大輔

松本大輔

今、僕の目の前にはある男がいる。
どうやら、本を読んでいるようだ。

眠い目を擦りながら、「noteを書くか」とパソコンを開く。

「何書こうかなあ。」
次の瞬間、間髪入れずに、彼から返事が来た。
「俺のこと書け。」

目を見開いた。

これまで、同期、先輩、後輩問わず、特定の人については書いたことがない自分は戸惑った。

っと、紹介が遅れた。
彼の名は松本大輔という。
僕の同期であり、共にチームの副将を務めている。
ヘディング、対人ばっちこいのCB。

聞くところによると、彼自身のサッカー人生は本当に底辺から始まったらしい。
これまでのチーム、これまでの3年で揉まれに揉まれて、昨年インカレでチャンスをモノにして活躍、そして先日プロの内定を獲得した。

1年の頃から、熱い男だというのは知っていた。
年々、情熱の熱さだけでなく、身体の厚さ、絡みの暑(苦し?)さも増してきている。(笑)
と、冗談はさておき、近くで過ごしていて、たくましくなったなと感じる。

何が彼を強くたくましく成長させたのか。
それは間違いなく、目の前の敵を潰す、試合に出る、勝つ、プロになるという気持ちだろう。
一つ一つ言い始めると、キリがないのだが、とにかく強い気持ちの持ち主だ。

上手くかなくても、失敗しても、彼が転んだままの時は無かった。
ぶつかり、たまにしょげて無口になるけど、それでも強くなって帰ってくる。

ただ、話すと彼はたまにバグる。
ハートは熱く、口下手。
漫画に出てくる、いかにも、ってやつ。(笑)

そんなど根性野郎は、チームにとって欠かせない存在だ。
これまでの経験を含め、這い上がってきたストーリー、鍛錬を怠らない姿勢、何より強く熱い気持ち。
これは、是非後輩に、と言わず、同期である自分達も、見習わなければいけない部分だ。

おおっと。危ない危ない。
褒めてるつもりは全くないが、彼自身も、彼をあまり知らない人も勘違いしてはならない。

真面目で熱くて努力家みたいに思われると困る。(笑)
そんなことない。しょうもないことでふざける、デカい図体して、小学生のような、がきんちょの一面もある。

爆発的な芸も持っている。
安売りはしていないようで、そんなに見る機会はないが、試合で活躍したときに応援団から振られると、しっかり披露。

今年、その姿が多くみられることを期待したい。

そんな僕も尊敬しているだけではだめだ。
自分も同じピッチレベルで喜びを分かち合えるようにもっと練習しなければ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?