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パリ旅行記

夢みたいで過酷を極めたこの旅行からもう三か月も経ってしまった事があまり信じられない。

イギリス留学中に絶対に行こうと約束していたディズニーパリ。

諸事情のため延期に延期を重ね、留学終了が現実味を増していたその頃、

11月の末に不可能に近い一泊二日でパリとディズニーに行くという無謀な計画を始めた。

諸事情があまりにも環境的要因によるもので自分たちに落ち度はないのに、

こんなにも追い詰められている可哀そうな僕達よと涙ちょちょぎれるシーンもあり、

結果的には夜行バスでロンドンからパリに、

そしてディズニー近くのホテルに泊まり、

ディズニーを1日で2パーク遊び、

ディズニーから出ている夜行バスでロンドンに帰るというハチャメチャ旅を計画したのだ。

0日目、夜行バスに乗るためだけにロンドンに来るのはなんだかもったいない気がしたので、

ハロッズのイルミネーションを拝んでおこうとビクトリア駅から30分ほど歩いて到着。

                         ハロッズのライトアップはクリスマス名物

ロンドンはハロッズのみならずクリスマスシーズンになると町中ライトアップされるので、

ただ歩き回るだけで心満たされます。

(強いて言えば恋人と行けばもっと満たされr…)

そんな話は置いておいて、

そろそろバスの時間が近づいてきたのでSainsburyでお菓子を買い込んで準備万端。

23時にビクトリアバスステーションを出発した夜行バスは南へ下っていき、

ドーバー海峡を専用のトンネルで通過。

海峡を車で通れることに驚きだが,

もっとすごいのがバスが電車の中に入り、

貨物のように運ばれることが初めての体験ですごく興奮したことを覚えている。

そんな貴重な体験をしてあっという間に九時間が経った。

着いたのは八時ごろ。

お腹すいたなあと友達と顔を合わせ、

辺りを見回すとおしゃれなカフェが軒並み建っている。

雰囲気だけで決めた名前も忘れたカフェ。

赤い屋根と気さくな店員さんが目印だ。

フランス人なら英語が話せて当然だろと謎の自信をもとに、

二人してのこのこやってきたわけだが、

メニューを見て絶望した。

全てフランス語…

結局グーグル翻訳を駆使してやっとの思いで注文。

                              クリームがモリモリのコーヒー

舐めていた。

たかがクロワッサン。

日本とそんな大差ないだろうな~とかコーヒーを飲みながら談笑していた数分前の僕らを心底侮辱した。

サックサクの表面にもっちもちの生地。

濃厚なバターが味覚をくすぐり、

予想をはるかに超える美味しさに僕らは笑いが止まらなくなった。

そんな僕らに気さくな店員さんはグッドマークを作り、微笑んでくれた。

次はパンオショコラ。

心の準備はできたつもりだったが、

案の定にとびぬける美味しさにノックアウトした。

ゆっくりコーヒーを片手にしばらく道行く人を見たりして、

降り立って数十分しか経っていないがパリに惚れ込んでしまった。

いかんいかん、とその店を後にして凱旋門に向かう。

パリの鉄道システムについてあまり詳しく調べていなかったので少し手間取ってしまったが何とか乗車できた。

パリの観光局のサイトを行く前にぜひチェックしてほしい!

地下鉄だったのでエスカレーターに乗って地上へ。

ぼうっとエスカレーターに乗っていると曇り空とともに凱旋門が顔を出した。

「凱旋門ある!!」

当たり前の事実と信じがたいほどに巨大な凱旋門。

二人して子供のようにエスカレータを駆けのぼった。

                                 想像の百倍大きい凱旋門
                                  内部の彫刻も必見です

その足でシャンゼリゼ通りへ。

                         際限なく続く歩行者天国シャンゼリゼ通り
                         チャリティコンサートも運よく見れました

見るところすべてが新しく、

かの有名なシャンゼリゼ通りの歌を口ずさみながら気分はるんるん。

歩き疲れてお腹もすいたのでお昼ご飯にすることに。

またもやお店の名前を忘れるという、

もしも僕がトラベルライターならぶち殺されていそうなのですが、

まあ個人が好き勝手書いてるブログなのでお許しください(笑)

