冴え渡る男のおすすめ書籍 45選
この記事では、私がおすすめの本をジャンル別にまとめてみようと思います。
本選びに困った時のリストとして活用いただければと幸いです。
以前読書法についての記事も書いたので、こちらも是非。
・心理
人の気持ちがあまりにも分からず、一時期心理学系の本を読み漁っていました。
大学生の時にも心理学の授業を受けたり、心理学部の友人に色々聞いたりしたのですが、余計に人の気持ちが分からなくなったことを覚えています。
1. ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか?
様々な心理学の実験と理論について書かれた本です。
営業やコンサルなど、クライアントと対峙する機会の多い職につく方におすすめです。
人間に一種のバイアスをかけるハロー効果や人の意思決定にまつわる感情ヒューリスティックなど、実際に仕事で試してみると面白そうな知見がたくさん得られます。
2. 自由からの逃走
自由ということの本質や自由を得たとして人間はどのように感じ、どのように行動するのかということについて書かれた本です。
何かにすぐに応用できるかは分かりませんが、自分の思考を深める上で興味深い視点を与えてくれます。
3. 居るのはつらいよ: ケアとセラピーについての覚書
カウンセラーやヘルスケア、介護系などの職に進まれる方におすすめです。
心の病に対するアプローチや施設の中のリアルがよく分かります。
4. 「空気」の研究
日本で生きていると、空気は吸うだけのものではないですよね。
人の意思決定や気分にも影響する“空気”について、実際に起きた出来事にどう作用したのかという観点から分析されています。
会社の組織によって醸し出される空気は当然違います。
空気がどのように醸成されるのかを理解するのはとても大事です。
5. 夜と霧
世界的名著ですね。
強制収容所での体験記という壮絶な内容もさることながら、著者の不屈のメンタルと読み手を鬱屈な気持ちにさせない表現力は、素晴らしいとしか言いようがないです。
学生時代に読み、社会に出て働く中で絶望した時にもう一度読むと良いかもしれないです。
見え方が全然異なるので!
経験済です。。
6. 幸福優位7つの法則 仕事も人生も充実させるハーバード式最新成功理論
「幸せだから成功する」という驚きのメッセージからはじまる本です。
この本に書いてあることを、1つでもいいので日々の習慣に取り入れてください。
幸福感が増して、生活の質が上がります。
7. 野の医者は笑う: 心の治療とは何か?
心の病に対する治療を、沖縄での様々な取材を通して書かれた本です。
単純に読み物として面白いですし、「嘘だろ?」という方法で患者の心を癒そうとする治療の例が見れ、何が正しいとかはないんだなあと思わされます。
・経営
経営については、講釈を垂れられるほどの経験がないので難しいですが、成功している経営にはどんな特徴があり、どんな組織を作り上げているのか、などを知れるのは興味深いです。
1. ストーリーとしての競争戦略 優れた戦略の条件
良い戦略には良いストーリーがあり、自社を市場でどのポジションに置き、どんなビジョンを持って事業活動を行うことで競争力を高められるのかということが書かれた本です。
この本で言われるストーリーは、企業レベルだけでなく、個人レベルに落とし込んで考えてみるのも面白いです。
2. HARD THINGS
いずれ起業しようと思っている方は、絶対読んだほうが良いです。
幾度の困難を乗り越えた先に成功が待っているということが痛いほど分かります。
3. PIXAR <ピクサー> 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話
ディズニーの華やかなアニメーションが、世界中の人々に感動を与えるようになるまでに辿ってきた軌跡を見ることができる本です。
きらびやかな世界を魅せてくれるアニメーション企業の泥臭い面が見れて、ファンタジーと現実の2つの側面を感じることができます。
4. 経営戦略原論
学問的に経営戦略を理解できるとともに、実学でどのように活かすかということの知見を得られる本です。
経営戦略について学びたいと思ったら、絶対にとるべき本だと思います。
5. NETFLIXの最強人事戦略 自由と責任の文化を築く
映像配信サービスとして、日本国内でもシェアを拡大しているNetflix。
この本では、Netflixの組織文化について深く理解できます。
