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ルミナスウィッチーズと私【後編】
2ndライブから少し経ったある日、ルミナスウィッチーズへの熱量が冷めていなかった私はふとこんなことを思いました。
『アイラ様にも戦うウィッチだった頃に仲間っていたんだよなぁ』と。
アイラ・ペイヴィッキ・リンナマー、ルミナスウィッチーズのリーダーでかつてはストライクウィッチーズやブレイブウィッチーズに登場したウィッチのように戦っていたが、戦闘での負傷により前線から離れて歌うウィッチになった。
そ
ルミナスウィッチーズと私【前編】
ルミナスウィッチーズ、私がその名前を知ったのは学生の頃。
その頃はまだワールドウィッチーズについては『ストパン』『スト魔女』などの略称や自衛隊とのコラボポスターなどで、キャラの絵を見た程度の知識しかありませんでした。
しかし何か新しいアニメを見たいなと思っていた時に『501発進します』のアニメが放送されるのを知り、15分程の長さでコミカルな作風でそれまでのシリーズを見ていなくても問題のなさそうな内
絆-WORNDERFUL WORLD-【中編②】
アイラとアイザックたちが去って数時間が過ぎた邸宅。
夕陽の温かな光が室内に差し込むが、その光がジニーたちに安らぎを与えることはできず、彼女たちは皆心ここに在らずといった状態であった。
アイラからはライブの準備を進めるようにと言われたが、とてもそれができる気持ちではなかった。
「ごめんなさい…私が余計なことを言ってしまったばかりに」
「貴女が謝ることなんてちっともないわよ」
「ソフィーは軍人と
絆-WONDERFUL WORLD-【中編】
ネウロイの襲来、そして謎の銀色の巨人の降臨から数日後。
ブリタニアのある村を連盟空軍航空魔法音楽隊ルミナスウィッチーズの面々は訪れ、村に広がる景色に息を飲んだ。
「何よこれ、酷い…」
「話は聞いていたけど想像以上ね」
建物や木が軒並み原型を留めていない凄惨な破壊の跡に真っ先にリュドミラ・アンドレエヴナ・ルスラノヴァ『ミラーシャ』と音楽隊を束ねる隊長のグレイス・メイトランド・スチュワードが悲痛
絆-WONDERFUL WORLD-【前編】
白銀の雪。果てしなく広がる大地が満遍なく白一色に染まり、その白を夕陽の橙がてらす世界。
その世界に少女はただ一人、ポツンと立っていた。
(雪?どこなんだここは…)
己を取り囲む風景に少女は首を傾げる。
消えぬ疑問を持ちながら試しに歩いてみる。
一歩踏み出すごとに足裏から伝わる雪のひんやりと柔らかな感触。
「あれは?」
雪の白と夕陽の橙しかなかった世界に別の何かが少女の前に姿を見せた。
「
愛猫のような彼女と…
青く綺麗な空の下、うんざりするほどの寒さを肌に届ける風に体を震わせながら彼は街中を歩いていた。
「う〜さむさむ。天気予報で聞いてたより寒くないかこれ」
黒いコートの守りを貫通する程の寒さ。
せっかくの学校のない休日。普段ならば温かい布団の中にいただろうが今日は違う。
寒さに苦しんでも、天気予報の裏切りに嘆いてでも、外に出たいと思う理由があった。
「お、いたいた。待たせちゃったかな」
駅前で
Next Chapter【後編】
「宮藤、来てくれたんだね!」
「宮藤さん!」
上空から自分たちの前に降りたウィッチの名を二人は呼ぶ。
どちらの声色にも嬉しさが込められているが、ハルトマンの方が強かった。
「お久しぶりですハルトマンさん、クリスちゃんも…ハルトマンさん、腕怪我してるじゃないですか!」
振り返って二人を見るなり宮藤はすぐに真っ赤に染まるハルトマンの片腕に気付き、狼狽した。
しかしそんな彼女の反応とは裏腹にハル