TCMHS Principal 校長便り

東京音楽大学付属高等学校の校長として。日々の中で教育、音楽に留まらず、豊かな高校生生活…

TCMHS Principal 校長便り

東京音楽大学付属高等学校の校長として。日々の中で教育、音楽に留まらず、豊かな高校生生活、音楽に寄り添う、音楽が常に傍らにある高校生活について、またその未来について。綴っていこうと思います。

最近の記事

2023年度入学式 校長式辞

東京音楽大学付属高等学校新入生の皆さん。新入生のご家族の皆様。本日はご入学誠におめでとうございます。心から皆さんを歓迎いたします。 皆さんがかけがえのない青春の3年間を過ごす学舎として、我々の学校を選んでくださったこと、心から嬉しく思います。 この出会いを大切にこの3年間皆さんと一緒に走り抜きたいと思います 。 今日は、皆さんへのお祝いの言葉に寄せて、歌を届けたいと思います。今も続いているウクライナとロシアの戦争。皆さんと同様に僕もこの世界情勢に不安を持ち、悩み、自分に出来

    • 東京音楽大学付属高等学校 2022年度卒業式 校長告辞

      東京音楽大学附属高等学校卒業生の皆さん、そして卒業生のご家族の皆様。本日はご卒業、誠におめでとうございます。 皆さんは、コロナウイルスの感染拡大が始まって間もなく入学し、コロナと闘いながら高校生活の3年間を過ごされました。大変なことが多かったと思いますが、皆さんはその大きな仕事をやり抜きました。僕は皆さんの忍耐力と行動力に感謝し、若者らしい朗らかさとバイタリティーで高校生活を全うした皆さんを尊敬します。 そして、皆さんは私が校長に就任したときの入学生です。いってみれば、僕

      • 2021年度 入学式の挨拶全文

        新入生の皆さん、新入生のご家族の皆様、このたびは東京音楽大学 付属高等学校へのご入学、誠におめでとうございます。 コロナウィルスの感染状況が収まりを見せず、世界中の人々が、その動向を固唾を吞んで見守るという、今まで人類が経験したことのない、極めて特殊で新しい状況に、我々は向き合っています。 新入生の皆さん自身、そしてお子様を見守り、サポートし続けてこられた保護者の皆様、昨年度は大変なご苦労をされたと思います。リモートでの授業や日々の感染対策などに、大きなエネルギーや時間を

        • NHKラジオ深夜便に出演します

          NHKラジオ深夜便に再び出演します。4月6日(火)の早朝、4時台です。つまり、4月5日(月)の深夜、という言い方も出来ますが。 NHKの情報サイトはこちらです。 「校長先生は宮廷歌手」というタイトルが付いています。一昨日の金曜日、収録を済ませてきました。下の写真は聞き手の遠藤ふき子さんと、収録後のスタジオから。えらくスムーズに、一度で済んでしまって、20時までスタジオを取ってあったのに、時計を見ればわかるように19時には片付けまで終わってました。 遠藤ふき子さん、とても

        2023年度入学式 校長式辞

          2月19日(金)シューベルティアーデ、迫って来ました

          東京音楽大学アクトプロジェクトのコンサート、「シューベルティアーデ」が迫って来ました。 緊急事態宣言を受けて、開演時間を早めて、演奏プログラムも縮めての開催です。20時前にはおわります! 僕も有名な曲も沢山歌います。冬の旅、魔王などなど。また現役付属高校生の前田妃奈さん、昨年高校を卒業した稲垣拓巳さんも出演しますよ。是非聴きに来て欲しいです。小森と稲垣さんの共演でシューベルトの多くの歌曲をお届けします。楽しい合わせを続けています。校長が高校馴染みのメンバーと共演するのを見

          2月19日(金)シューベルティアーデ、迫って来ました

          レッスンと合気道

          東京音楽大学、高校の秋学期の期末実技試験が近づいて来ています。レッスンにも熱が入ります。いや、熱が入るのは学生、生徒です。僕はいつもと同じです。いつも通り熱を入れてます。 試験の前だとレッスンに来る学生や生徒の顔つきが違う。ガッチリさらってくるし、大体の場合、前回のレッスンとは一段階違うものを持ってきてくれる。レッスンの時間も非常に有意義になる。 ホント、毎年思います。試験が近づくと。「こういうことなら、毎月試験があれば良いのに」って。そうなったらそうなったで審査の試験委

          レッスンと合気道

          新年のご挨拶

          新年明けましておめでとうございます。 旧年中はたいへんお世話になりました。高校の校長という少し前は全く予想も出来ない場所に来ることになって、戸惑いつつ、・・・いや、恐らくは周りの皆さんを戸惑わせた割合の方が大きいかな・・・進んで参りました。今年はいよいよ二年目、ある意味で勝負の年だと思います。腹を括って事に当たります。どうぞご声援をお願いいたします。 昨年後半に、「コテン・ラジオ」というポッドキャストにハマり始め、多くの気付きと学びを頂いた。本当に多くの世界史に名を残した

