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自分の「隠れ資産」を有効に使う方法


今回の参考文献はこちら
How to Have Confidence and Power in Dealing with People

本書は1956年にアメリカで出版されて以来「人間関係のバイブル」として幅広い読者に支持され。カーネギー『人を動かす』と並ぶ世界的名著となっています。

すべての人は人間関係において「大富豪」です。自分のもっている「隠れ資産」を持っていることに気づいていないことはとてももったいないことです。

世界中の人々が最も飢えているもののひとつは、自分の重要感です。つまり、すべての人は自分の価値を他人に認めてほしい自分をほめてほしい自分に気付いてほしいと思っているのです。


そこであなたが持つ「隠れ資産」をみていきましょう

・あなたは他人の価値を認める力を持っている 

・あなたは他人が自分を好きになるのを手伝う力を持っている

・あなたは他人を受け入れて大切に扱う力を持っている

1.自分の「隠れ資産」を気前よく与える

人間関係を好転させる最も即効性のある方法は、自分の「隠れ資産」を気前よく相手に与えることです。

そこでは、自分の「隠れ資産」を相手に与えるとき、何が得られるかを考える必要はありません。それを気前よく与えれば、必ず何倍にもなって返ってくるからです。


2.すべての人は自分の重要性を認めてもらいたがっている

礼儀やマナーは、人が自分の価値を感じとりたいという普遍的な欲求に基づいています。つまり、礼儀やマナーは相手の重要性を認めていることを示す方法なのです。

そして、全ての人は自分が重要な存在だと感じたがっているだけでなく、自分の重要性を他人に認めてほしいと思っているのです。

これこそが「ささいなこと」が人間関係で非常に大きな意味をもつ理由です。


3.人々は承認を最も認めている

ある心理学者が企業に勤める人々の不満の原因をつきとめました。

①功績を認めてくれない
②苦情を処理してくれない
③励ましてくれない
④人前で叱る
⑤意見を求めてくれない
⑥進歩状況を伝えてくれない
⑦えこひいきをする

このようにどの項目も経営者が従業員の重要性を認めていないことと深いかかわりがあることが分かります。


4.相手に重要感を持たせる3つのルール

①相手を重要な存在とみなす
人より重要なものがあるでしょうか?

人間は論理の生き物ではなく、感情の生き物だと気付けば、人間関係の技術は飛躍的に向上する」と言われています。

そして、相手を独自の価値をもつ存在として大切に扱うと、相手の意見や考え方に敬意を払うようになるのです。


②相手に注目する
私たちは、自分にとって重要なことだけに気付いているという事実に考えたことがあるでしょうか。

そこで、相手にもっと動いてもらいたいなら、その人に注目すると効果があります。

例えば、会社でいうと一人一人が人間として大切にされていると感じる労働環境で、仕事の進め方にある程度の裁量を与えてもらうと、作業員はよりよい仕事をするといったようにです。


③相手に対して威張らない
「人間の習性に関する基本的な事実」である、すべての人は自分の重要感を満たす必要があり、そのために自分の重要性を他人に認めと欲しいと感じていることは忘れてはいけません。

人は他人と関わる時、自分の重要性を相手に印象付けたいという誘惑に駆られやすく、自分の重要性を相手に印象付けたいあまり相手を軽んじて自分をよく見せるための言動をする傾向があります。

ここで大事なことは、相手に好印象を与えたいなら、自分のすごさをひけらかす必要はない。相手に感銘を与える最も効果的な方法は、自分が相手に感銘を受けたことを伝えることです。


そして、相手に感銘を受けたことを伝えると、相手に重要感を持たせることができ、人間関係は飛躍的にうまくいくと著者は述べています。

本日は以上です。
本の内容の紹介なので、一つの考え方として読んでいただければ幸いですm(__)m

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