岩渕 貞太

岩渕 貞太

最近の記事

web連載が始まる。

友人の編集者から誘われてweb連載が始まる。全10回を目指している。第1回は書き終わって第2回を進めている。書くネタが10回分あるかわからないまま、書けることから書いていく。ストックを出し惜しみしないで、出していく。出尽くした後何を書くかわからないけれど、それを楽しみにしておく。 ダンス作品を創作するときにも同じ様なことをしていると気がつく。ストックしてあるアイディアは色々あって、何処かで今回はやらないでおこうと思うことがあっても出し惜しみしないで稽古でどんどん投入していく

    • 2022年7月18日

      【論語】 子曰、回也、其心三月不違仁。其余則日月至焉而已矣。 一瞬でも、ひとときでも、一動作でも、仁に至る、時を。わたしはたくさんの失敗と罪を積み重ねている。一瞬でも、ひとときでも、一動作でも、祈りを。

      • 保育園ワークショップ

        1月25日 午前中に保育園でワークショップをやる。4歳児クラスと5歳児クラスの2回。はじめの挨拶で声を出さずに動きだけで10分くらい引っ張る。園児たちがわーきゃー言いながら楽しんでくれた。 4歳児クラスは動きを真似してもらいながらあれこれ30分ほど遊ぶ。さながらハーメルンの笛吹のよう。5歳児クラスはからだでねんど遊び。森の木みたいになってきたのでみんなで森を作る。「もう一回やろう」「また明日もやろう」という声があって嬉しい。 アシスタントはまだ在学中の大学の教え子にやってもら

        • 10月14日(水)

          涼しい晴間。薄い青空。大学オンライン授業。伸び。学生のあくび。餡バタのパン。薄らどんより雲。適当に作ったお好み焼き。

        web連載が始まる。

          10月13日(火)

          涼しい晴れ間。夏シャツの手洗いの冷たさ。洗濯物干し。生徒さんの身体の緊張。シャネルのネイル。

          10月13日(火)

          10月5日(月)

          曇りときどきシトシト雨。枕の肌触り。傘と棒。冷たいハンバーグサンドイッチ。お寺一面の金木犀を見上げる。

          10月4日(日)

          曇天。ぽつりと雨。金木犀の匂い。線路脇に群生する彼岸花。朱い。あんかけもやしラーメン。部屋に急に指してきた橙の夕陽。チョコモナカジャンボ。

          10月4日(日)

          思い出す。覚えている。

          夢を見た。幼稚園に一緒に通って中学校まで同じ学校に通った幼馴染と久しぶりに会った。現実で彼は事故の後遺症で過去の記憶を失くしていてもう私のことは覚えていない。夢の中で彼は私のことを覚えていた。近所にあるイトーヨーカドーの駐車場で少しだけ話をした。どんな話をしたのかあまり覚えていない。ただ私のことを覚えてくれていたというだけでとても嬉しかった。彼の中に思い出されないままの私はまだいるんだろうか。 たまに小学校や中学校のときの同級生のことを思い出すことがある。それは仲が良かった

          思い出す。覚えている。

          肌が聴いている音。肌が発する音。肌が見てるもの。雰囲気、空気、気配、無意識に感じるものに耳を済ませる。肌感覚でわかるという言葉の具体性。 脳は脳。腸は脳。皮膚は脳。それぞれがそれぞれの持ち場で脳してる、仕事してる。細胞も仕事してる。環境とコミュニケーションしてる。「私」みたいに感じてるものがそれぞれの仕事を邪魔しないようにする。「私」の仕事はたくさんの仕事のいいとこを掬っていく。それくらいのものなのかも。 肌で自他の境界を知ることもあれば肌で自他の境界を交わらせ境界を溶か

          踊りが生まれるところ

          今日の定期クラスで参加者のみなさんが踊っているのを見てやっぱり踊りはそこに生まれるもので、可動域が広いとか高く飛べるとか早く動けるとかでははかれないなとあらためて実感した。もちろん可動域が広いとか高く飛べるとか早く動けることも素晴らしい。けどだから踊りになるわけじゃない。ダンステクニックがないと踊りにならない、というのとダンステクニックは踊りの邪魔だ、というのはあまり意味のある比較ではなくてダンステクニックがあって踊りになることもあるしならないこともある。ダンステクニックがな

