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事業を創り続け、継続的な成長を実現する。Techouseに根付く文化『長期志向経営』とは。

こんにちは。Techouseで人事責任者をしている野中です。
前職はスタートアップを経営しており、2022年にカカクコム社に会社を売却した後にTechouseへ入社しました。2023年の末までクラウドサービス事業の事業責任者を担当し、事業のさらなる成長を見据えて執行役員の中川に事業部長を引き継ぎ、現在はクラウドサービス事業部の副部長を務めながら、人事戦略を管掌しております。
今回はTechouseにどんな文化や風土があるのか、私のような30代以降の中途社員が知りたい切り口で紹介します。


入社理由から紐解くTechouseの魅力

野中岳 プロフィール
株式会社Techouse 執行役員
京都大学工学部卒業後、株式会社Speeeに入社。新規事業の立ち上げに従事し、複数事業の事業責任者を歴任。2017年、株式会社Patheeに入社。メディア事業のグロースを主導し、2020年より取締役を務める。2022年、株式会社Techouseに入社。『クラウドハウス労務』の事業責任者としてMRRを4倍にするなど、大幅な成長を牽引。2024年、執行役員に就任。

組織を象徴する”1つの文化”

人事として対外的にTechouseの魅力を伝えていくために、まず私は社内の皆さんへ入社理由をヒアリングしました。その中でTechouseに入社した方の傾向が、以下2通りに分類されることが分かりました。

【大企業でキャリアを重ねてきた方】
次のステップとしてスタートアップやベンチャー企業への挑戦を検討する。みだりにリスクは取りづらかったが、Techouseの安定的な事業成長と、黒字経営が継続できている点に魅力を感じた。

【スタートアップやベンチャー企業出身の方】
事業立ち上げや急成長を経験してきたが、事業のフェーズが進むにつれて成長した事業をより拡大することの優先度が高くなっていた。Techouseは連続して事業を作り続けていたため、立ち上げフェーズに関われる機会が繰り返し訪れるのではないかと思った。

一見、彼らは異なるキャリアを歩んできたように見えますよね。しかし実は、彼らはTechouseを象徴する1つの文化に共感していたのです。私はそれを『長期志向経営』と定義しました。

『長期志向経営』とは?

『長期志向経営』とは、短期的な成長の魔力に踊らされず、長期の成長を見据える文化を指します。ちなみに、この言葉自体はTechouseに入社する方の口から出てくるものではありません。代わりに以下のような言葉を耳にすることが多いです。

  • 黒字で経営を持続している

  • 資金調達をせずとも会社が成長している

  • 業績が伸び続けている

  • およそ1年に1つのペースで事業を作り続けている

これらを起点にTechouseのルーツを探っていくと、『長期志向経営』の文化に行き着きます。

Techouseのルーツはなぜ『長期志向経営』に結びつくのか

Techouseと比較されやすいスタートアップ企業の多くは株式を対価として資金調達し、数年単位での急成長を作り出します。これはエコシステム全体にとって大義があり尊いものですが、Techouseはそのスタンスを志向しません。

私の目線ですが、この文化の源泉は創業者の想いが最も強く反映されています。Techouseの創業者である礒邉は「100年後も発展し続ける企業、次のトヨタ、ソニーのような日本を代表する会社を自分たちの世代から生み出したい」と考えてTechouseを立ち上げました。つまり、あくまでも重要なのは「100年後の到達点をどれだけ最高位に持っていけるか」であり、それを主軸に判断を下そうと努めています。もっと直接的に言うと「短期的な成長と引き換えに、長期的な成長の可能性を脅かすことはしない」ということです。詳しくは代表のインタビューで解説しているので、気になる方は是非ご覧ください。

社内に深く浸透する企業文化

私がTechouseに入社を決める際、「この会社で10年後も頑張っているイメージがあるか」と自分に問いかけてみました。すると「ミッションが途中で変わったとしても、この会社で何かに熱中しているんだろう」とイメージすることはできました。これは言葉にせずとも、長期的な成長を見据える『長期志向経営』の文化を、私自身が選考を受ける中であらゆる側面から感じ取ったからです。また入社してからも、以下のようなシーンから感じ取ることができました。

  • 創業以来「特定の事業ドメインを定めない」方針を明示的に打ち出し新規領域の探索をし続けているものの、一時的な加熱トレンドや投機的側面を持つ領域への関心は著しく低い

  • 社内のあらゆるプロダクトの設計思想は、立ち上げフェーズから10年程度の長いスパンの未来を見据えたものとなっている

  • 人材育成の面では、メンバーを短期的な成果や能力で捉えるのではなく、5年後、10年後の成長した姿を見据えたうえで、現在の成果や能力を評価するような会話がマネジメントチームから頻繁に聞かれる

