【総括2023’/本の巻】図書館頼み アワード23’
バタバタと総括記事を更新しておりますが、年内最後の更新となる本稿は、この一年間に図書館から借りてきた本の振り返りとなります。
その名も「図書館頼み アワード23’」です。
1:2023年の図書館頼みリスト
睦月:5冊
如月:7冊
弥生:3冊
卯月:3冊+2冊
皐月:4冊+5冊
水無月:4冊+3冊
文月:1冊
葉月:3冊
長月:3冊
神無月:3冊
霜月:3冊
師走:2冊
2:図書館頼みアワード2023’ 発表!
とりあえず一年は十二カ月あるので、全51冊の中から12冊をセレクトしてみました。(毎月1冊づつ選んでいるわけではありません。よって、選ばれた本がない月もあります。)
第1位 混浴と日本史 / 著者:下川耿史
第2位 心にひびく 小さき民のことば / 著者:谷川健一
第3位 〔 増補 〕 大江戸死体考 / 著者:氏家幹人
第4位 江戸の乳と子ども / 著者:沢山美果子
第5位 江戸の糞尿学 / 著者:永井義男
第6位 瞽女うた / 著者:ジェラルド・グローマー
第7位 反魂丹の文化史 / 著者:玉川信明
第8位 すべてが武器になる / 著者:石川明人
第9位 猿蟹合戦の源流、桃太郎の真実 / 著者:斧原孝守
第10位 ニホンオオカミの最後 / 著者:遠藤公男
第11位 列伝体 妖怪学前史 / 編纂:伊藤慎吾 他
第12位 土門拳が封印した写真 / 著者:倉田耕一
この様な結果になりました。
因みに、栄えある1位以外は同列とみなして下さい。
また、一覧を客観的に眺めてみると、感想文の筆温度がそのまま結果に反映されたような気がします(汗笑)。
「アワード」などと年の瀬染みた括りで綴ってはみたものの、実に締まりのない「結果発表!」になってしまいましたが、何れの本も著者の労作であることに違いはなく、既知・未知を問わず、新たな気付きや視点の異なり、そして見立て方を提示してくれたように感じています。
改めて、全ての著者・出版社、そして図書館に感謝!
3:余録「図書館頼み」による効果と変化
この「図書館頼み」のコンセプトは、「人生の終盤に荷物を増やさない」という一点に尽きます。この試みは、僕自身の読書習慣や本に対する姿勢(乱読・即買い)を改めるのに目覚ましい効果を発揮してきました。
とは言え、そこはやはり「本好き」であるに違いはなく、どうしても蔵書しておきたくなる本が出てきてしまいます。
そうして購入した本が、今年もありました。
前出の順位で言えば、1位「混浴と日本史」と6位「瞽女《ごぜ》うた 」、10位「ニホンオオカミの最後」、それから番外の「消えた山人」の4冊を購入しました。何れも資料性が高く、手元に置いておきたかったと・・・。
※「ニホンオオカミの最後」は長男のプレゼント用・送付済
結果的には4/51冊で済んだわけなので、「図書館頼み」の効果を認定しても差し支えないでしょう(自分に甘い)。
正味のところ、蔵書しておきたい文学作品の購入や、本業で要する専門図書の費用も馬鹿にはならないので、この「図書館頼み」が我が家にもたらした経済効果は存外に大きいのです。それは、この取組みを続けてきた5年間で一番感じている実利だったりして(笑)。
また、効果という位置づけには相応しくないかもしれませんが、本の購入にAmazonを使わなくなったということもまた、買い物に関わる前向きな変化の一つに挙げられるでしょう。
図書館から借りて読了したことで、購入するか否かの判断が適切になることは勿論の事、急いで購入する必要が無くなるのですね。よって、地元の本屋さんに注文するという「従来の買い物」に戻すことができました。
とまれ、「本の購入にAmazonを~」という選択に対して多くを語る必要はないでしょう。極東の島国に暮らす一消費者として、昨今ならではの社会問題をあらゆる視点から眺めてみれば、こうした判断も一つの意思表示になるのではないかと考える次第です。
やはり、買い物もエネルギーも、考え方としてはベストミックス & ベストバランスが好ましいと思います(微笑)。本の購入に限らず、状況に応じて買い物のスタイルを最適化していきたいものですね。
と言うことで、来年以降も「図書館頼み」を細々と(断続的になるかもしれませんが)続けていこうと考えているところです。
箸にも棒にもかからぬ私的読書記録ですが、お暇な時にでも目を通して頂ければ嬉しく思います。
一年の御礼
note1年坊主が綴る拙い記事に、辛抱強くそして我慢強くお付き合いして頂いた稀有で酔狂で賢明なる読者の皆様には感謝しかありません。
また、拙記事をマガジンに取上げて頂いた稀有な方々へも厚く御礼申し上げます。それから、一年を通して「図書館頼み」のヘッダー画像で活躍して頂いた 折り紙作家 ピロさん にも感謝ですね。
12月31日が近づく中、休日返上で慌ただし過ごされている方も多かろうと思います。今はただ、読者の皆様が心穏やかに年の瀬を迎えられんことを祈るばかりの伝吉小父です。
今年一年、本当に有難うございました(低頭)。
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