ルミナスウィッチーズと私【前編】

ルミナスウィッチーズ、私がその名前を知ったのは学生の頃。
その頃はまだワールドウィッチーズについては『ストパン』『スト魔女』などの略称や自衛隊とのコラボポスターなどで、キャラの絵を見た程度の知識しかありませんでした。
しかし何か新しいアニメを見たいなと思っていた時に『501発進します』のアニメが放送されるのを知り、15分程の長さでコミカルな作風でそれまでのシリーズを見ていなくても問題のなさそうな内容だったこともあり見てみました。
見てみると内容が面白く三話程経ったくらいには本編がどんな感じなのか気になって、『501発進します』のアニメの放送と並行してレンタルビデオ店で『ストライクウィッチーズ』を追いかけました。
するとやはり本編も魅力的なキャラや世界観、面白いと感じる内容でそこから益々のめり込んでいって『ストライクウィッチーズ2』『OVA』『劇場版』そして『ブレイブウィッチーズ』…とレンタルビデオ店の棚に並んでるウィッチーズシリーズの作品を視聴し、その頃にはもう完全にワールドウィッチーズに夢中になっていました。

『501発進します』の放送が終了し、映像化されているウィッチーズ作品も見終えた私は漫画やゲームなど他にはどんな作品があるんだろうなと思い、調べてみました。
恐らくはこの時がルミナスウィッチーズの名前を知った最初の時だと思います。(もしかしたらまだルミナスウィッチーズという名前がまだ決まってなかった時期だったかもしれません)
この時には既に歌うウィッチたちを題材にした作品が今度アニメでやる予定だと公表されていて、ルミナスウィッチーズ関連のイベントも開催されていたように記憶しています。

ーどうなるんだろう
ルミナスウィッチーズに対して最初に感じた感想はそれでした。
戦闘ではなくて音楽をメインに扱う作風、初めてお名前を見る声優さん、それまでのウィッチーズ作品とは大きく異なる挑戦的な作品に私はそのように思いました。
後公式サイトのキャラクター紹介を見て(この中だったらシルヴィってキャラが一番好きな見た目かなぁ)とも思っていました。
私がルミナスウィッチーズを知った直後もルミナスウィッチーズ関連のイベントが何度か行われていましたが、この時の私はアニメが始まったら見てみようくらいの距離感でした。
イベントの参加に前向きになれなかった理由としては元々アニメのイベント自体に参加する側の人間ではなかったこと。それに加えて、個人的にそれまでアイドルや歌の要素を全面に押し出した作品を多少なりとも気にはなっても意図的に避けていたのもありました。
アイドルや歌が嫌い、というわけではありません。ただ一度好きになると年単位で一つの作品に深く没頭してしまう自分の性質を自覚していて、イベントやライブの多いアイドル系のアニメだとイベント毎のグッズや特典などにかかる費用が多く、出費が凄いことになりそうだと思ったからです。
だからアニメ開始前に行われていたイベントも開催するという公式からの情報は見ていて『ルミナスウィッチーズの人たちには頑張って欲しいな』とは思っても、開催されるイベントに行こうとまでは思わない…というような感じでいました。

そして私がルミナスウィッチーズを知ってから『ストライクウィッチーズRTB』と『ワールドウィッチーズ発進します』を経て記念すべきルミナスウィッチーズのアニメの第一話が放送されました。
イベントは興味がなくても作品自体は気になっていた私は放送が始まるちょっと前からテレビの前でどんな内容が流れるのか、ドキドキワクワクしながら待機していました。
そして第一話が放送されたのですが.視聴した結果はというと…



結論から言って放送前には想像もしていなかった程面白かったです。
過去の作品の中では取り上げられる機会のなかった背景を持った主要人物たちをメインに持ってきた内容に私は関心を引き寄せられました。
ルミナスウィッチーズの肝とも言える歌も第一話のジニーの歌声をテレビの前で聞いて気持ち良い歌だなぁ、と思えました。
その流れで最終話まで一度仮眠してアラームをセットして時間になったら起きて見る、という行為が放送中の習慣になっていました。(たまにそのまま寝てしまう時もありましたが)
最後まで見終わった私の心には『最後まで見て良かった』という感想が残りました。特に最終話で『歌を歌おう finale』が流れた瞬間はとてつもなく興奮しました。

最終話の感動が強烈に残っていた私はその勢いのまま2ndライブの昼の部のルミナスチケットを購入しました。
先ほど述べたように音楽のライブには参加しない側で参加したのも高校生の時に友達の誘いで行った一度だけで、何ならペンライトを振ってリズムを合わせることが大の苦手と自負できる程に音楽との相性が合わない自分でしたが、それでも参加してみたいと思う程の熱量をルミナスウィッチーズのアニメは与えてくれました。
ただこの時点においてもこれからルミナスウィッチーズを追いかけたいという気持ちは薄かったです。
アニメを最後まで見届けた記念、という感覚が強く『ハマっちゃうとこの後新しいイベントがある度にグッズを買ったりしたりで、とんでもないことになるのが目に見えてるからライブがどれほど良い内容だったとしても気を付けないと』という謎の抵抗をしていました。

そして迎えたライブ当日。初めて訪れる東所沢の風景とを楽しみながら、現地ところざわサクラタウンに到着しました。
ウィッチーズのキャラクターの痛車、会場付近や物販列で親しげに話しているファンの方々(ナスチーズ)の光景はこの時の私には新鮮に映りました。
物販に並んで記念としてペンライトとキャラクターソングCDと活動記録のBlu-rayと奇しくもマナマリアの二人が揃った缶バッジ二つを購入し、開催時間になると私は会場内に入りました。

ライブは始まりから終わりまで楽しいという感情が収まりませんでした。
フルサイズで知らなかった曲もあったり、そもそも曲自体を知らなかったり、周りの人とペンライトの動きが合わなかったり、と色々なことがありましたが今この文章を書いて振り返ってみてもその時の光景が蘇って全てが良い思い出になるくらいに楽しかったです。
左隣にいた方が『夢色コントレイル』が流れた瞬間にまるで神様に祈るように手を合わせていて、ペンライトを振る動きもそれでより一段とキレキレになっていたのも未だに忘れないくらい強い記憶になっています。

そしてライブ終了後ルミナスウィッチーズのキャストの皆様が一言ずつ感想を言う時間。この瞬間が自分に大きな影響を与えたことの一つになりました。
あえてこの時の自分の状態を言葉を選ばずに率直に言うと『誰がどのキャラの声優さんなのかわからず、キャラの名前とキャストの名前が一致しない』というくらいにルミナスウィッチーズに疎かった私ですが、そんな自分にも皆さんの語るコメントは強く刺さりました。
世間的にもルミナスウィッチーズ的にも良いことばかりではなかったけれども、それでもどうにかアニメが無事最終話を迎えて2ndライブを開催することができた。
その感動と喜びは長い時間追いかけてきたファンの方々はもちろんのこと、キャストの皆さんにとっても非常に強いのだと涙ながらに語る姿を見て思いました。
この時私は『ルミナスウィッチーズを応援したい』と思うようになりました。
私の中で2ndライブはルミナスウィッチーズに対する熱量を大きく変えた今ではあの時参加して良かったと思える素敵なイベントとなりました。



そしてもう一つ、ルミナスウィッチーズのイベントで私の人生を変えたと言ってもいいイベントがあります。
そのイベント、2ndライブ終了後に行われた池袋でのトークイベントについてはまた後編の方で書かせて頂きます。

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