また、私が影響を受けている会社の1つに伊那食品工業という会社があります。伊那食品工業は自分たちの経営スタイルを『年輪経営』という言葉で言い表しており『長期志向経営』と類似した文化を持っています。

年輪は、たとえ雨が少ない年であっても、寒くても、暑くても、毎年必ず一つ増えます。そして、毎年年輪を増やし続けた木だけがやがて大樹となります。大樹になりえるには、長年にわたって年輪を増やし続けた木のみなのです。会社も一緒で、少しずつ成長を続けることが大切です。

※年輪経営 | 伊那食品工業株式会社

Techouseはテックカンパニーなので、選択するビジネスモデルの持つ成長スピードは食品産業よりも早い傾向にあります。ですが短期的な成長の魔力に踊らされることはなく、落ち着いて長期の成長を見据える文化を持ち合わせています。自分たちのペースで上を目指せる風土は、Techouseならではの魅力と言えるでしょう。

『長期志向経営』に立脚したTechouseの特徴

1. 事業利益の再投資をベースとした黒字経営

創業以来増収を続けるTechouseは、6期目である2017年から連続して黒字を達成しています。また「既存事業でしっかり利益を出す。その利益で投資する」という方針を貫いています。自社プロダクトを運営しながら、安定した財務基盤で経営し続けることは実に稀だと思います。実際に私がTechouseの経営実績と内実を初めて知った時は、質実剛健に経営しながら遜色ない高成長を両立していることに驚きました。

ちなみにTechouseは、創業間もない時期に多くの資本を外部から集める選択肢がありました。しかし「本来、外部資本の調達は、株主に還元できる自信をもってから実行すべきものである」という経営陣の考えから、投資の相談は基本的に断っていたようです。そして自分たちで利益を出すようになってからは資金を調達する必要性がなくなり、結果的に出資をほとんど受けずに経営しています。資本政策面で経営の自由度を一定保ちながら、腰を据えて事業成長と上場に向けたガバナンスの整備を両立できていることは、これもまた持続的に会社が成長し続けるための重要な側面だと感じます。

2. 継続的な事業立ち上げ

Techouseは創業以来、およそ1年に1つのペースで事業を作り続けています。私が入社した当時は既存事業が成長過程にありポテンシャルに溢れていましたが、当時の経営陣は全員、新規事業の『クラウドハウス』の立ち上げに自らコミットしていました。実はこのような動きの根元にも『長期志向経営』の文化があります。

長期で発展する会社を作るためには、時代ごとの課題を解決する事業を生み出し続けるべきだと考えており、また時代に合わせて展開する事業を変化し続ける必要があります。つまり100年スパンで成長し続けられる会社にするには、事業を生み出し続けることが必須条件となります。

3. 「チャレンジをし続ける」事業の立ち上げスタイル

では、なぜTechouseは黒字経営をベースとしながら、事業を生み出し続けることができるのでしょうか?実はこれらを両立する背景は、Techouseの事業立ち上げスタイルに関係しています。

一般的な事業立ち上げは、詳細な市場分析と多くの人材投入のうえで行われます。一方Techouseでは、市場分析を適度に行いつつ、早々にお客様の業務に深く入り込み、課題を特定するプロセスを最も丁寧に行います。特定された課題を解決するための検証プロセスは、役員を中心とした少人数で企画します。そして確実に課題を解決することを確認し、お客様と取引が発生した時点で初めて本格的に事業化します。

このように、人的コストを最小限に抑えながら、顧客の課題解決に焦点を当てて事業を立ち上げることによって、Techouseは黒字経営を維持しながら継続的に新しい事業を生み出し続けることができています。「顧客の課題を解決する」という言葉は、表現こそ平易ではありますが、大変奥深いものであり、これこそ事業の成否を分かつ最も重要な点といえます。「顧客の課題を如何に生々しく捉えられるか」に、事業立ち上げの熱量やリソースの大部分を集中できているTechouseの態度を、手前味噌ながら大変頼もしく感じています。

Techouseがこの事業立上げスタイルに到達するまでには、もちろん多くの試行錯誤がありました。しかし、「チャレンジをし続ける」という理念を根底に持ち続けた結果、現在の状態に至ることができました。会社としての歩みについては、また別の機会に改めてお伝えできればと考えています。

最後に

ここまでお読みいただきありがとうございます。
総じてTechouseは「腰を据えて物事に取り組みたいつつも、チャレンジし続けたい人」に合うと思いますし、私もそんな考えを持った方と一緒に苦楽を共にしたいです。
少しでも興味をもった方は、是非カジュアルにお話をしましょう。


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