北海道の海の幸を回転寿司で味わった
まとめ
函太郎→函館出身、熟成マグロなど手間をかけた寿司
回転寿し トリトン→北見出身、北海道ならではの新鮮かつ大きなネタ
なごやか亭→釧路出身、ネタの大きさ、豪快なパフォーマンス。
根室花まる→根室出身、根室を中心とした、その土地ならでは海の幸。
※おサイフと相談しながら、味わいましょう。
北海道の寿司はネタで勝負する
北海道は海の幸の宝庫
北海道は国土の22%を占め、日本海、太平洋、オホーツク海に面しています。オホーツク海、太平洋側に親潮、日本海側には、対馬海流、リマン海流が通ります。寒い海、暖かい海を好む海の生き物が集まり、海域によってとれる海の幸が変わります。
市場に行くと、目をひくのは、カニ、貝の大きさです。ウニ、イクラなど高級食材だけではなく、サンマ、タラなど庶民的な魚も安さに目を引きます。
北海道の寿司はレベルが高いと言われる理由
北海道の海の幸を寿司で味わいたくなりました。北海道では、目の前の海でとれる新鮮な海の幸を生で握ることが多いです。
江戸前の技術とは違う側面です。江戸前寿司は、冷蔵庫のない時代でも、おいしくネタを味わうための知恵として技術が発達しました。
今回は、より気軽に北海道ならではのネタを食べるため、回転寿司を利用しました。北海道の回転寿司では、1人3000〜5000円ほどで、海の幸を楽しむことができました。
道内各地で特色ある回転寿司チェーン店が誕生していました。その中でも、北海道に本店のある4店舗について紹介します。
函太郎
函太郎は函館市に本店があり、東日本を中心に21店舗あります。看板商品は熟成マグロです。熟成させることにより、アミノ酸が増え、よりうま味を感じられます。熟成日数も書かれているほどのこだわりです。
タブレットで注文します。寿司は回りません。シャリの量を半分に減らすこともできます。値段は同じです。まぐろざんまい、サーモン、シメサバが人気です。
函館は、津軽海峡に面しています。津軽海峡といえば、マグロ、イカです。対岸の青森県でも、大間マグロ、八戸のイカは名物になっています。マグロは濃厚、イカも寝かせることによって、ねっとりとした甘味が増します。
回転すし トリトン
北見市が発祥です。札幌市を中心として、北海道に14店舗あります。池袋、東京スカイツリータウン、品川にもあります。
トリトンは大人気のため、行列を覚悟するべきというSNSの意見を見ました。混まなそうな平日の17時に行きました。平日の帰宅ラッシュ前を狙っても、1時間近く待ちました。
ネタの鮮度と種類、大きさに圧倒されました。
オススメは貝です。鮮度がよく、シャリが見えなくなるほど大きいです。つぶ貝はコリコリ、北寄貝(ほっき)の身は、肉厚かつ柔らか、ひもは〆サバのような柔らかさでした。
タコも部位別で3貫盛りで食べました。タコの頭はモチモチ、足も筋肉質を感じつつ、柔らかいです。タコマンマは、ヤナギタコの卵です。本州ではめったに出会えません。ドロっとして、とろける食感が印象に残りました。
とろにしんは、さんまのような脂ののりでした。スジコは、ねっとりした旨味が特徴でした。
なごやか亭
釧路、帯広、札幌、関西地方に計18店があります。釧路市の南東側、春採湖のほとりにある春採店が発祥です。
なごやか亭はネタが大きいです。名物は、甘エビとイクラです。甘エビは18匹、ピラミッドのように積まれます。こぼれイクラは、パフォーマンス付きでした。太鼓を鳴らし、威勢の良い声とともに、15秒間演奏付きです。目立ちたくない方は、パフォーマンス無しでも食べられます。
オリジナルメニュー、サイドメニューも充実していました。人気、共通点を盛り込んだ三貫メニューもそろいます。生魚が苦手な方向けのメニューも豊富でした。いももちは、北海道のおやつです。外はサクッと、中はモチモチ、甘辛いタレに惹きつけられました。
根室花まる
根室市にある本店は、日本最東端の回転寿司でもあります。北海道には、札幌、函館、中標津、根室にお店があり、17店舗経営しています。東京にも11店舗あります。
根室を中心に水揚げされた新鮮なネタが並んでいました。他のお寿司屋さんでは出会えないようなネタ、汁物が充実していました。
青ソイは、ヒラメに近く、上品でした。アブラカレイは、皮目にクセは感じますが、ハタのような濃厚さも感じられました。
カジカ汁は、卵、身をぶつ切りにした味噌汁。皮がモチモチで、コラーゲンが詰まっているように感じました。下茹でをしたからか、臭みがありません。身はタラに近く、皮はコラーゲンにより、プルプルです。弾力もあります。
ニシンの切り込みは北日本で食べられている米麹でニシンの切り身を発酵させた食品です。ニシンは、米麹に漬けて発酵することにより、滑らかでクリーミーに変化しました。独特のクセもありません。米麹自体は甘酒に近い風味でした。
行者ニンニクは、エシャロットと変わりません。甘みもあり、ネギに近いです。
東京駅バスターミナルにもあります。立ち食いスタイルでした。笹の葉をお皿代わりにして、寿司が提供されます。脂の乗ったにしん、和牛のような見た目の炙り角トロ、濃厚な甘さの広がる花咲ガニ、さっぱりとして甘さ控えめですぐ消えるウニなど、東京でも北海道の味が楽しめます。
今回は、北海道発祥の回転寿司の一部を楽しみました。回転寿司は、活気にあふれ、ネタの鮮度、大きさに圧倒されました。お店による個性も感じられました。
道内各地には、オリジナルの回転寿司が立ち並びます。まだまだ回り切れてないため、次回の北海道旅行でさらにめぐりたいです。
オマケ:回転寿司は食べ過ぎ注意
回転寿司の怖さは、少量ずつ提供されることです。満腹まで時間がかかるため、食べすぎてしまいます。食欲に従って食べてしまうと、会計のときに青ざめます。何を食べるか、事前に決めておいてから、お財布と相談しましょう。
今回の旅では、北海道産、旬のネタを軸として選びました。