コンテンツを作っている企業なので、感性的な経営なのかなと思いつつ、組織の作り方は物凄く合理的でバランスがとてもいい企業だなあと思わされます。
6. イーロン・マスク 未来を創る男
イーロン・マスクは恐ろしい男です。
彼の狂気を見れば、自分ももう少し頑張れるかな..と思わされます。
スペースX、テスラモーターズなど複数の企業の経営者として辣腕を振るっています。
7. 破天荒フェニックス オンデーズ再生物語
この本は起業を志す方が絶対に読むべき本だと思います。
書かれていることは実話ですが、1つの物語としてもめちゃくちゃ面白いです。
・小説
小説は人によって好みがめちゃくちゃ別れそうですが、個人的には村上龍にはよく度肝を抜かれました。
19歳になる年は、一人でひたすら小説ばかり読んでいたことを思い出します。
1. 愛と幻想のファシズム
恐慌に足を踏み込みつつある日本で、一人の青年が政治結社を作り、アメリカや諸外国の政治組織に戦いを仕掛け、日本のシステムを再編しようとする物語を描いた小説です。
暴力的な描写が多く内容も難しいですが、今の日本社会と照らし合わせると共通項もあり興味深いです。
2. 影法師
武士の利他精神と男の友情について書かれた小説です。
時代的には江戸時代が舞台だと思いますが、武家社会特有の次男以下に生まれることの境遇の辛さや、上士・中士・下士の間にある厳然たる格差などが浮き彫りにされています。
3. 残像に口紅を
音が1つずつ消えていく世界を描いた小説です。
アイデアもさることながらそれを実行し、小説として書き上げる語彙力は凄まじいです。
4. 希望の国のエクソダス
社会のあり方に不満をもった中学生たちの熱狂を描いた小説です。
2000年に刊行された作品ですが、独自の仮想通貨や閉じられたコミュニティなど、現在の社会で実際に起きていることが既に書かれていることは驚きです。
今の日本に、“希望”はあるのか?
もし、ないならどうするのかということを考えながら読んでみると良いかもしれません。
5. 竜馬がゆく
乱世が生んだ革命児、坂本竜馬の生涯を描いた小説です。
史実に基づくと怪しい点は多々あると言われていますが、生き方や考え方は何か感じるものがあるので、人生に行き詰まった時に読んでみるといいかもしれないです。
ソフトバンクの孫正義さんも、人生のターニングポイントで読み返していると言います。
6. 横道世之介
間が抜けているが、どこか魅力的な主人公の人生を、第三者視点で描かれた小説です。
大学入学を機に上京した主人公世之介が、様々な人に出会い過ごしていく何気ない日常を、彼に影響を受けた人たちが、20年後に昔を懐かしむ形で回想します。
世之介の心理描写のみ無いので、何を考えているか分からないですが、こちらで勝手に解釈できる余地があるのが面白いです。
7. 死者の奢り・飼育
6つの短編小説が収められた本です。
文章が天才的すぎて衝撃を受けるとともに、どの話も感情がとても揺さぶられます。
・キャリア
キャリアも中々難しいですが、働くことの意味やどんな人生を送りたいのかということは、嫌でも考えないといけないのかなあと思います。
自分の今後を考える上で、参考になります。
1. 僕は君たちに武器を配りたい
社会に飛び立つ若者が、身につけるべき素養やスキルについて分かりやすく書かれた本です。
本書では、冒頭で日本経済の冷え込みや知識のコモディティ化などの問題意識について触れています。
とりわけ、これからの社会で生き残る4つのタイプの人材と、生き残れない2つのタイプの人材については、きちんと理解した上で今後のキャリアを考えていくべきだと思わされます。
2. 苦しかったときの話をしようか
かつてUSJのマーケティング戦略の責任者を務めた森岡氏が、キャリア戦略や職務経験を積む過程での苦悩を、娘さんに語りかける形で書かれた本です。
自己ブランディングする具体的な方法論や強みの知り方、弱みとの向き合い方など、自身のキャリアを構築して行った戦略を余すことなく書かれています。
本書で述べられている、自分の強みをT(Thinking)、C(Communication)、L(Leadership)の3つに分類する手法は、自己理解を目に見える形で示すのによても有益だと思います。
3. メモの魔力
メモを単なるインプットに終わらせず、アウトプットにつなげる方法論が書かれた本です。
日常で浮かんだアイデアでもメモをしないと、思い出せなくなりますが、ノートなりスマホなりにメモしておくと、とあるタイミングで繋がったりする機会があります。
