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中央線で行ける!日本三大奇橋で見るアジサイ

 梅雨の時期に咲きほこるアジサイ。赤、白、青など色とりどりの花が魅力です。今日は東京から中央線快速で行くことのできる自然豊かな場所で咲きほこるアジサイの名所について紹介します。

大月のアジサイ

 中央線快速で新宿から100分、八王子から43分。中央線快速の終点、山梨県大月市。山梨県側の富士山観光の玄関口で、大月駅で富士急行線に乗り換えて富士吉田市や河口湖へ行くことができます。高尾を抜けると大自然が広がります。山の中を走る中央線が奇妙に映ります。
 東京から大月駅へ向かうとき、大月駅の一つ前の駅が、猿橋駅。猿橋駅で降りて20分ほど歩きます。
 猿橋と公園を繋ぐあじさいロードという散策道があります。植えられているアジサイは、なんと3000株!
 毎年、6月中旬~7月上旬にかけて見頃を迎える紫陽花。2022年は例年より早い開花が予想されます。
 赤、青、紫、白と色とりどりの花が猿橋までの道のりを彩ります。

猿橋

 公園から300m歩くと見える猿橋。
 山口県の錦帯橋、徳島県のかずら橋と並び、日本三大奇橋の一つで、桂川(相模川)に架けられている橋です。初代は約1400年前の飛鳥時代に建設されました。現在の橋は1984年に江戸時代末期の資料から再現して建設されてます。葛飾北斎の北斎漫画など、多数の作品にも登場します。
 全長30.9m、高さ31m、幅3.3mの橋で、橋脚がないのが特徴です。
 谷深い所に建てられた橋のため、橋脚が建てられなかった猿橋。サルが互いに支えあって対岸を渡っていく姿をヒントに編み出された方法があります。それが、4層の屋根付刎木(やねつきはねぎ)と呼ばれる支え木。腐食を防ぐため、屋根で覆っています。屋根の重ねた雰囲気が独特な景観を生みます。
 刎木構造とは、大木の一方を石垣積みの橋台の土中に埋め込み、重石としての石で端部を押さえ、土砂を岸に向かって斜め下方に埋め込み、中空に突き出させます。その上に同様の刎木を突き出し、下の刎木に支えさせます。支えを受けた分、上の刎木は下の刎木より少しだけ長く出すことを繰り返し、何本も重ねて、中空に向けて遠くはねだしていきます。これを足場に上部構造を組み上げて板を敷いて橋にしました。

横から観た猿橋
前から観る猿橋

 梅雨の時期に咲きほこるアジサイと昔の日本人の建築技術の高さを感じる猿橋。東京から中央線で行けますので、休日の日帰り旅にオススメです。

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