          冬期受験講習会、学校説明会での挨拶全文

          東京音楽大学附属高等学校、冬期講習受講者の皆さん、保護者の皆様、こんにちは。 本校の冬期受験講習会、学校説明会にようこそおいで下さいました。学校長の小森です。 この説明会は、受験対策などへのアドバイスの他、コンサートもあり、本校の魅力や方向性を十分わかって頂けるのではないかと思います。 僕自身、4月に就任したばかりの新米校長ですので、ちょっとだけ自己紹介をさせていただきます。 僕は学校長ですが、同時に声楽家、オペラ歌手でもあり、演奏活動を続けながら高校の、教育、運営に携わっ

          冬期受験講習会、学校説明会での挨拶全文

          それでも僕は歌い続ける

          初めての舞台稽古を終えて、演出家が「いやぁー、見事に少年になったね。いや、僕だけじゃなくて見ていた人が皆そう思ってると思います」と嬉しそうに声をかけてくれた。11月28日(土)、今週の土曜に東京文化会館小ホールで行われる公演「ヴォルフ 歌劇イタリア歌曲集」の昨日の稽古でのことだ。 「イタリア歌曲集」というとイタリア語の歌なのかと思われることも多いのだが、フーゴー・ヴォルフというドイツの作曲家によるドイツ歌曲の歌曲集だ。イタリアの若い男女の恋愛の歌、民謡的、世俗的な詩をパウル

          それでも僕は歌い続ける

          オペラ演出家とオペラ歌手の対談です

          今週の水曜日の夜、10月28日(水)18:30から、オペラ演出家の岩田達宗さんと対談をします。小森は歌唱発音研究隊〜KHK〜という組織で2017年から歌唱における発音の講座を続けてきましたが、そのKHKで対談シリーズを始めることにした、その第一回です。 高校のオンラインオープンスクールでも対談はやりましたね。まずは広上淳一先生と。そして翌日は周防亮介さん、藤田真央さんとダブルヘッダーで。大変楽しかった。 今回のお相手は、「行列の出来る演出家」と呼ばれる、岩田達宗さんです。

          オペラ演出家とオペラ歌手の対談です

          オーケストラの授業を見学させてもらいました

          月曜日の午後、東京音楽大学付属高等学校のオーケストラの授業を見学させてもらいました。(写真は全く関係なし。今朝のベランダで摘んだミントのミントティー) コロナ禍の難しい状況の中、パーティションを多用し、ディスタンスもとっての授業は非常に大変だと思います。関わる先生方皆さんの継続的な努力と注意力で、何とか授業の実施にこぎ着けているということを、もう一度認識しました。先生方の、そして生徒と一丸となっての尽力に感謝します。 生徒の皆には、そう言う中で、一緒に音を紡いでいけること

          オーケストラの授業を見学させてもらいました

          ホールで合わせは贅沢でした。

          いよいよ、明後日。 トッパンホールで歌わせて頂くのも、これで何回目だろうか・・・。幸田浩子さんとのジョイントリサイタルに始まり、佐々木典子さんとの「二人のリヒャルト」ではドイツからスザンネ・ガッシュを呼んで、ローエングリンやアラベッラなど、ワーグナーとR.シュトラウスを歌いまくって。 忘れられないのは、大村博美さん、リカルド・タムラさんとのイタリアオペラ・ガラコンサート。去年はイタリア人2人と日本人3人の混声チームでヴェルディやマスカーニを特集しました。 そして今回は、

          ホールで合わせは贅沢でした。

          10月14日(水)のリートデュオ・リサイタル

          東京音楽大学の卒業生で、長くドイツで活動し、ドルトムントのシューベルト国際コンクールでリートデュオ部門で第一位に輝いた、宮﨑貴子さん。今まで色々な形で関わりがありましたが、今回、初めて「デュオ」として一緒にドイツリートの世界を奏でる事となりました。 シューベルト、シューマン、ヴォルフ、R.シュトラウスの歌曲をたっぷり聴いてもらえます。シューベルトの魔王や、シューマンのリーダークライスなど、有名で耳憶えのある曲目も多く含まれています。ドイツリートというとちょっと難しい、と思っ

          10月14日(水)のリートデュオ・リサイタル

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          井出徳彦さんのドイツリート・レクチャー@加賀町ホール by 日本R.シュトラウス協会

          井出徳彦さんのドイツリート・レクチャー@加賀町ホール by 日本R.シュトラウス協会

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          二期会オペラ研修所授業

          昨日の午前中は、二期会オペラ研修所予科、小森クラスの授業。その後高校に向かって、合間に先生方と色々な打合せを挟みながら、また高校の校長室からオンラインレッスンを行っていました。 昨日の二期会オペラ研修所の授業は、僕にとってはフィデリオが終わって、初めての授業。そして、フィデリオ公演で空前絶後のフロレスタン役を演じたテノールの小原啓楼さんも、フィデリオ後、初の授業です。 そして小原さんと僕の横にいるのは演出家の岩田達宗さん。(10月28日(水)に行われる「歌唱発音研究隊〜K

          二期会オペラ研修所授業