他人の価値観を受け入れ合うから良いものが作れる。テクロに入社して感じたフラットな社風とは
テクロに新しいメンバーが加わりました!
2024年6月にフィールドセールスとして入社した松尾 耕平さん。弊社は業務委託から社員になるメンバーが多い中、まったく関わりのない中で応募し採用されたメンバーの一人です。
一緒に働いた経験がない中入社するのは一般的ですが、業務委託から社員になる人が多い弊社側からすると「不安じゃない?」「どうやって相性を確認したの?」と気になることがたくさん。
そんな松尾さんにこれまでの経歴や入社理由、入社後に感じたテクロの特徴などを聞きました。
松尾耕平(まつお こうへい)
1980年生まれ、福岡県出身。人材業界からキャリアをスタートし、複数企業でカスタマーサービスや営業を経験。前職の広告代理店での企画・コンサルティングを経て2024年6月にテクロ株式会社にフィールドセールスとして入社。MBTIはENFJ(主人公型)。
カスタマーサービスや営業など幅広く担当した松尾さん
まず、これまでの経歴と今回の転職理由をお伺いしました。
前職は広告代理店で企画・コンサルティングを担当
池内:自己紹介をお願いします。
松尾:松尾です。現在フィールドセールスとして商談や契約書手配、CS(カスタマーサクセス)への引き継ぎを担当しています。出身は福岡県ですが、親が転勤族だったので東京や香川などいろいろな地域に住んだことがあります。現在は埼玉県在住です。
池内:転勤族! 転校も多かったんですか?
松尾:合計3回しました(笑)
池内:すごい……! 仕事はずっとセールスですか?
松尾:職種としては、20代はカスタマーサービスなどサービスの裏方や作る側として働いており、30代半ばから営業として働き始めました。業界でいうと最初は人材系、次に有名ECサイトやBPO(SaaS)などを経験し、その後前職である広告代理店という流れです。
池内:営業は30代になってからだったんですね。前職では具体的にどのような業務を?
松尾:オフライン商材を活用した販売企画・コンサルティングです。受注に至るまでのプロセスを組んだり購買データをもとに今後の戦略を考えたりしていました。
池内:いろいろな職種を経験されていますが、営業やコンサルティングなど顧客対応が絡む点は一貫していますね。
転職の理由は新しいことをどんどん取り入れたいから
池内:今回の転職理由はなんだったのでしょうか?
松尾:簡単に言うと、新しい方法を取り入れながら成果を出すことができる環境を探していました。
池内:どういうことでしょう?
松尾:業務において、新しいツールや取り組みに前向きにトライできる環境です。
池内:それはなぜですか?
松尾:単純にお客さんへの貢献や業務効率化になると思ったのが理由のひとつです。なによりも、当時の僕はいろいろなツールを試したり、世にあるサービスとサービスを組み合わせて新しいものを作ったり、その新しい価値を提供するところを極めたい気持ちが強くありました。
池内:それは環境を変えないとできないことだったんですか?
松尾:前職は大手企業ということもあり、昔からのやり方や伝統、社内調整を大事にする社風。できない訳ではありませんでしたが、なかなか難しい面もありました。
池内:弊社のようなベンチャー企業とはまた違いそうですね。
松尾:大手企業だから慎重にならざるを得ないし、大事なことなんですけれどね。でも前職の他にも新しいやり方をどんどん取り入れて最適化することを好む環境はあるかな? と思い、転職を考え始めました。
池内:会社がそこに至るまでの意思決定にも、なんらかの歴史と思いがありますから。無理には変えられないですよね。
松尾:会社が悪い訳ではなく、自分が「この年齢でなにを大事にし、なにを経験したいか?」を考えたときに、方向性が一致しないと自分の目指す方向にもたどり着けません。だったらシンプルに、より成長できる環境を探し求めても良いのかもしれないと思い始め、自分のためのポジティブな理由で転職を選びました。
テクロの相手の話を受け入れながら意見も言い合える環境が良い
テクロを知ったきっかけは転職エージェントからの紹介だった松尾さん。弊社のどこで自分のやりたいことを実現できると感じたのか、さらに詳しく聞きました。
方向性の一致を大事にするからこそ、相手の意思を尊重できる雰囲気がある
池内:転職理由である「新しいやり方を試し、新しい価値観を作ることを極める」は、テクロなら実現できそうなイメージがあったのでしょうか?