そういった”偶然”を”必然”に変える力が、メモ術にはあると思います。
本書の最後のページには、学生時代にノート数十冊分も自己分析のために書き連ねたという前田氏の厳選した問いが載せられているので、自己分析を行う上でも参考になります。
4. LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略
どう戦略を立て、実行し豊かな人生にしていくかを考えさせられる本です。
従来の教育→仕事→引退という3ステージではなく、マルチステージかつを経る生き方になると明言されています。
近年よく言われていますが、お金や家など有形資産だけでは生き抜くことは難しく、幸福感もある程度のラインで頭打ちになります。
知識やスキル、人脈などの無形資産も積み重ねながら、自分の人生を構築していくことがキーになるのかもしれません。
5. このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法
今の時代、転職せずに職業人生を終えることは中々ないと思います。
当たり前の話ですが、環境によって人の幸福感やパフォーマンスは大きく変わるので、働く中で迷いが生じた時にも読むべき本だと思います。
6. これからの会社員の教科書
仕事をする上で、若手が直面する問題やその時にどう乗り越えれば評価を高められるかということが書かれた本です。
ここで書かれているマインドのいくつかを実践するだけでも、成果を上げる手助けになってくれます。
7. ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式
従来までのワークスタイルだと厳しいという現実とともに、新たなビジネスパーソン像を提示している本です。
論がとても綺麗にまとめられているので、頭にスッと入ってきます。
・発想
アイデアを発想し、企画化する思考法を学べる本たちです。
アイデアは突然降ってくるものではなく、手を動かし続けないとカタチにできないということがよく分かります。
1. アイデアのヒント
アイデアがどのようなステップや思考法で生み出されるのか、どんな意味をもつのかなどが分かる本です。
着想したままで放置するだけでなく、形にすることでアイデアとして価値をもつということがよく理解できます。
2. 考具 ―考えるための道具、持っていますか?
日常からアイデアを着想する上で、沢山のヒントをもらえる本です。
アウトプットを形にすることの重要性がよく分かります。
3. 「ついやってしまう」体験のつくりかた 人を動かす「直感・驚き・物語」のしくみ
任天堂出身の著者が、体験のデザインについて書いた本です。
ドラゴンクエストやマリオなどのヒット作の背景に、どんなUXでデザインすべきかという議論があり、どのようにして人の心を動かすのかということを練りに練りまくっているということがよく分かります。
4. アイデアのつくり方
アイデアを生み出す方法とその原理について簡潔にまとめられた本です。
「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせのことである」という言葉通り、ある日突然自分の中に点と点がつながった瞬間にアイデアは生まれるのかも知れません。
5. 実験思考 世の中、すべては実験
自分の好奇心を元に、行動に移すことはとても重要なことだと思わされる本です。
“実験”という言葉通り、日常生活の中でも常に何かを試し続ける思考は必須だなあと思います。
・経済
経済はムズいっす。
経済を学ぶ上で、複雑な理論やデータがあまりなく、面白く理解しやすい本を選びました。
1. 父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。
経済について明瞭で面白く書かれている本です。
「交換価値」「経済価値」という言葉が何度も出され、人が価値を感じるものの変遷や市場の仕組みについての理解が深まります。
また、国家間の格差や金融危機、環境問題など様々なテーマをシンプルな言葉で説明されています。
2. FACTFULNESS 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
イメージやメディアによる煽動に振り回されず、データを見て物事を判断することの重要性が理解できる本です。
感情的な思い込みや間違った前提で物事を捉えるのではなく、事実(データ)に基づいて次のアクションに繋げることが何より大切です。
