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就活失敗して頭に来たので独立したが就活の方が楽すぎて草ww⑫

4年前、とあるエリートに出会った。


キッカケは、1本の連絡に始まる。


「もしもし、鳥部さん?
 ちょっとご相談があるんだけど・・・」


「優石さんやないですか!?
いつもお世話になってますー!


どげんしました??」


「いやー、実はですねぇ・・・」


電話越しでも、どちらかというと
マズイ方の苦笑いが感じ取れる。


簡単に言うと、
・ネットのお問い合わせの改善策を顧客に提案
・顧客から一言「んで、結果出せんの?」
・優石さん即答「結果出せます!」
・「じゃあ、頼むね!」と案件確約
・ただ、ネット広告のCV改善には、
LPの力だけでは厳しすぎると気づく
・「そうだ!動画の力も借りたい」
・「”お問合せ増加の結果出し”にも繋がる動画制作といえば・・・」
・「もしもし、鳥部さん?」←イマココ


かれこれ、沖縄からお問い合わせがあった
クライアントと関係構築をし出してから、早2年。


「マーケティング」に触れて、顧客の課題に対して
実践して、分析して、改善し、行動する。


これらをずっと今まで続けてきた。

“マーケティング”を理解できなかった頃の
仕事の仕方は、実に不安定そのものだった。


「1+1=2になるかもしれない」
そんな漠然とした、顧客側に寄り添わない
極めて自己中心的な世界で仕事をしていた。


そこから、マーケティングに触れる時間が
徐々に長くなるにつれて、

「答えが”2”になる計算式を導きなさい」

そのような思考の中で、
制作や広告設計をすることで


より具体的な結果や状況を
柔軟に生み出すことが可能になったのだ。


そんな矢先に今回引き受けたのが、
”結果以外評価しない”という
何ともパンチの効いたクライアントだ。


LPと動画制作を作り、引いては


「“資料請求”などのコンバージョン(お申し込み)をネットで
1つでもいいから獲得するんだ、野郎ども!」という状況だ。


一つ質問したいことがあり、
優石さんを質問した。


「ちなみに、目的達成となるコンバージョンは
 “資料請求お申し込み”だとして、商圏は国内ですよね?」


当たり前だろうと思いながら、
優石さんに訊ねると、
意外な答えが返ってきた。


「それがさ、鳥部くん、 商圏は海外なんだよね。。。」
「えっ!??それは無理でしょ!?」

思わず咄嗟に答えてしまった。


「しかも、グローバルといえど商材や拠点も、
 google mapにも乗らないから、
ちょっと難しい案件だね。」


「それは、厳しすぎるでしょ。。。
 先方には、なんて伝えたんですか?」


「結果(コンバージョン)は出せますよ!
って言い切っちゃった。鳥部くん、お願い!
 助けてw」


多分、”マズイ"を通り越すと
笑いが出てくると
どこかで聞いたことがある。


「お願いというか、もうすでに
 ”巻き込まれてる”という状況ですね 苦笑


OKです!良いですよ!
 一緒に”結果出し”を頑張りましょう!」


そう伝えて、クライアントと
協業会社とFNOで、


”海外の見込み客が
とあるLPキャンペーンと動画を見て、


国境を越えて、資料請求をする”という
無謀な“結果出し”チャレンジに奔走した。


動画を作る上で、ご紹介された
担当者は,”エリート”階級。
出身大学やキャリアや資格、
担当した仕事の実績も太く、
重責なるものばかり。


今まで多くの事業者と
仕事をこなしてきたが、


頭の回転や知識や知見、
具体的な指摘やなぜ改善しなければならないか、

それはもう、”徹底的”に
シゴキを受けた。


“これでもう良いのでは?と思う度に
やり直しを食らう。


本筋のマーケティング上の動画構成は
良くても、現場レベルで落とし込む
香盤表も13回やり直しを食らった。


「鳥部さん?一つ伝えておくわね。」 

「はい!何でしょうか??」


「あなたが良いと思った瞬間で
 いわゆる“クオリティ”は決まる。


どんなに中身が良くても、
 結局は、中身をどう伝えるか?という
 “伝え方”次第なのよ。


あなたが今までしてきた仕事の中で
今回は”最高の仕事”をしてる?


そう言える時は、素直にそう言いなさい。」


そう言われた次の14回目には、
香盤表のOKをもらった。


“どれだけのレベルを追求するのか?”


長年、同じ仕事を続ければ続ける程、
スキだらけになっていく。


そして、誰も言わなくなる。


色んな悪戦苦闘を乗り越えて、
動画制作は完了し、LPに動画は反映され、
国境を越えた代理店の下へ情報が飛んでいく。


しばらく期間が空いて、電話が鳴った。

「もしもし、鳥部さん?
 優石です。制作協力ありがとうざいました!」


「優石さんやないですか!?
こちらこそ制作協力、誠にありがとうございました!


ちなみにですが、前回の件は、
LP動画含めて、結局”CVの結果”はどうなりました??」


「それがですね。。。。」 

「・・・」


「問合せ、来ましたよ!!!! 

 
しかも、資料請求だけでなく、
 外国から訪日視察にも来るという話まで きたそうですよ!CV獲得です!


マジで感謝です!!
 鳥部さん!」


電話越しで嬉々として語る、
お客様の声が心地良い。


単なるマグレだったかもしれない。


だが、”ある施策”によって、
ある人の行動を生んだ事実はある。


動画は、単に静止画が動くという意味ではなく
“ある人に気づかせて、行動に移させる”


それが、”動画”の本質だと気づいた。


独りよがりの自己中心的なクリエイターから
動画マーケティングを駆使するマーケッターへ


いつものベンチには、
もう”小さなスズメ”たちの姿はない。


成長を遂げ、次なる舞台を求めて、
 大きな青い空へ羽ばたいていった。

続く・・・・



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