が走馬灯のように巡り、涙しながら死んでいきたい。

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