3. 行動経済学まんが ヘンテコノミクス
経済活動における人間の非合理的な判断について、漫画を通して学ぶことのできる本です。
経済学の議論において、人間とは合理的に行動するもので、富を築く上で非合理的な経済活動をしない、という前提のもと理論構築されているものが多いです。
本著は人間本来の感情やその場の気分で動いてしまう一面を、行動経済学の理論に当てはめ、面白おかしく表現しています。
4. 絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか
世界中で起きている社会の重大課題について、経済学の視点から解決のアプローチを探っている本です。
移民や自由貿易、経済格差など、先進国のみならず途上国でも実際に起きている喫緊の課題に問いをたて、様々な経済学者の考えやアクションプランを示してくれています。
とりわけ、移民の問題は若年層の少ない日本でも、今後間違いなくテーマに挙がってくる問題だと思いますので、移民を受け入れることによる国家への影響について理解することは大切なことだと思います。
移民の問題以外にも、自由貿易に対する考え方や格差の是正についてなど、様々な発見を与えてくれます。
5. 現代経済学-ゲーム理論・行動経済学・制度論
帯びの見取り図という表現に現れているように、これまでの経済学で述べられていることが概観されている本です。
難解な表現が少なく、あまり経済学に興味がない人にも理解しやすい内容です。
6. 日本史で学ぶ経済学
今日の経済事情について、日本史から紐解いて解説してくれている本です。
過去に起きた事象を漫然と暗記した日本史について、経済学の視点から解き明かされているのはとても面白いです。
日本史の授業で、歴史上の人物たちが行った改革や施策など、“なぜそれを行ったのか”はあまり意識することがないと思いますが、本著を読むとかつてどういう狙いで行われた判断なのかを理解できます。
7. 行動経済学の逆襲
経済活動における、人間の合理性・非合理性を様々な理論を用いて書かれた本です。
人間がロボットのように必ず合理的な行動をとるなら何の面白味もないですが、情報の見せ方や数字が変わるだけで途端に不合理な意思決定を行うという事実を体系的に分析しておりとても面白いです。
・その他
特にジャンル関係なく面白いと思った本を挙げていきます。
1. 暗号解読
暗号作成者と暗号解読者のせめぎ合いの歴史を書いた本です。
知的好奇心をとてつもなく刺激されますし、有名なエニグマの解読についても書かれています。
2. 日本史サイエンス 蒙古襲来、秀吉の大返し、戦艦大和の謎に迫る
「蒙古襲来」、「秀吉の大返し」、「戦艦大和の謎」の3つの出来事について、著者オリジナルの視点から考察された本です。
著者は、様々な船の設計や2019年に上映された『アルキメデスの大戦』に登場する戦艦大和などの図面を作成された方なので、上述の3つには全て船が関わってきます。
著者の船や航海に関する専門性 × 日本史の謎
この掛け合わせが最高に面白いです。
自ら歴史の研究家ではないとあらかじめ断りを入れられていますが、当時の出来事の史料や古文書などエビデンスに沿って論を展開されているので、基本的に違和感はないです。
3. ロビンソン・クルーソー
孤独でも、失敗しても、めげずに力強く生きるロビンソンの無人島での生活を描いた小説です。
読み物として面白く、勇気がもらえる作品です。
4. ご冗談でしょう、ファインマンさん
ノーベル物理学省を受賞した物理学者、リチャード・フィリップス・ファインマン氏の自伝本です。
堅苦しい話は一切なく、好奇心溢れる子供のような魅力に引き込まれます。
ユーモア溢れる内容ですが、至る所に科学への情熱も散らばっています。
5. 超芸術トマソン
無用の長物であるが、街並みに溶け込み保存されたものをトマソンと定義し、様々な角度からの解釈を見せてくれる本です。
役に立たないものに意味を見出している点が興味深く、日常に当たり前に存在するものに対し自分のモノサシで疑い思考することが、何かを発見する上で重要なことであると思わされます。
トマソンというネーミングになった背景も実に面白いです。
以上です。
読書家っぽい雰囲気を出してみました。
本当はもっと沢山あるのですが、1年後くらいにまだnoteを続けていたら、また紹介できたらと思います!
サポートいただけると、大変励みになります。ただただ感謝です。