          踊りが生まれるところ

          老子を読む

          保立道久さんの現代語訳・老子、再読了。一度目はとにかく最後まで読み、二度目は1つ読んでノートに書き写してツイッターにあげるようにした。ノートに書き写したり、一日に一個ずつ長い期間老子と一緒に過ごして身体に入ってくるものがあった。全然覚えるほどではないのでのんびり続けよう。 漢文の勉強をしたわけじゃないけど、漢文の読み順とリズムが少し入ってくるってことはありました。なんにせよですが、保立先生の「現代語訳 老子」お勧めします。すごく面白いです(^。^)

          老子を読む

          人に見せるアウトプットをせねばならないのか。

          自分への気づき。アウトプットを人前に見せることだけと考えない。そもそもアウトプットしてる時にインプットしてないということがあるのだろうか。呼吸みたいに吐けば吸わないと死んでしまうし、吸えば吐かなければ死んでしまう。創作期間はある程度素潜りのように長い呼吸で作ることがあるが、もしかしたらそういう時は鰓呼吸のように泳ぎながら酸素を取り込むモードが必要なのかもしれない。 日常で自分の中で、身の周りで起きている小さなインプットとアウトプットに気づくこと。日常にある呼吸を味わうこと。

          人に見せるアウトプットをせねばならないのか。

          【日々の老子】

          以道佐人主者、不以兵強天下、其事好還。師之所処、荊棘生焉。大軍之後、必有凶年。善者果而已、不以取強。果而勿矜、果而勿伐、果而勿驕。果而不得已、果而勿強。物壮則老。是謂不道、不道早已。          (三〇章) この章すごく好き。これは国を治めること、主を補佐するものの心得だけど、カラダの動きの体感とも一致する。カラダの動くべき速度を超えて速く動くことを強制すること、意識が身体をはみ出て速い動きを強いることがある。現代人はほとんど意識のカラダがはみ出ている。 そういった

          【日々の老子】

          神話と歴史と今。

          「かぐや姫と王権神話 ~『竹取物語』・天皇・火山神話 」 保立道久、読了。神話をただの神話としてでなく、神話物語をそのまま我々日本人の起源とするでもなく、現代人でありながらリアリティーを持って接続する道筋を見つけたい。神話時代から変化していく時代、タカミムスビからアマテラス信仰に変化していく時代、女権が消えていき男権になっていく時代を通して生まれてくる物語の残り香をかぐ。まだ自分の下地が整っていなくてしっかり内容が読めていない。しばらく置いてまた読みたい。今年11月発表予定の

          神話と歴史と今。

          Ko&Edge Co.の思い出。

          Ko&Edge Co.というカンパニーに参加していた時期がある。2007年から2015年の間で、最後の3、4年はこのカンパニー名は付いていなかったかもしれない。振付家は舞踏家の室伏鴻さん。なぜ2015年までかというと、この年の6月に同行していたブラジルツアーが終わった直後に室伏さんがメキシコシティーの空港で突然亡くなったからだ。前の日には一緒に朝まで飲んで喧々諤々やっていたので驚いた。室伏さんはドイツでのワークショップのため移動し、自分は日本に帰国する飛行機に乗っていた。トラ

          Ko&Edge Co.の思い出。

          身体と言葉。論理の言葉と魔術の言葉。

          大学オンライン授業。対面の時より同じワークの時間を増やす。伝わるものが違う分、時間をかけたくなるのかもしれない。学生の感じが見てわかるところわからないところ、写ってないところもあってフィードバック多め。芯を突く言葉が出たりして面白い。身体と言葉をつなぐ練習としては悪くないかも。「身体が大きく・小さくなったみたい /背骨が繋がって蛇になったみたい /呼吸をして身体の隙間に空気がたくさん入った感じ /地に足ついた感じ」。それを「みたい・感じ」ではなく「大きく・小さくなった /蛇に

          身体と言葉。論理の言葉と魔術の言葉。