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自伝(5)

<20代を駆け抜けていく、故郷に別れを告げ再度都会へ出て自分を試す>

横浜のデザイン事務所では、猛烈に働いた。主に横浜市内の主要デパートの年間広告を担当していたその事務所は当時山のように仕事があり、ペーペーから始めたわたしは全て吸収した。朝は誰よりも早く出社し掃除から始まり、夜は毎晩出前で社員みんなで激辛カレーなどを食べて喝を入れ、その後また仕事をし、帰宅は毎晩終電ギリギリであった。事務所の鍵を閉めるのはわたしで、朝開けるものわたしであった。あまりに椅子に座っている時間が長いので腰に激痛の走るヘルニアを患ったのもこの時代である。この事務所では、先輩デザイナーたちとも上手く付き合い、みんなから程よく可愛がられていたかと思う。

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わたしもあなたも絶え間なく変わっていき、永遠に変わらない場所へとかえっていく。 死を迎える時に「あぁ精一杯生き抜いてよかった!」といえる…

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