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車のトラブルが多い人生を送ってきました-車屋失格-⑭

入社から数日で自分は新入社員一の
チャラい男と認識され
社会人の為の研修を進めていた。

毎日本社の研修が進んでいく中
同期の中では自分が乗る車の話をしていた。

「俺はあの車狙ってる!」
「何でもいいけど月の支払いってどうなるのかなー」
など新車の営業もすることもあり
22歳の年で新車を買うというイメージもなく
思っていることはただ話をしていた。

本社での研修も終え
自分が働くお店への配属が始まる。

今までは同期との研修だったので
お客様とは接することはなかったが
これからは接客を伴うことに緊張していた。

だが、それ以上に自分の車を
買えるということも楽しみにしていた。

社会人になるまでの自分の車は
最初に買ったデミオはぶつけていたこともあり
親父の車を買うときの下取り車になっていた。

その代わりに父がそれまでに乗っていた
8人乗りのファミリーカーが自分の車だった。

人が沢山乗りパワーがあることは良かったのだが
燃費が悪かったので次の車をどうするか悩んでいた。
正日MT車にも乗ってみたかったが新車は高いので
中古車も含めて考えていたので先輩に相談した。

自分の教育をしていた先輩に聞いてみた。
(教育している先輩はお店に挨拶したチャラい先輩だった。)

「自分の買う車を相談したいんですけど?」と質問した瞬間

「俺忙しいから別の人に聞いて!!」
そう言われて何も言い返せない自分は
歳の近い先輩に相談した。

自分の考えている内容を全部伝えると
「新車売る営業が中古車は良くないね」
「新車の良さを伝える為には自分の経験も必要だよ」
そうアドバイスされMT車でなく新車にすることを決めた。

だが、自分が入社した年は東日本大地震があった年で
新車の供給に2~3ヶ月以上かかる車がほとんどだった。

入社したからには早く自分の車が欲しいと思い
アドバイスしてくれた先輩と一緒に在庫車を探す。

在庫が限られた中で1500ccの車があり
排気量と小さいから燃費もいいと思い
話をしてくれていた先輩と同じ形の車だったので
直ぐに決めて発注した。

4月に注文しGWに新車に乗りたかったので
急いで車をお願いした。

10日もしない内に車が乗れる状態になり
ワクワクして車を運転始めるが
最初にアクセルを踏んだ瞬間に違和感を感じた。

「あれ思ったより車が進まない。」
そう思ったが勘違いと思い一日運転をして
燃費計を確認したが10lm/1L以下だった。

自分が思った以上に燃費も走りも悪く
乗った初日から衝撃を受けてしまった。

のちに色々と調べてみると車体は大きいが
排気量が小さいとアクセルを踏む量が大きくなり
結果的に燃費は悪くなってしまうことを知った。

入社して楽しみにしていた新車の購入を失敗してしまい
社会人になって1ヶ月で色々と失敗をするというとこから
自分の営業マンはスタートしていったのだった。



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