vol.73 世界中でポストカードを送り合う【手紙の助け舟】
こんにちは。
喫茶手紙寺分室の田丸有子です。
窓を開けていると金木犀の甘い香りが漂ってくるようになりました。
お変わりなくお過ごしですか?
World Postcard Day
10月1日は、ヨーロッパで紙製のポストカードが初めて正式に発行された日なのだそうです。
世界中の人たちとポストカードをやり取りするコミュニティ・ポストクロッシング(Postcrossing)が2019年にその150周年をお祝いするために始めたイベントがWorld Postcard Dayです。それ以来毎年10月1日に開催されています。
することは誰かにポストカードを送る、それだけです。
ふだん、手紙を書きたくてもきっかけがない人は、こういう日に始めてみるのも良いかもしれませんね。ご無沙汰している友人に、離れて暮らしている祖父母に、遠距離の恋人に、その人が喜びそうな美しい絵柄のポストカードを選んで書いてみるのです。
同じ日にいっせいに世界中でポストカードを書いている人がいると想像しただけでもワクワクします。まだまだ一般的には普及していませんが、10月1日はポストカードを送り合う日としてぜひ覚えておいて、来年からでも挑戦してみるのはいかがでしょう? それがきっかけで、想像もしなかったことや自分の世界が広がる出来事が起こるかもしれませんよ。
天高く馬肥ゆる秋
秋に使う時候のあいさつの中で、一番好きな表現です。意味は「空は澄み渡り、食欲を増した馬が肥えて逞しくなる秋」。わたしはこの言葉を耳にするたび、ちょっとファンタジックなイメージですが、碧天を駆け上がっていく白い馬の姿が思い浮かびます。言葉通りなら肥えた馬なのでしょうけれど、そこは勝手に”颯爽と馬駆ける秋”と脳内変換して、清らかな風が吹き抜けていくような気持ちを味わっています。
二十四節気は「寒露」
「天高く馬肥ゆる秋」は二十四節気の「寒露」の時期(10月8日〜10月22日ごろ)に使う言葉となっているようです。「寒露」は本格的な秋になり、露が冷たく感じられる頃です。今年は東京あたりではなかなか本格的に涼しくなりませんが、寒露に入れば秋たけなわを感じられる気候になりそうですね。
食欲の秋でもありますから、食べすぎには注意してお健やかにお過ごしください。
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