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15秒で読める小説

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15秒で読める!140字創作小説
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#小説

 【140字小説】悩≠脳

【140字小説】悩≠脳

「悩」と言う字は「脳」と似ているでしょう?
あなたが悩んでしまうのは全て脳の仕業だったのです。つまり脳がなければあなたは悩まずに済むのですよ。取って楽にして差し上げます。

馬鹿げたこじつけ…だが悩んでいる奴は結構簡単に騙され脳を提供してくれるのだった。

【140字小説】ビデオ判定

【140字小説】ビデオ判定

スポーツの誤審防止に役立つビデオ判定が小学校にも導入された。

A君「えーん、B君が急にぶった!」

口下手なB君「…ビデオ判定お願いします。」

担任によるビデオ判定により、A君の辛辣な言葉によるからかい行為が確認された。

よってB君に今季2点目が加算される。

 【140字小説】僕は

【140字小説】僕は

僕は土と葉っぱに埋もれていた。

周りの仲間は次々拾われ居なくなった。

「僕だけいらない子?」

*****

悲しい気持ちで冬を越え、
気付けば体から芽と根が出ていた。

耳をすませば森のあちこちから
色んな新芽達の声がする。

僕も声をあげる。

「ハローハロー、僕はどんぐりだよ!」

 【140字小説】もみほぐし

【140字小説】もみほぐし

 近所にもみほぐし店ができた。

 訪ねると美しい女店主が出迎える。貸切で贅沢なアロマの香りに包まれ、とろける様な心地良さにいつしか眠っていた。

 目覚めると私は液体になっており、女店主は「もう!何で皆とろけちゃうのよ!」とブツブツ言いながら店裏の蠢く池に私を流した。

 【140字小説】箱の中身

【140字小説】箱の中身

 冷蔵庫に見覚えのない容器がある。中は見えない。カサカサ微かな音を立てていたが1週間もすると静かになった。
 私は見て見ぬ振りをした。
 1年後、見知らぬ男が来訪し容器と引換に百万円置いていった。私が中身を問うと、男は「見たくせに」と微笑んで立ち去った。
#140字小説 #短編 #創作 #小説 #スキしてみて

【140字小説】博多忖度

 「月がきれかね」と君が言う。
 例ん愛ん告白なんかそれともただん事実ば言うただけやろうか。
 下心ありありのうちゃ1人でなんやかや考えすぎて分からんくなる。
 君ん心が読めたらよかとに。
 見上げた夜空に輝く月は確かにきれかった。
 …今日ん収穫はそれだけ。

※メモ※ こちらで方言に変換してもらいました♡

 【140字小説】気持ちを曲に乗せ

【140字小説】気持ちを曲に乗せ

 俺のバンドのラブソングがCMに起用され、爆発的に人気が出た。

 でも信じて欲しい。この曲はお前への想いから生まれた曲で、今も毎回お前1人に向け歌ってる。俺が心から愛してるのはこの先も永遠にお前だけだから。

 …そんな気持ちで歌っていたら爆発的に人気が出た。
#140字小説 #短編 #創作 #小説 #スキしてみて

 【140字小説】母の呪い

【140字小説】母の呪い

 娘は少し抜けていて学校で仲間外れにされかねない。だから私は「あの子とずっと仲良くしてあげてね。」と同級生の男の子に優しい言葉で呪いをかけた。利発そうな子なら誰でもよかった。

 十数年後、娘はその子と結婚した。私の呪いなのか愛なのか、今はもう知る術もない。
#140字小説 #短編 #創作 #小説 #スキしてみて

 【140字小説】犬を飼う理由

【140字小説】犬を飼う理由

 飼い犬が少年を守って死ぬ…そんな鉄板感動物語を読んでも泣かないどころか、直後に「お腹空いた、夕飯何?」という息子。
 将来大丈夫かしら?___それを確かめる為だけに犬を飼った。

 10年後、天寿を全うした犬は死に、息子は泣き明かした。私はその姿を見てただ、満足していた。
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 【140字小説】happy bad end

【140字小説】happy bad end

「俺達付き合お?」
軽い感じで毎日絡んできた彼。
愚痴も延々聞いてくれて、元気がないとお菓子のプレゼント。
チャラくて軽くて…優しくて温かい彼。
そんな彼にこんな自分が相応しいとは到底思えず、遂に彼が去った日は安堵すら感じていた。
…煙草が、いやに目にしみる。
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 【140字小説】週末の過ごし方

【140字小説】週末の過ごし方

 狭苦しい地元じゃデートスポットなんてイオンくらい。
 週末のイオンはクラスで噂のカップルに出会う確率80%。
 初デートにWデート。元カレ元カノ鉢合わせ…なんて事も。

 そういうアレコレをベンチでアイス舐めながら観察するのが、ウチら非リア充のトレンディ。
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 【140字小説】爆破予告

【140字小説】爆破予告

ニュースで爆破予告事件を見る度思う。本気で成功させたいなら予告などせず黙って実行しろ、と。下らぬ自己顕示欲に溺れたバカ共め。

そして俺はゆっくり手元のボタンを押した。3,2,1…あれ?

予告していないので不発の際も恥ずかしくない。失敗作の回収に向かおう。
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 【140字小説】バズる

【140字小説】バズる

「バズる、の語源知ってる?」
キャバクラで嬢に聞かれた。

「え…バズーカぶっ放したみたいにあっという間に拡散する的な?」
分からないので親父ギャグで誤魔化す俺。

翌日それがSNSでディスられ気味に拡散されていた。

痛い…マジでバズーカ食らったみたいだ。

※ホントの語源は英語のbuzzとかいうマーケティング用語からきてるらしい。
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 【140字小説】丁寧な暮らし

【140字小説】丁寧な暮らし

 リネンのワンピを纏った彼女は「丁寧な暮らしがモットーです」と自己紹介した。その顔があまりに誇らしげで素敵で…私は帰りにリネンのワンピを買った。

_似合わないなぁ。
 でもワンピを返品に行くのすら億劫…。この時点でもう丁寧な暮らしとか無理だと悟った。
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