松尾:テクロはどの会社と比べても、新しいものを取り入れること自体好きな会社だと感じています。便利ツールの利用頻度や数が多いし、さらに取り入れていきますし(笑)
池内:確かに(笑)
松尾:アウトプットを出すときに過去の知見を取り入れながら、今の時代に合った新しい形を生み出して最適化する動きがテクロだったら取れそう、と感じました。
池内:それは入社までの間、どこで感じたのでしょう?
松尾:面談です。入社までに代表の天野さん、取締役の森川さん、マーケティング兼セールス部長の黒上さんを始め、合計5人と面談したんです。
池内:(多いな)(みんな総出でわらわらと……)
松尾:その5人と話したときに、言葉が通じる感覚がありました。
池内:言葉……?
松尾:人と話すとき、同じ事象を見ていても言葉の定義や前提条件が異なれば、同じ話をしていても意味が通じないときってありませんか?
池内:あります! そこから勘違いが生まれたり、うまくコミュニケーションを取れなかったり……。
松尾:そこにすり合わせる余裕やコミュニケーションへの意欲があればお互い理解できますが、もとの考え方や育った文化が違うと難しいこともあります。反対に、言葉の定義や捉え方、認識が同じであれば会話は割とすぐに通じます。その土台の共通言語が似ていると感じました。
池内:日本と海外の文化の違いみたいなものですよね。育った環境が違えば当たり前も違うし、同じ環境で育った者同士は阿吽の呼吸でコミュニケーションが取れることもあり、わかり合えるスピードも早いというか。
松尾:その土台の共通言語や文化・背景の一致を会社として大事にしている印象もありました。認識のすり合わせというのかな。その一致や違いにも敏感だからこそ、相手の意思を確認するなどお互いを尊重しながら業務を進められる部分もありそうと思ったんです。
池内:確かに。
松尾:異なる価値観があってもお互いを尊重しあえれば良いチームができるし、チームワークがあれば良いサービスが作れる。そういう姿勢を面談のやり取りで感じて「良いな」と思い、入社を決めました。
相手の話を聞きながら自分の意見も伝えるバランスが良い
池内:入社してから相手の意思を尊重し合う雰囲気を感じたことはありますか?
松尾:どんな場面でも比較的話を聞いてくれるし、感想や意見を伝えたときに「そういう考え方もあるんですね」と受け入れてくれる感覚はあります。
池内:例えば……?
松尾:僕はフィールドセールスとして商談を担当していますが、これまでは代表の天野さんが主担当の業務でした。天野さんは創業から担当しているし、なによりも自分の会社の事業だから経験も知識も豊富です。だから他の人が、同じようなやり方でセールスをするのはどうしても難しい部分もあります。
池内:うんうん。
松尾:そのためセールスとしてどこまで自分が担当して、どこからやらないか、その線引きが大事だと感じたんです。そういうギャップや必要性を素直に話すと「その視点はなかった」と、まずこちらの意見を受け止めてくれました。
池内:おお、良いですね。
松尾:そのときに「どうしてできないの?」というコミュニケーションに繋がることもあると思うのに、それもありませんでした。すんなり理解してくれたのがありがたかったです。
池内:内容と相手にもよりますが、そういうとき素直に聞いてくれるところはあるのかもしれない。
松尾:ただ社長ゆえに熱量が高く、話の中で「わーっ」と意見を言われることはあって、最初は驚いたこともありました(笑)
池内:(出た、社長のマシンガントーク……)性格や背景を知らない状態であの熱量を受けると、驚きますよね。
松尾:社長は頭の回転が早くて賢いからなんですけれどね。見た目もキリッとしたメガネをかけて切れ者感があるからこそ、人によっては指摘されているように感じてしまうかもしれないと思いつつ……。でも入社して日々コミュニケーションを取る中で、自分の思いや意見として伝えてくれているんだとも気付きました。だからこそ「入社して間もないのに、対等に話ができている」と、うれしくも思いました。
池内:対等に見ているからこそ、伝わると思って話す訳ですもんね。弊社メンバーと話すときに「ロジカルなコミュニケーション」は不可欠ですが、そのロジックさえ通っていれば、比較的話を聞いてもらえる印象があります。
入社後に感じた、テクロの新しさや文化とは?
