【日々の老子】
以道佐人主者、不以兵強天下、其事好還。師之所処、荊棘生焉。大軍之後、必有凶年。善者果而已、不以取強。果而勿矜、果而勿伐、果而勿驕。果而不得已、果而勿強。物壮則老。是謂不道、不道早已。 (三〇章)
この章すごく好き。これは国を治めること、主を補佐するものの心得だけど、カラダの動きの体感とも一致する。カラダの動くべき速度を超えて速く動くことを強制すること、意識が身体をはみ出て速い動きを強いることがある。現代人はほとんど意識のカラダがはみ出ている。
そういったものは硬くなり、相手に何かを強いるようになり、矜り、伐り、驕る。「果」を「やわらか」とよむのがとても気持ちがいい。果かなものが実る、果実の体感。「物壮則老」「不道早已」にも唸る。心得は実際の動きの質感にも現れる
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