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天地の事件簿VOL.26「教育を考える!」(前編)

一時期「ゆとり教育」なるものが流行りましたが、成果が出ず廃止になりました。
ゆとり教育とは、小学校、中学校、高等学校にて授業時間を減らし、生きる
力を育む工夫を取り入れた教育のこと、1980年代から始まった文部科学省の
主導で行われた教育改革です。

生まれた背景には、詰め込み教育が批判された理由のひとつが小学校からの落ちこぼれの出現です、落ちこぼれた子どもは、いじめにあう、不登校になる、不良になるなど、マイナスの影響がありました。

また、PISAと呼ばれる国際学力調査の結果、日本の学生の学力ランクが低下していることが発覚しました、これは由々しき問題だったのです。

後を受けて「ゆとり教育」が流行りまして、授業時間が大幅に削減される代
わりに、学校では新しいタイプの活動が取り入れられるようになりました。

生きる力を育むために実施されたのが学校の週5日制、土曜日は、体験学習、調べ学習、地域連携教育などに充てられました。

自分で考える、課題を発見する、解決に向けて行動する力を備えることが目指されました、生きる力として他人と関わる能力も重視、他者と一緒に取り組む活動が増えていきました、以前とは異なる新しいタイプの授業が導入されるようになり、代表的な授業が、総合的な学習の時間です。

新しいタイプの授業に加えて進路指導を充実させたことも、ゆとり教育の特色。

結果の評価は様々ですが、諸手を挙げての賛成、大成功ではありませんでした。

特に就職後のゆとり世代は、根気がない、やる気がないなど、ネガティブな評価が目立っています。それがゆとり教育の問題なのか企業の体質の問題なのか、今のところ定かではありませ、難しいですね。

本当の評価はこの先見えてくるのでしょうね?

【後編に続く】

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