松尾さんはそろそろ入社して2カ月。この期間に感じた、テクロの特徴や他社と異なる点を聞きました。
テクロは新しすぎる? 上下関係なく、フラットに仕事を進めるのはめずらしい
池内:弊社は代表の天野は95年生まれ、取締役の2人も92年生まれと若く、メンバーも30代の割合が高いです。その比較的若い会社に入ることへの不安はなかったですか?
松尾:基本的になかったです。ただ、世代間のギャップや育ってきた文化の違いみたいなものは感じることがあります。
池内:文化?
松尾:いままでの会社に比べての話ですが、物事に対する考え方に新しさを感じたり、自分の考えや個性を押し殺すような変な自己犠牲がなく、素直に仕事ができる。そこに良い意味でカルチャーショックを感じました。それに、業務の進め方も他の会社とはまた違いますよね。
池内:業務の進め方……?
松尾:これも好き・嫌いの話だと思いますが……誰かがリードするより、お互いを尊重しながら業務を進める社風だと感じました。だからこそ、指示をしてほしいときもゆるっとなることもあります。
池内:(なんかわかる……)例えばどういうものでしょう?
松尾:多くの企業は幅広い年代の人が働くからこそ、年上の人が役職に就き、その年上が年下を引っ張るマネジメントが一般的。だからこそ、下のポジションにいる人は「付いていく」が基本的なスタンスになります。
池内:うんうん。
松尾:でもテクロは相手の価値観を受け入れる社風で、良い意味でフラット。部長やマネージャーといった役職はありますが、部長だから引っ張る、下だから指示を聞くだけということは少ないです。だからこそ「リーダーは引っ張るべき」「部下は上司の指示通りに実行するべき」という価値観の人はどうしたら良いかわからなくなるとも思います。
池内:確かに、上の人が引っ張るのが当たり前だと最初は戸惑うし、いきなりグイグイはいけないですよね。
松尾:反対に下の人でもアイデアを出して引っ張り、部長やマネージャーがサポートするときもあります。だからアイデアがたくさんあったり自分から動けたりする人だと、テクロの環境は働きやすいのでは? と感じます。指示を聞きながら自分の案も出すとか、会社や部署としてやるべきことがあれば立場が上でもサポートにもまわれるとか、柔軟に対応できる人は相性が良いと思います。
池内:そこは時と場合によって変わるし、好みで印象も大きく変わりますよね。
松尾:どちらが良いか悪いか断言することは難しく、好き・嫌いの話ですが……でもメンバーの多くが自分のポリシーやスタンスはしっかりと持っていて、その上で仕事をしている印象があります。そういう相手を受け入れる余白を持ちながら、自分も貫けるところはかっこいいなと思います。
池内:みんななにかしらのポリシーはありますね。だから投げやりな訳ではないんですよね。
松尾:異なる意見や違いを受け入れる器もある。そのバランスが良いですよね。
組織にとっては、違いがあるほうが良い
池内:先ほどの世代による違い、松尾さんにとってはマイナスですか?
松尾:いやいや。ポジションや年齢、学歴、文化がなんであれ、組織は誰かができないことをみんなで補い合うから価値があり、その補い合いで形成されたのが組織。だから違うことに対しての違和感はなく、むしろこの違いが必要だとすら感じています。
池内:違いが必要?
