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仙台から遠回りして福島へ行ってみた

結論

  • 仙台駅から仙山線で山形駅へ

  • 山形駅で山形線に乗り換えて米沢、福島へ

  • 新幹線で20分で行くことのできる区間を400分かけて行った


仙台駅から山形駅まで、多くの方は、東北新幹線または東北本線を利用して行くと思います。東北新幹線を利用すると20分、東北本線は1時間20分かかります。
しかし、今回は、仙山線で山形駅まで行き、山形駅から山形線で米沢駅まで行き、米沢駅から福島駅に乗り換えました。北海道東日本パス、青春18きっぷを片手に訪問してみてはいかがでしょうか?

仙台から奥羽山脈を越えて山形へ

仙台市と山形市は奥羽山脈を挟んで隣同士に面しています。仙山線は、仙台から奥羽山脈をまたいで山形市につながります。仙山線は1926年、宮城県側から建設が始まりました。1929年、仙台〜愛子駅間が仙山東線として開業し、1931年、作並駅まで延伸しました。山形県側は、1933年、羽前千歳〜山寺間が仙山西線として開業しました。1937年、作並駅と山寺駅がつながって全線開業しました。1957年、作並~仙台駅間で日本初の交流電化による営業が開始されました。

愛子までは都市近郊輸送線として15分に1本あります。愛子までの沿線には、住宅街が広がり、東北福祉大学、東照宮があります。愛子から1時間に1~2本に減少します。奥羽山脈を登ります。愛子駅を通過した辺りから、山肌は白く雪で染まっていました。

作並駅付近の雪景色

作並温泉を通って山形県に入ります。面白山高原が山形県の玄関口。夏限定に開業する駅です。奥羽山脈の麓を下っていくと、松尾芭蕉も訪れた山寺(立石寺)があります。山寺駅を抜けて、山形盆地に入ります。田園地帯から、山形駅に向かっていくにつれて、再び住宅街が広がります。山形駅周辺には、ビルも目立ちます。山寺駅や作並駅など観光地のアクセスも便利です。7:14、仙台駅を出発して8:41に山形駅に到着しました。

山寺(立石寺)※夏に撮影

山形駅から50分待ち時間があります。山形市といえば、花笠まつり。山形市の夏の風物詩。詳しいことは、こちらの記事をお読みください。

山形市は山形城の城下町として発展しました。山形城は、山形藩の拠点として最上氏が増改築し、現在の形になりました。

山形市を訪れたときの話は、こちらをお読みください。

花笠付ポスト※夏に撮影

山形線で山形〜米沢を行く

奥羽本線は青森駅と福島駅をつなぎます。新庄駅〜福島駅間は山形新幹線、横手駅〜秋田駅間は秋田新幹線も走ります。
9:34に山形駅を出発し、米沢へ向かいます。山形駅から1~2時間に1本、米沢行の普通電車が走ります。山形駅を通る新庄~福島駅間は1992年(山形~新庄間は1999年延伸)、新幹線も走行できるように線路の幅を変えて山形新幹線が開業しました。

温泉街と田園に浮かぶ天空の集落を眺める

山形駅から奥羽山脈の西側に沿って電車はすすみます。かみのやま温泉駅を通過すると、田園地帯にポツンとスカイタワー41というタワーマンションが見えます。スカイタワー41は東北地方で最も高いマンションであり、山形県内で一番高い高層ビルです。垂直に伸びる集落です。山形線沿線は、温泉も多く、かみのやま温泉、高畠温泉、赤湯温泉が沿線にあります。高畠駅構内には、太陽館という日帰り温泉施設が駅につながっていました。

米沢駅へ到着

10:21、米沢駅に到着しました。米沢といえば、米沢牛です。構内に米沢牛の像があります。福島駅行の電車は、2時間半後。待ち時間で米沢城へ行き、上杉家の歴史を学んだり、米沢牛、米沢ラーメンというグルメも堪能しました。米沢駅で降りて観光した時の話は、後日話します。

米沢駅といえば、駅弁

米沢駅のホームには、土日祝、夏休みなど観光客の増える時期は、駅弁が販売されています。米沢牛を使った駅弁がズラリと並んでいました。山形牛と米沢牛の食べ比べができる駅弁もありました。名物は、牛肉ど真ん中。甘辛いつゆで煮込まれた米沢牛、牛そぼろがぜいたくに盛られています。

米沢駅から福島駅へ向かう

米沢駅から福島駅は1日6往復しか走っていません。1本乗り過ごすと、数時間待つことになります。一方、新幹線は1時間に1~2本あります。停車するE8系のつばめを見られました。福島駅まで急いでいる方は、青春18きっぷを持っていても、山形新幹線に課金しましょう。

13:08、福島行きに乗りました。20分ほど乗ると、峠駅に到着します。峠駅はスノーシェルターで雪から守られています。板谷峠のふもとにあるから、峠駅と名づけられました。峠駅で電車のドアが開くと、チャルメラおじさんのような衣装で木箱に商品を詰めて、明治時代からの販売スタイルで峠の力餅が販売されています。1000円のため、おつりを気にせず、すぐ買えます。駅に隣接した峠の茶屋で製造されており、10個入りが販売されています。

福島駅へ到着

13:54、福島駅に到着しました。東北新幹線を利用すれば仙台駅から福島駅まで20分で行くことができるところを、あえて山形県を経由することにより、6時間39分かけました。

福島駅は、飯坂温泉へ行く福島交通飯坂温泉線、宮城県亘理町へ向かう阿武隈急行の始発駅でもあります。

福島駅で一度降りました。昔ながらの雰囲気のある喫茶店に寄りました。1週間の旅の思い出を巡らせながら、苦味の効いた深煎りのコーヒー、チーズケーキで一息つきました。そして、飯坂温泉へ向かいました。

自家焙煎ブルービーンズコーヒーのアイスコーヒー
チーズケーキ


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