大学中退して独立したら独立なんて必要なかった話⑥
そんなに需要あるのかと疑うぐらい大きな駐車場を構えた地元の手芸用品店で僕と鳥部は待っていた。24時間営業のスーパーと兼用で利用できる駐車場とはいえ、手芸用品店にしては広すぎる。手芸用品店は営業時間が終わって周りは暗くなっていた。手芸店の入り口から手芸用品店とは縁のなさそうなバイクが入ってきた。
「多分あれやね」
「せやね」
と最小限の会話をしながら待っているの僕たちの前にバイクが止まった。先日の同じように白田とはぎがバイクと原付に乗って現れたのだ。白田とはぎはヘルメット