見出し画像

熱くそっと恋をして

先日大学サッカーを引退し、(多分)5歳から始まった自分の競技生活に終止符を打つこととなりました。

下記の文は、全日程が終了して書いた最後の部員インタビューの文です。
僕にとっての、僕から見た、チームの姿や思いを言葉にしたので是非ご覧ください。では、どうぞ。(読んだことある人、最後にも文付け加えたからそこまでスキップ!)

まず初めに、このような難しい情勢の中、私たちのためにリーグ戦を開催・運営等、様々な所でご尽力いただいた関係者の皆様に、感謝申し上げます。
また、4年間指導していただいたスタッフ、学校関係者の方々、応援していただいたOB会、父母会の方々、本当にありがとうございました。

少し長くなりますが、これまでを振り返っての今の心境を綴ろうと思います。

特にこの1年間を振り返ると、本当に苦しいシーズンでした。
自分が心の底から好きだと思えるこのチームを、より良くしようと思えば思うほど、ダメな部分や欠けている部分など粗探しをする自分がいて、好きになればなるほど嫌いになっていくような、そんな自分に出逢いました。
物凄く辛く、葛藤の日々が続くこともありましたが、これが「向き合う」ということなのではないかなと思います。
これからより一層様々な思いを抱くことになる後輩たちには、そこから逃げることなく、横にいる仲間とともに自分たちの目指すものに向かっていってほしいです。

今シーズンだけに限ったことではないですが、個人としても、チームとしても、「こんなはずじゃなかった」「本当なら今頃…」と頭をよぎる瞬間が少なからず一度はありました。
しかし、その本当(現実)は今ここにあるもので、いくら考えても、感染症が急に消息することはなく、勝ち点0が目を覚ますと勝ち点3に変わることもありません。
今年は、その現実を「受け止める力・受け入れる力」そして「適応する力」が足りなかったのだと思います。
確かに、その時々を振り返れば、苦しい状況を何とか打開しよう、乗り越えようとしていたのかもしれません。しかし、結果が出なかった以上、それらの力が甘く欠けていたのだと思います。これが我々の居る「勝負の世界」というものなのでしょう。
勿論「こんなもんじゃない」「これじゃダメだ」とそう奮い立たせることも必要です。
しかし、アクションや変化を起こさない限り、そう思うだけでは何も変わりません。
自分たちの目指すものは何で、どういった現状に置かれていて、何をしなければならないのか、それらを把握し、惰性的になることなく歩んでください。

4年間、様々な経験をさせてもらいました。
ここで一区切りつきますが、やり切ったと思える人も、不完全燃焼に終わってしまった人も、人生がこれで終わりというわけではありません。
とはいえ、今すぐこの4年間がいい経験だったとも言えません。
この4年間が本当に意味ある充実したものだったと言えるようにするために、私は今後の自分の人生、自分らしく前に進んでいこうと思います。

このチームで、そして長いサッカー人生の中で「喜怒哀楽」の4文字だけでは言い表せないような感情に出逢ってきました。
それらの出逢った感情、出逢った経験、出逢った人、全てが私の財産であり、大切な宝物です。
4年間本当にありがとうございました。

以上になります。
この文はチームを離れてから、というよりチームの中にまだ自分がいる状態で書いたものなので、サッカーを思い出す度に、これからまた新たな気持ちが芽生えるかもしれません。それはその時に書こうと思います。

正直なところ、堪らないほど最初から最後までずっと好きで!みたく燃えるような恋ではなかったと思います。今思えば、あの時こんなことできたな、とか考えればきりがありません。

言葉を借りるなら、

”愛を伝えそびれた でもたしかに恋をしていた 恋をしていた”

って感じです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?