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お年玉を渡す側になって気づいたこと

 もういくつ寝るとお正月。子どもの頃は、おじいちゃん、おばあちゃんの家に行くと親戚一同が集まってわいわいと楽しい数日間を過ごす。おせちを食べたり、箱根駅伝など新春特番を観たり、コタツの上のみかんとともに思い出が頭にふと浮かびます。そして、新年の挨拶とともに、親戚からお年玉を受け取ります。

 子どもの頃にもらっていたお年玉。親族一同にもらえて嬉しい気持ちになったでしょう。クリスマスは家族からのプレゼント、お年玉は親族からのプレゼント。あなたは、いつまでも続いたらなぁと思ってましたか?

 子どものころ受け取っていたであろう、お年玉も、社会人になると、渡す立場になります。渡す立場になる「お年玉どうする?」と考えるのと、もらう立場の時だった「お年玉どうする?」は意味が違います。GIVE and TAKEはオセロなんです。渡す立場になって気がつきました。

 今回は、そんなお年玉を巡るドキュメンタリー。渡す相手は、小学5年生、中学2年生と高校1年生の3人のいとこ。渡し方を考えると、もらっていた頃に「こう使えばよかったな。」と思い残すことが見えていきました。

渡し方どうする?

 まず考えたのは、3人にお年玉をどうやって渡すか?
 キャッシュレス化の進む時代。クレジットカード、LINEPay、paypayなどQRコード決済、Suicaなどキャッシュレスの手段はいろいろあります。特にお年玉に向いているキャッシュレスが、LINEPay、paypayなどQRコード決済。QR決済は、あらかじめ入金した分だけのお金しか使えないため、年齢確認がありません。送金依頼によってお金を渡すことができます。しかし、ンネタバレしてしまう。ポチ袋を開けて、「いくら入っているんだろう?」というワクワク感がお年玉の醍醐味の一つだと思います。
 したがって、現金を渡そうと決めました。ポチ袋にいくら入ったか数える楽しみと多く見せるという方法もあれば、シンプルに渡すなど人によってさまざまな現金の渡し方があります。素直に渡すか、細工を施すか、渡し方によって個性が出ます。しかし、受け取る側にとっては、演出は、どうでもいいこと。多く見える、持つと重い感覚、期待値は上がりますけど。気になることは、お金がいくら入っているか?細かいお札をたくさん入れると面倒だと思われるんですね...
 ポチ袋にピン札を入れる。それだけ。ワクワク感なんかいらなくてストレートで渡したいときは、キャッシュレスで送金でもいいと思います。

いくら渡す?

 あなたは、お年玉の相場をご存知ですか?
 お年玉の相場について調べてみると、未就学児(3歳~6歳)→1,000円~3,000円程度。小学生→3,000円、中学校→5,000円、高校生→5000~1万円、大学生→渡さないor1万円。
 相場通りに渡すことが無難なのか?特に高校生の場合、多めに渡すべきだと考えました。
 理由は、高校卒業後の新生活。私は、高校から大学へ進学しました。高校卒業して一人暮らしを始める方が多いでしょう。一人暮らしを始めて感じたことは、とにかくお金がかかる。洗濯機、掃除機、パソコンなど家電、布団、棚などの家具にお金がかかる。さらに、家賃が圧迫する。とにかくお金がかかるため、生活費を稼ぐためにバイトを始める。接客などのバイトによって経験を積むのはいいと思います。一方、バイトばかりしていては、社会人とほとんど変わらない生活でつまらないと思います。学生時代は、人生で一番勉強など力を入れられる時間。勉強も大学の学部の勉強だけではなく、
お金など教養も学んでほしい。留学できるようになれば、一度は海外にも足を踏み入れて世界観を変えてほしい。時間の有意義に使える学生生活を味わってほしい。
 そんな思いから、高校生には相場より多く渡すことを決めました。いくらに決めたかは、ヒミツです。
 ちなみに、贈与税はお年玉を含めて1年で110万円超えるおこづかいを渡した場合、発生します。そんなに渡す人は、お金持ちでない限りレアだと思います。

お金を渡すことが本当に正しいだろうか?

 次に考えたこと。現金が正義なのか? 
 お金はモノとの万能の交換ツールでしかないこと。お金は信頼されているため、あらゆるものとの交換はできます。しかし、低金利により、銀行に預けていても増えない、2022年の消費者物価上昇率は30年ぶりの3%超えのインフレ。お金を預けても増えず、モノの価格が上昇し続けるため、お金の価値は下がり続けます。
 そこで、現金でなくてもいいのではないか?と思いました。現在のお年玉は多様性があってもいいと思います。
 例えば図書カード。
 好きな本買わせて知識を身につけさせた方が価値を発揮します。マンガを買うだろうなと思いつきます。しかし、マンガでも学べることはあります。ONE PIECEから、仲間の重要性。本を読むメリットは、歴史上の偉人に直接出会えること、信頼性の高さ、身に着ければ一生の道具になり、2000円あればおつりがくるほどの安く買えるコスパの良さ。気づくのは彼らにとって10年くらい先の話です。私もほんの面白さに気づいたのは、3年前です。学生時代は、まったく気づきませんでした。。
 知識は身につけておけばいつでも使えるので価値を発揮します。
 好きな本を選んでほしい+本から学んでほしいという願いを込めて、図書カードもつけます。特に、小学生、中学生には図書カードを多めに渡すことに決めました。

結論

 平均よりX倍多めに現金+図書カードで渡す。(小中学生は図書カード多め、高校生は現金の比率高め)
 好きなものも買ってもいいけど、一人暮らしで困ったときの備え、将来役に立つための学びに使ってほしいという願いを込めて。
 今回の「お年玉どうする?」というテーマについて書いていくと、親族一同は、自分たちのために、お年玉を渡していたときに色々考えていたんだなという良い振り返りの機会になりました。受け取る側には分からない気持ちに気づかされました。
 渡した後の使い道が気になりますが、聞かないようにしましょう。子どもたちの笑顔を見るためにお金を渡すのです。それが、渡す側のお年玉の醍醐味。

参考文献

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