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2024年1月の記事一覧

『枯れ葉』に希望をみた2023年小晦日

『枯れ葉』に希望をみた2023年小晦日

というわけで、年末は30日に友人Tと『枯れ葉』、大晦日に一人で『PERFECT DAYS』を観た。ついでに29日は、孫に誘われて『SPY✕FAMILY』を鑑賞。このパターンは、今後の年末の過ごし方として定着させて良いかも知れない。幸せな三日間だった。

30日: アキ・カウリスマキ『枯葉』

『過去のない男』を観た時に、少しだけフィンランドについて調べてみた。私にとって彼の国は、北欧の小国ではある

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  大晦日『PERFECT DAYS』 を見た幸せ、『パリ・テキサス』からもう40年か

大晦日『PERFECT DAYS』 を見た幸せ、『パリ・テキサス』からもう40年か

大晦日に『PERFECT DAYS』を観た。これは良かった。『パリ・テキサス』が1984年の作品。それから、約40年。久しぶりに巡り合った気がした。トラヴィスと平山はどこかでつながってる。

 20代の頃に一緒に『パリ・テキサス』を観たA女は、映画館を出ると「なんで、せっかく巡り合ったのにトラヴィスは、また出ていっちゃうの」と眉をしかめた。ちょっと、語気が強かったので、これ以上機嫌が悪くなるのは勘

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『市民ケーン』から『タクシー運転手 約束の海を超えて』

『市民ケーン』から『タクシー運転手 約束の海を超えて』

オーソン・ウェルズは、私の世代ではニッカウヰスキーのCMに出ていたヒゲのオジサマ。

その監督デビュー作『市民ケーン』は、新聞王であったケーンが最期に残した言葉「バラのつぼみ」の意味を解き明かそう、と彼の生涯を回想形式で辿る形で物語は展開します。

言うまでもないほどの名作。

「バラのつぼみ」の意味については様々な解釈があるようですが、わたくしが思い出すのは、ソフィアで受けたハビエル・ガラルダ神

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