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就活失敗して頭に来たので独立したが就活の方が楽すぎて草ww⑲

「要は、”選ぶ側”か”選ばれる側か?
” それとも”残飯”か?」


頭に浮かんだ言葉の主が
思い出せない。


時計を見えると時刻は7:20。


どうやら、この”秘密の会合”は、
“ご紹介”によるお仕事獲得手法を


米国人の経営コンサルがプログラム化して
日本展開しているというものだ。


簡単に言うと、
“ご紹介マーケティング”と言えば、
分かりやすいかもしれない。


1985年から幾多の実験や検証を通じて、
世界72カ国に運用されているこのプログラムは


言わば、ネットのご時世がない頃からでも
盛んに行われている”マーケティング手法”の一つである。


プレゼンテーションの後ろにあるバナーには、
日本人ではなく欧米人のギラついた笑顔があり、
コチラをジットリと見ている。


ナビゲーターの組織概要を聴きながらも
立てかけているバナーのキャッチコピーに目がいく。


“ご紹介によるお仕事を獲得した経験がある、
世の中の事業者や経営者は、98%もいる。


しかし、紹介によるお仕事の獲得を
体系的な仕組みに落とし込めている

事業者や経営者はその内の3%しかいない。
” この文言を見て、確かにそうだよなと
納得する。


仕事の獲得経路というのは、


・新規
・紹介
・リピート


この3属性に限られる。


自分たちの”映像制作”という仕事は、
初期の流れからいくとこうなる。


1,紹介(実績が薄いため,流入経路は少ない)
2,リピート(仕事の評価によって、徐々に仕事の回数も増える)
3,ネット新規(上記1,2を回転させてネットの世界に
 昇華して、新規検索した方の信頼を得て受注する)


こんな具合で歩んできた。


紹介というのは、
友人や家族,共通の趣味を持つ知人,
交流会で出会った人々,友人の親etc.


様々な属性の人から出る可能性がある。


ただしそれは、
対象者が抱えるお悩み事の解決者=自分という構図を
対象者に埋め込まなければ、紹介は出てこない。


仮にいくら自分の実力が高くても、
よく知っている人にしか紹介は出ない。


いわゆる、脳内における、
記憶SEO(記憶検索エンジン最適化)とでも言おうか。


もし、あなたが今度、
福岡の近くでセミナーを開催するとしよう。


あなたが、ふとこう思う。

(今日セミナーを来れない人の為に、
動画が必要だよなぁ。ただ素人っぽいのじゃ、
作ってお客様に見せても様にならず信頼度低くて
 嫌なんだよだなぁ。


まずは検索エンジンで調べてみるか。。。


んー、まとめサイトや相見積りサイトが
多すぎるし、ごちゃごちゃして、
依頼者の情報に近づけない。
てか、何より時間がない。


あっ!!! 

そうだった!


“動画のお困りごと”といえば、
FNOの鳥部さんがいた!!
彼に電話してみよう!
プルルル...)


こんな具合で、自分の携帯に
全国場所を問わずに、
連絡が来るのである。


もちろん、この場合は、
ネットの情報よりも
さらに信頼度の高さを表しており
成約率も高い。


ネットの全てが悪い訳ではないが、
現代は”やれるやれる詐欺”が多すぎる。


まとめサイト的な集客仲介した会社が
お粗末なクリエーターとダッグを組んで
“自分たちの都合”を顧客に押し付ける。


そして、価格になびいてしまい、
顧客は予想通りに不合理な結果を受け入れ、

お金を払ったからこれでいいんだ!と
過ちに向き合うことすらせずに、
あってもなくてもいい結果に落ち着く。


そして、仲介サイトは中抜きをして、
クリエイターは””残飯価格”を食らわされている。


そんな、今までに何度も
見に覚えのあったことが


個人事業主から法人成りを通じて
経験してきた内容とリンクして
頭を駆け巡る。


そうしていると、
好青年が改まって何やら発言する。


「それでは、本日のメインイベントとなる、
ウィークリープレゼンテーションのお時間です。


皆さん、メモの準備はいいですか?


それでは、業界カテゴリー
生命保険(法人)の山田さんから
順番にプレゼンテーションをお願いします。」


時刻は7:20。


違う世界線への分岐点まで、
あと1時間とちょい。


高揚感でもなく、
猜疑心でもない。


プレゼンテーターを見つめてはいるが、
常に自分の心の内の声と会話し続けていた。


まだ外は、薄暗い。 

続・・・・



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