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名作劇場「童話の世界から:日本編」vol.7「おむすびころりん」

むかしむかし、木こりのおじいさんは、お昼になったので、切りかぶに腰をかけて、お弁当を食ベることにしました。

「うちのおばあさんがにぎってくれたおむすびは、まったくおいしいからな」ひとりごとをいいながら、タケの皮の包みを広げたときです。

コロリンと、おむすびが一つ地面に落ちて、コロコロと、そばの穴ヘころがりこんでしまいました。

おじいさんが穴をのぞいてみますと、深い穴の中から、こんな歌が聞こえてきました。

♪おむすびコロリン コロコロリン。
♪コロリンころげて 穴の中。

おじいさんは、自分は一つも食ベずに、おむすびをぜんぶ穴へ入れてしまいました。

つぎの日、おじいさんは、きのうよりももっとたくさんのおむすびをつくってもらって、山へ登っていきました。

おじいさんは、おむすびのようにコロコロころがりながら、穴の中へ入っていきました。

するとそこには、かぞえきれないほどの、おおぜいのネズミたちがいたのですおじいさんはごちそうになったうえに、ほしい物をなんでも出してくれるという、打ち出の小づちをおみやげにもらって帰りました。

おじいさんが、小づちをひとふりしただけで、おばあさんのひざの上には、もうあかちゃんがのっていました。育てながら、二人は仲よく楽しくくらしましたとさ。

古くからある口承文芸で室町時代に『御伽草子』として成立したと見られる。無欲な老人と強欲な老人の対比であり、因果応報など仏教的要素も併せ持ちます。

特徴的なのは異界の住人であるネズミが善人に福をもたらすという筋立てであり、ネズミは「根の国の住人」(根住み)とも見られており、米倉などにあるネズミの巣穴は黄泉の国、浄土への入り口と言い伝えられる地方があります。

どうやらお伽噺としては定番の要素が盛り込まれている予想です。

親切な老人と欲深き老人、異界の住人(ネズミ)との交流によりる恩返し?

因果応報をはじめとした仏教的な教訓も描かれています。

心優しい人には幸運が、よく深く、意地悪な人には悪いことが返ってくるという教訓も込められた作品です、昔から子供向けに作られた物語なのでしょうか?

現代では余りの明確な勧善懲悪な世界観が薄っぺらに感じますが、逆に
シンプルな教訓としては夢が合って良いのでは、と思います!

「信じるか信じないかはあなた次第です」今の時代は童話じゃなく都市伝説かな?

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