松尾:みんな得意・不得意や個性はあるから一人だとできることは少ないですが、お互いに補い合えば一人では難しいこともできたりします。反対に同じ個性や属性の人で構成された組織だと、補い合うことはできません。そうやって自分ができないことを補ってもらえるのって、違いのある組織ならではだと思うんです。
池内:確かに。
松尾:特に、年齢を重ねるごとに「1人で全部できることは少ない」と思い知りました。だから例えばテクロでは、若さがデメリットになるのであれば年上の僕が埋めますし、自由でフランクな雰囲気がどこかでデメリットになるのであれば、僕がスーツを着て対応することはできると考えています。
池内:補完し合う関係性ですね。
松尾:全体的に「変わっているなあ」とは思いましたけれど(笑)。「これが今風といえば今風かもなあ」ぐらいの感覚でした。
池内:良いですね。
松尾:反対に僕はSEOやオウンドメディアの知見がまだまだ少なく、会社からの期待値に届いていないという不安はあります。そこは他のメンバーにどんな知識が必要か助言をもらいながら、成果を出せるよう頑張ります。
今後の展望はマーケティングの必要性を伝え、実感してもらうこと
最後に、テクロでの展望を聞きました。
池内:最後に、今後テクロで頑張りたいことを教えてください。
松尾:まず会社の規模を大きくするところに貢献するためにも、担当のセールスの仕事の標準化に取り組みたいです。さらに大きい目線では、コンテンツマーケティングを知っている人をもっと増やしたいと考えています。
池内:それはどういうことでしょう?
松尾:まず展示会で「オウンドメディア運用代行」というキャッチコピーで出展すると、お客さんに「オウンドメディアってなんですか?」と聞かれることが多いんです。弊社サービスの軸である「オウンドメディア」がまだあまり知られていません。
池内:展示会ではよく聞かれますよね。
松尾:さらにオウンドメディアはWebマーケティング施策の一環ですが、そもそもWebマーケティングに取り組んでいる会社も世の中にはまだ多くありません。だからマーケティング支援を事業として提供する限り、まずWebマーケティングに取り組む会社を増やさないといけないと思うんです。
池内:うんうん。
松尾:現状問い合わせは多く、Webマーケティングの「必要性」は伝わっているはずです。だからこそ、セールスがアポや商談でWebマーケティングの「重要性」を説いて、本当に必要なんだと実感してもらうこと。その必要と思ってもらうことを突き詰めて、結果としてコンテンツマーケティングに取り組む人を増やしたいと考えています。
池内:現状の課題から出た展望だったんですね。
松尾:業界や年代によってはアポが取れない、受注が増えないといったときに、まず飛び込み営業やテレアポの数を増やそうと、力技で解決しようとすることもありますよね。でもそれがWebマーケティングで解決できる可能性も高いと思うんです。
池内:そうですよね。
松尾:そういう人たちにWebマーケティングの良さや成功事例を知ってもらうと、テクロのサービスを使う人も増えるのではないかな、と感じています。
池内:なるほど。
松尾:だからそれまでは、セールスの僕がお客さんに対してWebマーケティングの知識や経験の溝を埋めたり、他のメンバーの若さがデメリットになるなら年齢で補ったり、既存のものと自分の強みをかけ合わせる感覚で業務に取り組みたいと思います。
池内:他の人の不足を補おうとする気持ちが素敵ですね。松尾さん、ありがとうございました!
まとめ
松尾さんのインタビューを通して「共通言語の一致を大事にする」「相手の価値観を受け入れ合える」という点が弊社の特徴なんだ! と初めて気付きました。
意識していた訳ではありませんが、確かに業務を進める上でお互いの認識や言葉の意味を細かく確認する場面は多い……。「ちょっと細かいな」と思うときもありますが、だからこそ社内では認識齟齬が由来のコミュニケーションミスやトラブルが少ないのかもしれないとも感じました。
なによりも「相手の価値観を受け入れた上で意見を伝える」のはコミュニケーションをする上で大事であり、これは海外で働いた過去があったり元フリーランスだったり、いろいろな年代や経歴、ルーツを持つ人が集まるテクロだからこそ自然と身に付いているふるまいなんだろうなとも思いました。
社員インタビューは初めての試みでしたが、今後も続けようと思います。松尾さん、ありがとうございました!
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