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vol.79 年賀状じまい、どうしましょう?

こんにちは、いかがお過ごしですか。
喫茶手紙寺分室、むらかみかずこです。
11月半ばになりました。この時季は咲いている花が少なくなる一方で、赤い実に目が留まります。ナンテン、センリョウ、マンリョウ、ピラカンサ、クリスマスホーリー……。赤い実だけでも様々な種類の草木があることに気づきます。どれも可愛らしいですね。

左上から時計回りに、ナンテン、ピラカンサ、クリスマスホーリー、センリョウ、マンリョウ

年賀状じまいについて考える

さて、今回は「年賀状じまい」について考えてみます。
ここ数年、終活の一つとして「年賀状じまい/終活年賀状」というワードが広く知られるようになりました。
わたしが代表をつとめる一般社団法人手紙文化振興協会でも、「自分も考えたいけれど、どうすればいいかわからない」「どのように書いたらいいですか?」といったお悩みを耳にする機会が増えています。

「今年で年賀状を最後にします」と知らせる年賀状じまい。
必ず送らなければいけないものではありませんが、何も知らせないがゆえに「一体どうしたんだろう?」「何かあったのだろうか?」と余計な詮索をさせてしまうとしたら、残念ですね。
ここでは、いつ・だれに・どのように書いて送ればいいか、考えてみましょう。

■いつ送るか? タイミング

1. 普通はがきで年内に送る(11月初旬~12月半ば)
 多くの人が年賀状を書き始める前に送ると、親切です。その際は年賀状ではなく、市販のハガキ・ポストカードを使って送りましょう。この時季ならではの赤い実や、ポインセチアといった絵柄のものを選ぶとよいでしょう。

2. 年賀状にひと言添えて送る(正月)
 例年どおり年賀状を送る際に、新年のあいさつや感謝の言葉にくわえ、来年以降は辞退する旨を書き添えて送りましょう。辞退する理由(高齢のため、体調により等)は触れても触れなくても、どちらでもOKです。

3. 松の内が明けてから送る(1月8日以降)
 新年に年賀状を送らなかったことをお詫びするとともに、来年以降は辞退する旨を書き添えて送りましょう。冬の寒い時季に健康を気づかう「寒中見舞い申し上げます」という一文から書き始めると、スマートです。

■だれに送るか? 送る相手

付き合いのあるすべての人、一斉に辞める必要はありません。家族・親戚、仕事で関わりのあった人、古くからの友人、趣味でのつながりなど、人付き合いを見直したうえで、送る相手を徐々に減らしていく方法もあります。

日頃からLINEやSNSでつながっている相手なら「これからはLINEで連絡しますね」などと、お互いが負担なくつながれる方法でつながりたい旨を伝えましょう。

■コツは? 書き方のポイント

① 新年の挨拶
② 感謝の言葉
③ 年賀状じまいの言葉
④ 今後の付き合いを請う言葉や、新年の幸せを願う言葉

■まとめ

年賀状はお世話になっている人に新年のあいさつを兼ねて、その年の健康や幸せを願うもの。つまり、気持ちのやりとりですから、「必ずこう書かなければならない」というルールはありません。それは年賀状じまいについても同じです。
辞めるか続けるかばかりにとらわれるのではなく、今後、相手との関係をどうしたいか、どのようにつながっていきたいかを考えたいですね。


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むらかみかずこ | 喫茶手紙寺分室 note ライター
一般社団法人手紙文化振興協会 代表理事
歌とワンコと山歩き好き。京都在住。
むらかみかずこの手紙時間ブログ


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