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ごご茶
2021年12月27日 06:14
幸せは歩いてこない?じゃ、白馬に乗ってくるの?それともレクサス?待ってても埒があかないから、私は探しに出かけた。幸せは、案外近くにいた。公園の植え込みで震えてた。そっと抱きかかえ連れ帰る。怖がらないで、ミルクをどうぞ。幸せは、小さくミャーと鳴いた。
2021年9月24日 19:17
待ち合わせ。今日は田中家の庭。昨日は山田家の車庫。明日はきっと鈴木家の屋根。こんな日々がずっと続くと思ってた。でも貴方は突然「もう会えない、飼い猫になるんだ」って。そんなの絶対許さない。苗字のない私は、今日も佐藤家の窓の外から佐藤ミケ君を呼び続ける。
2021年2月13日 16:55
”君が悲しい時には手を握るよ”ヘッドフォンから好きなアイドルの歌が聴こえる。「馬鹿みたい」実際、今どん底の私の手を握ってくれないどころか存在すら知らないくせに。そう思った刹那、ふいに左手に温もりを感じる。飼い猫のシロがみゃあと鳴いた。 #140字小説 #短編 #創作 #小説 #猫 #スキしてみて #2話セット