忘れない

すみません、やっぱ死ぬのがこわいです。 #年末年始に考えたこと


2018年から始めた日刊notersマガジンも昨日の三浦さんのnoteで101記事になりました。2019年も変わらず、週ごとに同じテーマについて6人で自由に語っていきます。2019年も変わらずよろしくおねがいします。

新年一発目のテーマは、 #年末年始に考えたこと です。今週は僕がテーマオーナーです。年末年始はいろんな事を考えますね。普段と違う環境に身を置く方も多いのではないでしょうか。

僕は毎年、兵庫の実家に帰って、家族と話したり、旧友と忘年会をしたり、親戚で集まったりしています。そして、今年は新しいことをやってみました。

SNSを見ない(SNSデトックス)

これが、思いの外いろんな気付きがありまして、そのことについて書こうと思います。

実際スマホから目を離してみると、いろいろ普段見えないものに目がいくようになるんですね。「おかん、しわふえたなぁ」とか、「オリオン座の中に星けっこうあるんやなぁ」とか、「テレビ久しぶりに観たけど、テレビの有名人に興味がなくなってしまったなぁ、いつからやろ」とか「電車の中でみんながスマホ見てるのって改めて不思議な光景やなぁ」とか、まぁいろいろ、普段使っていない感性が動き始めました。

あとは、なんと言っても、「めっちゃ自意識過剰やったな」ということです。ソーシャルでいろいろやるようになってから、常に見られてる感と情報にキャッチアップしなきゃ感みたいのがあって、ちょっと疲れてたのですが。

実際、何の投稿しなくても日々は変わらないし、「今年絶対読むべきニュース」みたいな記事を読まなくても、何も日々は変わらない。

自分は大きな影響力があるぜ!と思っていた自覚はないのですが、改めてSNSから離れたときに、何も変わらないという事実に驚いたということは、どこか無意識に「自分の影響力」を期待していたのだろうと。

まぁこんなふうに、普段使わない感性を研ぎ澄ませながら、自分のちっぽけさを感じていたのですが、年末の番組で、瀬戸内寂聴さんに原田泰造さんが「死ぬのがこわいです」という質問をされているのを見てしまいました。

そこから僕の頭の中から「死んだらどうなるんだろう」という感覚的な恐怖が離れなくなりました。「今考えたり感じたりしていることは、脳みそを使ってるから、脳みそを火葬で焼いたら、考えたり感じたりすることもなくなり、そうしていたことすらなかったことになるのかな」と。「じゃあ、世の中に何か生きた証を残したいんだけど、それはいつか忘れられるだろうし、そもそも忘れられていないか確認する手段もない、どうしよう」とか、「逆にみんな楽しそうにしてるけど、なんで怖くないんだろう」とか。

まぁとにかく、感覚的な恐怖に毎日ずっと襲われていたんですね。

なんで急にこんなことになったんだとか、とにかく頭を振り回したり大きな声を出したりしてみて、考えを振り払おうとも振り払えなかった。

そういえば、「明日死んでもいいけど、今日は生きもがきたい」とかかっこいいこと言ってたなぁと。うそやんけと。めっちゃ死ぬのこわいやんと。

ただ、今はもうその感覚は消えています。いろんな要因があったんだろうけどとにかく逆にあのときの恐怖感は、感じようと思っても感じることはできません。

そして、ひとつモヤモヤがとけた気がしています。

昨日の三浦さんのnoteも死について書かれていました。

何回も読んでしまいました。

そして気づいたのです。

死ぬのがこわいんじゃなかった、忘れられるのがこわいんだと。社会にも、自分にも。

そして更に、ではなぜ忘れられのがこわいのか

これに対しても三浦さんは答えをくれました。

僕が、大切な人の死を忘れようとしていたから。

18歳のときに友人をなくし、25歳のときに祖父を亡くしました。昨年も最初の会社の友人にFacebookで誕生日おめでとうというと共通の友人から「彼は亡くなったんだよ」と連絡をもらいました。

でも、僕は、ちゃんと彼らの死と向き合っていませんでした。もちろんその時は深い悲しみの中泣きました。でもそれは次第に薄れ、あまり自分からは思い出さないようにしようとしていたことんい気づきました。

僕が、忘れられるのがこわいと感じるのは、僕自身が大切な人の死を忘れようとしていたから。

これが答えです。

だからきっと、亡くした人の分も、その生命と向き合って、強く笑ってこの生命を生きていきたいと今は思うのです。

強い死の恐怖を感じたことは、僕にとっては彼らからの「おひさ」という連絡だったのかもしれません。僕は忘れられたくない。だから忘れない。

そうやって生きていこうと思います。

今年もよろしくおねがいします。



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