マガジンのカバー画像

大学中退して独立したら独立なんて必要なかった話

26
ザキさんの高校から現在までのストーリーです。
運営しているクリエイター

#連載小説

大学中退して独立したら独立なんて必要なかった話①~⑩

自分への手紙でこんな気持ちになるとは思っていなかった。 かったるい卒業式が終わり教室でホ…

team-fno
3年前
8

大学中退して独立したら独立なんて必要なかった話⑦

午前3時。新聞配達のスーパーカブのエンジン音が聞こえる。走り出すエンジン音とサイドスタン…

team-fno
3年前
14

大学中退して独立したら独立なんて必要なかった話⑧

タバコの火を消し、鳥部がいるという地元にある駐車場にむかった。駐車場に着くと鳥部と白田が…

team-fno
3年前
12

大学中退して独立したら独立なんて必要なかった話⑨

僕たちは地元の駐車場を出発して福岡ICへ向かった。まだ日が上がってきてないが、あともう少し…

team-fno
3年前
13

大学中退して独立したら独立なんて必要なかった話⑩

SAの文字が見える。ウィンカーを出す。サイドミラーを確認すると、後ろを走る二台もウィンカー…

team-fno
3年前
18

大学中退して独立したら独立なんて必要なかった話⑪

東京へのツーリング後、1週間がすぎた。僕は、自分の部屋でうなだれていた。 うーん。なんだ…

team-fno
3年前
21

大学中退して独立したら独立なんて必要なかった話⑫

福岡で最も人が集まると言っても過言ではない天神から、少し離れた親不孝通り。親不孝通りは元々昔近くに予備校があり、浪人生が集まっていて、その名で呼ばれるようになったらしい。今は昔ほど賑わいがなく、居酒屋、クラブ、ライブハウスがポツポツと存在している場所だ。そんな親不孝通りににあるライブハウスに僕は向かっていた。バイクを走らせ、親不孝通りの近くにある長浜公園のバイク専用駐輪場にバイクを止めた。 バイクを止め、親不孝通りに入っていく。親不孝通りの天神方面に歩いて行った。鳥部の送っ

大学中退して独立したら独立なんて必要なかった話⑬

ライブハウスの前につき、意を決してライブハウスの扉を開く。扉を開けると音漏れするライブの…

team-fno
3年前
4

大学中退して独立したら独立なんて必要なかった話⑭

暗かったステージが明るく照らされる。明るく照らされ、演奏を始めた瞬間、何かが自分の中で掴…

team-fno
3年前
6

大学中退して独立したら独立なんて必要なかった話⑮

僕一人家のパソコンに向かっていた。これだ。これしかない。僕たちが始められる事業。低資本で…

team-fno
3年前
5

大学中退して独立したら独立なんて必要なかった話⑯

時間は昼、12時30分。時間を確認すると、僕はいつものようにオイルで所々汚れた青いつなぎを着…

team-fno
3年前
6

大学中退して独立したら独立なんて必要なかった話⑱

白田が出ていって数十分立っただろうか。相変わらず暇だ。フランスの哲学者・ヴォルテールは「…

team-fno
3年前
8

大学中退して独立したら独立なんて必要なかった話⑲

一台洗い、そして拭きあげ、また一台洗い、拭きあげを繰り返しているといつの間にか、洗車ラッ…

team-fno
3年前
10

大学中退して独立したら独立なんて必要なかった話⑳

深夜0時を過ぎていた。僕はいつものベンチで一人腰掛けていた。タバコをくわえ、風で揺らめくライターの火が消えぬよう、手で覆いながらタバコに火をつける。深夜のベンチは少し肌寒い風が吹き、木々を揺らしていた。住宅街にあるこのベンチは、深夜0時という時間を過ぎれば、人は寝静まり風の音と木々が擦れる音しか聞こえない。もう2週間ぐらい経つだろうか。深夜までこうしてこのベンチで時間を潰して家に帰る日々が続いているのは。僕は深夜過ぎて家族が寝静まるのを待っていた。 このような日々が始まった