                              テーブル一杯の豪華なお昼ご飯

フランスパンもサービスでつけてもらってお腹も心もいっぱいです。

友達が見たいところがあるといったのでついていくことにしました。

                                  街に溶け込むオペラ座

普段なら無料でオペラ座の中に入れるらしいのですが、

なぜかこの日はどの入り口も封鎖されていて入ることはできませんでした。

残念ですが今まで良いことずくめだったので、

こういうこともあるよね~ぐらいのマインドで気を取り直しました。

お互いのお土産などを見ている間にあっという間に日は落ちていき、

暖かいオレンジ色の街灯がパリの街並みをキラキラと照らし始めました。

                              シテ島に浮かぶサントシャペル
                                夜に映えるルーブル美術館

ルーブル美術館の中もぜひ訪れたかったのですが一度入ってしまうと一日中出てこれなくなってしまいそうなので、

絶対次来たときは堪能してやる!と心に誓いを立てて、

お目当てのクリスマスマーケットへと向かいます。

日本ではあまり見かけませんが、

ヨーロッパ諸国は冬になると至る所でクリスマスマーケットが開催されます。

ちょっとした乗り物やホットワイン、スープやデザート何でも揃っています。

芯まで冷える寒さですがみんなでクリスマスを楽しめるこの空間はとても暖かい気持ちにさせてくれます。

観覧車があったので乗ってみることにしました。

                        上から改めてみてみるとほんとに人が多い!
                             エッフェル塔も運よく見れました

大大満足の一日目。

大きな事件もなくパリ市内を楽しめました。

次来るときはもっと余裕をもってカフェ巡りとかしてみたいな~。

なんて思いながら二日目のディズニーに向けて早めに眠りにつきました。

二日目

死んだように深い眠りから覚め、

窓を開けるとまさかの雪!

しかも結構降ってる。

雪ディズニー…

いいじゃん!!とポジティブ精神。

                      ウルトラライトダウンと極暖とマフラーでも寒い
                            クリスマス色に染まったディズニー
                             眠れる森の美女がモチーフのお城

なぜ白いシンデレラ城じゃないのと疑問のあなた!

それはこのディズニーランドが位置する場所に理由があります。

ここヨーロッパにはたくさん西洋のお城というのが実在していて、
(シンデレラ城のモデルとなったお城はドイツにあります。)

よりファンタジックなピンクのお城がディズニーパリの象徴になりました。

                 お城内部には眠れる森の美女のデザインが施されています
                                ステンドグラスが美しい…
                                  たまたまフック様が!

いろいろアトラクションにも乗り、

お昼ごろに少し休もうと腰かけていると、

なんというサプライズ。

ミッキーとその仲間たちのクリスマスショーが始まったではないですか!

こんな豪華なことがあっていいのかと友達と顔を見合わせたほどです。

                                 ひたすらにみんな可愛い

クリスマスショーの余韻に浸り、何かアトラクションでも乗ろうとパークを歩いていると、

パレードのアナウンスが!

三十周年の特別なパレード!見るしかない!!!!!

すでに多くの人が待っている中、お城の近くでホットチョコレートを飲みながら待つことにしました。

しばらくして音楽が流れ始めます。

                   トイストーリーのフロートかわいいいいいいいいいいい
                               マレフィセント(覚醒ver)
                      プリンセスだらけのフロート(豪華すぎんか!)

パレードを堪能して、幸せいっぱいの僕らはレミーのアトラクションに向かいます。

          アトラクション横のレストランは予約必須でとてもおいしいらしいです!!

レールレスですいすい進み、ネズミたち目線で進む物語はハラハラドキドキ。

大人も子供も楽しめるアトラクションでした。

時間は立つのはすごく早くて、外はもう暗くなっていました。

                          怪しげに浮かび上がるタワーオブテラー

僕が愛してやまないタワーオブテラーは東京ディズニーシーのモノとは、

外観も内容も全く違います。(落ちる恐怖には変わりありませんが…)

ストーリーと外観は圧倒的に東京ディズニーシーの圧勝だと思いますが、

肝心のフリーフォールの激しさはこちらの方が何十倍と怖いと思いました。

                  2022年夏ごろにオープンしたアベンジャーズエリア、貴重です!

惜しくも時間がなくスパイダーマンのライドしか乗れなかったのですが、

バズライトイヤーのライドのような対決型のライドで乗り合わせた知らない人とも盛り上がりました(笑)

本格的に夜になってきて、昼間とはまた違った幻想的な景色が広がります。

                                  三十周年おめでとう!
                             ツリーもライトアップ!
                                   ひたすらに美しい…

夜のお楽しみ、お城でのパレードは日本とは違ってなぜか閉園時間から始まります。

閉園時間が来ても絶対に帰ってはいけませんよ!

豪華なことに三十周年限定のショーとクリスマス限定のショーを二本続けて見れました。

前もって調べた見えやすい場所を確保し、人混みにまみれることなくショーを堪能できました。

気になる方はYouTubeなどで調べてみてください。

幸せではち切れそうな僕たちはなぜか二人とも涙が止まらなくなって、

生きていてよかった、ディズニーありがどう(泣)と連呼しながら出口の方へ向かっていると、

「どうして泣いてる?」と日本語が聞こえてくるではありませんか。

「なんかしゃべった?」と友達の方を見ても泣きながら「ぢがう!」と。

じゃあいったい誰が。

なんと現地のイケメンディズニーキャストさんでした。

僕らの肩を撫でてくれながら日本語でお話ししてくれました。

「幸せすぎて涙が止まらないんです!」と二人。

「うれし涙だね、じゃあ安心だ」とキャストさんが優しく微笑む。

「また絶対来てね!いつでも待ってるよ」と手を振ってくれる。

「うわあああああん泣、絶対絶対来ます!!!!!」

大きなハグして夢の国を後にしたのでした。

長時間の夜行バスも苦ではなく、

ただただ幸せという幸せが僕らを包み込み、

この上なく生きていてよかったと思えるそんな旅行になりました。

一緒に旅行してくれた友達にありがとう。

パリに、ディズニーにフランスにありがとう。


気が向いたらサポートよろしくお願いします!