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【岐阜旅行】夏の長良川は魅力マシマシ

結論

夏の長良川は魅力マシマシ

 今回は、長良川について書きます。岐阜市は名古屋から快速で30分ほどで行くことのできる街。名古屋から近いため、岐阜市について気になり、訪れました。飛騨牛、岐阜城、柳ケ瀬商店街、みんなの森ぎふメディアコスモス(岐阜市立図書館)など見所があります。詳しくは、最後に「関連記事」としてまとめてますので、ぜひ、お読みください。
※11月訪問のため、一部、秋の長良川の写真を載せていることをご了承ください。

長良川

 岐阜県郡上市から郡上八幡、岐阜市を通り、伊勢湾へ注ぐ全長166kmの清流。西から揖斐川、木曽川と並び、「木曽三川」と呼ばれ、岐阜県を代表する清流です。特に夏は、花火大会、鵜飼など一大観光地になります。

長良川と金華山

鵜飼

長良川の鵜飼の歴史を学ぶ

 鵜飼は、を使って川魚を獲る漁のことです。特に、長良川の鵜飼いは有名で、1300年以上の歴史があります。織田信長、チャップリンなど世界中の偉人が時代を超えて愛されてきました。江戸時代、尾張藩を通じて幕府にも長良川のアユが送られました。
 毎年5月11日〜10月15日が鵜飼の季節。(荒天時、中秋の名月を除く)鵜飼シーズンになると、観光遊覧船を利用して見物できます。岐阜市には、下鵜飼という地名があり、岐阜県、愛知県を中心に鵜飼さんもいらっしゃるほど、生活に根付いています。
 「鵜飼屋」バス停で下車して、川沿いを東へ歩くと、うかいミュージアムがあります。うかいミュージアムでは、長良川の鵜飼について映像や実際に使用されていた道具などの展示から学ぶことができます。現役で漁に出ている鵜も飼育されています。さらに、カフェも併設されており、岐阜の郷土料理も味わうことができます。鵜のぬいぐるみなど、ミュージアムショップでお土産を買うこともオススメです。

長良川うかいミュージアム入口

なぜ、鵜を漁で利用されたのか?

 鵜は人に懐くため、扱いやすい鳥。ことわざ「鵜吞みにする」の由来のように、魚を丸呑みして喉に貯めます。さらに、視力がよく、逃げるときに喉に貯めていた魚を吐き出す習性が漁に利用されました。また、鵜には、カワウとウミウが存在し、ウミウの方が体が大きく丈夫なため、ウミウが採用されました。さらに、くちばしで挟むと、魚がしまるため、鮮度も保つことができます。運送技術が未発達だった時代は、鵜飼が鮮度を保つために有効な手段となっていました。現在では運送技術の発達により生きたまま運ぶことができるようになりました。

背を向けている鵜(不鮮明)

岐阜市の夏の夜の風物詩

 長良川の鵜匠は宮内庁管轄です。長良川の鵜匠は、歌舞伎役者のように、6つの屋号があり、世襲制で代々受け継がれています。装束(服装)も屋号ごとに決まっています。鵜匠が烏帽子に腰蓑の装束を身に着けて10~12羽の鵜を操作しながら船の端に篝火カガリビを焚いて鮎が近づくのを待ちます。
 漁に出発するとき、鵜に麻の紐を首の周りをくくられているため、大きい魚は喉に残ります。くちばしで挟むと、魚がしまるため、鮮度を保つことができます。
 夕方に鵜とともに漁に出ます。手縄で鵜を結び付け、操ります。舟の出発する順番をくじ引きによって決められていることを初めて知りました。かがり火の明るさから浮かび上がる漁の風景が風情を感じます。
 オフシーズンは、鵜の育成に努めています。漁に出られるまで捕獲してから2~3年かかります。

長良川うかいミュージアム
営業時間 9:00~19:00(5/1~10/15)
     9:00~17:00(10/16~4/30)
定休日  火曜日(10/16~4/30)、12/29~1/3
アクセス 岐阜駅から15分、鵜飼屋バス停下車後、徒歩5分

花火大会

 2019年まで毎年7月最終土曜日、8月第1土曜日に行われていた約30000発の花火大会。コロナ禍前は日本有数の打ち上げ数でした。例年、30万人を集める大きなイベントでした。岐阜駅前の商店街には、ビールなどアルコールとともに、さまざまなおつまみを販売するお店、川沿いには、屋台も並び、街は賑わっていました。しかし、新型コロナウイルスによって、2020~2022年、中止が続いていました。2023年、4年ぶりに8月11日(金)にリニューアルして復活します。詳しい情報はこちらをご覧ください。

長良川の花火

 岐阜県の県の魚。長良川のシンボル。先ほど述べた通り、歴史ある鵜飼が名物です。夏が旬の魚です。秋になると、産卵によって味が落ちます。
 水質の良い長良川では、川底の石に苔が生えて、これが餌となります。鮎の特有のスイカのような香りは、この苔が由来しています。香りがするため、「香魚コウギョ」と呼ばれています。
 鮎料理は、塩焼き、天麩羅の定番から、刺身(背越)、田楽、煮浸し、甘露煮、アユの姿寿司があります。
 
塩辛はうるかと呼ばれる珍味。塩により腐敗のペースを抑えてアユの体内に含まれる酵素によってタンパク質が分解されて、アミノ酸に変化します。数ヶ月から1年程度発酵させて完成します。内臓を塩漬けすることにより、濃緑色の苦うるか、卵を塩漬けした子うるか、白子を塩漬けにした白うるかが名物です。
 鮎ごはんも名物で、土鍋にお米、醤油ベースの出汁、焼いた鮎を入れて炊きます。骨はやわらかく、しまった身が美味しいです。

岐阜土産にぴったりな「鮎菓子」

 岐阜土産にぴったりな和菓子に「鮎菓子」があります。鮎菓子は、長良川を泳ぐ稚鮎をモデルにして誕生しました。カステラ生地をホットケーキのように焼き、求肥(白玉粉、デンプンを水飴、砂糖を加えて練り上げたもの)や小豆あんを折りたたむように包んだお菓子です。焼印で顔、ヒレなどを描いています。

まとめ

 今回は、岐阜市の長良川を散策しました。岐阜市は名古屋から近く、アクセスもよいので、名古屋辺りに旅行されるときに立ち寄ることもオススメです。夏に旅される方は、体温を超える気温になることがありますので、熱中症対策を万全にしましょう。

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参考文献


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