見出し画像

なんだかあそびたくなっちゃう!家族のあそびとは?ー「家族のあそびレシピ」レポートVol.3ー

家族を取り巻く「ひと」「もの」「こと」を含め、「チーム」として仕事と家事の両立を提案する「チームわが家」。(株)MIMIGURIの田端さん&臼井さんに伴走いただきながら半年間にわたり改めて「チームわが家って何だろう?」という問いを考えました。

その結果、「対話は大事!」と風紀委員的に説くのではなく、もっとシンプルに「家族であそぼう!」を促していけば良いのでは?という着地点に到達。

そこで、普段から遊ぶように何かを創り出しているクリエーターの皆さんの力を借りながら、「なんだか自然とあそびたくなっちゃう家族のあそびを考える」非公開のワークショップを開催しました。

フリーライターの黒澤真紀さんによるレポートのVol.3(最終回)です!

※このワークショプから生まれた気づきや視点をベースにした地域や職場で行える二時間程度のワークショップをデザインしています。ご興味がある方はぜひご連絡ください。 info@teamwagaya.com
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

大変だけど愛おしい日々の中にあそびが隠れていた

最後に、参加者みんなで一日を振り返り、「今回のワークで、それぞれの家庭で既にあるアイデアが可視化されてシェアされてよかった」と話しました。「よく考えればパパとママと子ども3人で一緒に遊ぶってなかったよね」という意見が出たり、「パートナーと笑い合えたっていう時間ってあんまなかったなってふと思う」と言った話で盛り上がったりする中、藤原さんが「家族の対話を促すために必要なのは何でしょうね」と投げかけます。

それに対して、「まずは、家族がわっはっはと笑えることでしょうね」と林田さん。「そのために、あそんでいる中で自然と雰囲気がほぐれていくようになれば良いですね」と臼井さんも話しました。

日常の中に、あそびにつながるいろんなゲームがありました。「これは、家族という親密な空間でしかできないあそび。これをおもしろがれる密度の関係性が家族ですよね」(田端さん)。林田さんは「あそびが家族のセルフケアになれば、家族の普段をおもしろくする潤滑油になりますよね」と話し、「経験を感情の共有につながる」とまとめます。

1日の内容はすべてグラフィックレコーディングで記録

チームわが家の鍵:家族をおもしろがるだけで良い

参加者の一人、MIMIGURIの押田さんから、4歳の息子さんのかわいらしいエピソードが紹介されました。息子さんは、うんちをするたびに、「パパ、ウンチ出た~」と押田さんを呼びに来て、「今日のウンチは~ドゥルドゥルドゥルドゥルドゥン!」とドラムロールをつけて得意げに見せてくるそう。すると、「うちも!」「え~。同じですね!」という声が上がるではありませんか。なんと、この〝ドラムロールうんち″、いろいろな家庭でみられていたようす。「大変ですよね。でも、愛おしい日々ですよね」と笑い合い、その日一番の盛り上がりとなりました。

家族をおもしろがる、で良い気がするーー。

「一日を通じて、家族をおもしろがることが可視化されていったと思う」(藤原さん)。「うちだけだったかも、じゃなくて、オフィシャルにおもしろがって良いんですよね」(田端さん)。すでに、家族っておもしろくなっているから、もっとおもしろがって良い。そのことに気づいたことが画期的なことだとみんなで語り合いました。

ドラムロールうんちに大盛り上がり!家族の面白さってそこにすでにあることを再確認。

チームわが家が発信していきたいこと

最後に林田さんが振り返ります。

「今回のワークショップは、あそびというキーワードで家族の中を眺めてみようという企画でした。それを通じで、家族の普段をおもしろくする潤滑油のようなものが、チームわが家には欠けていたんだと気づきました。チーム作る上で対話は必要なんですが、その前に家族がわっはっはって楽しんでいるという経験と感情の共有があれば、自然と対話ができていくのかなと思いました」。

臼井さんは、「チームわが家の発信が、格差や役割への揺さぶりになればと思っています。それが、おもしろいあそびをたくさん提案していくのか、アート的な方法でやっていくのか、あそんでいく中で自然とほぐれていくみたいなところなのか、いろいろなやり方を考えてみたい」と話します。

壁にずらりと貼られたレシピが成果物ではなかった!という気づきが一番の成果物

「家族をおもしろがるのが良いですよね。今日のように、すでにあることに気づくのもその一歩になるのでは。皆さんの視点を借りたことで、これまでと全く違うものが生まれました。それは、チームわが家の一番大切なことで、でもすでにそこにあったことだったというのが大きな気づきでした。」と林田さん。チームわが家が、家族をおもしろがる潤滑油になれるように、今後もいろいろなしかけを発信していきたいと話してくれました。

今後のチームわが家の活動に期待したいですね!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

このワークショップをベースに地域や職場でできる二時間のワークショプをデザイン中!ご興味がある方はご連絡ください  info@teamwagaya.com

◎参加メンバー
クリエーター
佐藤蕗 手作りおもちゃ作家
ミヤザキユウ ボードゲームデザイナー
藤原佳奈 演劇家
山口祐加 自炊料理家

レコーディング
宮地龍馬(映像クリエーター)
さのはるか(グラフィックレコーダー)

主催
株式会社MIMIGURI
臼井隆志
田幡祐斤
押田一平

wonderlife LLP
林田香織

◎ライティング
黒澤真紀:フリーライター。都内学習塾に勤務した後、2011年フリーライターに転身。お茶の水女子大学大学院修了。社会科学修士。教育、医療分野を中心に取材と執筆を行う。小学生から高校生までの問題集執筆や模擬試験問題の作成にも携わる。男児2人の母。