山田 友佳里

本と文化と芸術とモルモットをこよなく愛する1990年生まれ。本屋、編集、ライターなど。

山田 友佳里

本と文化と芸術とモルモットをこよなく愛する1990年生まれ。本屋、編集、ライターなど。

マガジン

最近の記事

28年越しの恋。オアシス:ライヴ・アット・ネブワース 1996.8.10

オアシスのネブワース公演のライブ映画が上映されているっ!!! リアタイで追っていたわけじゃない。タワレコで働いていた学生時代、もう解散後だったけど、輸入盤ベストアルバムを買った。ドキュメンタリー映画『オアシス:スーパーソニック』(2016年)の日本公開時に音楽好きの知人たちが騒いでいたのでて観てみたら、こら強烈だわ〜と思った記憶が蘇ったので今回のライブ映画も観てみたんだけど、 ここまでなんて聞いてない! ※現在の劇場公開は『オアシス:ライヴ・アット・ネブワース 1996

    • 母は私の仕事を知らない。

      石川を出て、上京してから14年が経った。帰省したのは片手で数えるほど。当時は田舎と家があまり好きではなかった。今も好きかというと……だけど。学業を修めてからの約10年、ずっと世田谷に住んでいる。つい先日母が奇襲をかけてきた。 突然私の家の玄関の写真がLINEで送られてきて、世田谷線の招き猫電車に乗り、豪徳寺の招き猫を買いたいという。子どもたちが家を出てからは実家に猫がいる。私が愛でているモルモットがつい先月大きな手術を終えてあまり先は長くないかもしれない、と家族LINEに流

      • 風をまとうカレー

        今年の3月から5月にかけて、断食をやってみた。鈴木心写真学校で一緒にお仕事させてもらっている心さんが10年来の断食経験者ということで。 クレンズジュースの短期ファスティングのほうが有名かもしれないけど、マクロビの教えにしたがって1ヶ月かけてゆっくり減食、1ヶ月半かけてゆっくり復食していくスタイル。 十分に胃腸を休ませ、毒素や老廃物を抜いて、細胞を入れ替えていく。「足るを知る」、大きすぎる副産物としてダイエット効果。 食生活が大きく変わるので順応するのがしんどい期間もあっ

        • 時間断捨離【レバレッジ時間術】

          時間管理が実に悩ましい。仕事に追われて休みを確保できなかったり、休みになっても動けなくなり、一日中布団の中でうずくまる(愛モルを吸う)で終わることが続き、いい加減どうにしなくては、と。 そこで本田直之さんの著書『レバレッジ時間術』をすがる思いで手に取る。本田さん自身、『レバレッジ・リーディング』でビジネス書は必要なところをじっくり読んであとはさらりとでOKとおっしゃっている。正確な内容は同書を参照してもらうとして、以下は読み拾って自分なりにアレンジしたメモ。

        28年越しの恋。オアシス:ライヴ・アット・ネブワース 1996.8.10

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        • 山田ライブラリ
          1本

        記事

          動物愛護・保護のこと。

          今年、2022年7月に自主企画で動物のためのチャリティーイベントを始めた。ANIMA(アニマ)といいます。 モルモット狂(教)で画家・イラストレーターの我喜屋位瑳務さんと共同主催。私にモルモットの魅力を教えてくれた師である。 我喜屋さんにビジュアルを描きおろしてもらい、お互いに動物を愛する知人・友人に声をかけてブッキング。山田はコンセプトとPR、運営まわり一式を。動物に想いの深いアーティストの方々にも声をかけ、ライブをしていただいた。チャリティーTシャツは会場・オンライン

          動物愛護・保護のこと。

          頭に体が追いつかないweek

          本棚募集の企画を思いついたときから、思考の方向が一気に定まって、今までことあるごとに迷走していたのが集中して考えられるようになった。 前のnoteにも書いたけれど、きっかけは坂口恭平さんの『お金の学校』を読んだことだ。生活、仕事、人生を繋げて楽しく生きる考え方や動き方がとても自然でわかりやすくて、それに倣っていくと自分の何かが動き出した気がした。その「動き出した何か」にしたがってみると必ずいいアイデア(だと自分は思っている)にたどり着く。 今週から人に会う予定が一気にでき

          頭に体が追いつかないweek

          「山田ライブラリ」の本棚になってくださるお店やお宅を募集します

          本が大好きです。 アート、写真、デザイン、エッセイ、評論、漫画、なんでもござれ。本だけは毎月予算を決めずに(お家賃が払える程度にはおさえつつ)買っています。買ってしまいます。 だから、本を買いすぎて本棚を買うお金がなかなか貯まりません。引っ越しをしたので、お気に入りの本をずらりと並べるいい本棚とか置いちゃうんだから! 図書館みたくしちゃうんだから! とかすごい意気込んでたんですが、本に出会ってしまったら仕方ない。というか書店に寄らないと調子が出ない、で、買っちゃう。どんどん

          「山田ライブラリ」の本棚になってくださるお店やお宅を募集します

          衆院選を終えて

          一晩明けて、「やるしかない」という心境。思ったより失望していない。現状を把握しきれてないだけかもしれない。 開票してみれば、政権交代なんてありえなければ野党共闘の議席も思ったより伸びなかった。というか、共産党ってこんなに議席少なかったんだと驚いた。そもそも今の議席配分を知らなかった。知っていたらもっと現実的な選択をしていたのかもしれないけど、今回は「政治に興味をもった」で十分な気がしている。今まで投票したことは何度もあるが本まで読んだのは初めてだったから、今年が自分の政治参

          衆院選を終えて

          動的平衡、不易流行

          動的平衡(どうてきへいこう) 物理学・化学などにおいて、互いに逆向きの過程が同じ速度で進行することにより、系全体としては時間変化せず平衡に達している状態を言う。(Wikipediaより) 例えば、人の身体の細胞は毎日生まれ変わるのに見た目は変わらない状態とかのこと。生物学者の福岡伸一先生の著作が代表的。 不易流行(ふえきりゅうこう) 「あらゆるものが流転し、変化していくことこそが物事の本質である」と、松尾芭蕉が蕉風俳諧の中で説いた考えの一つ。 今日読んだ

          動的平衡、不易流行

          モルモットを育て始めた

          まさか自分が、一人暮らしのうちに動物を飼うとは思わなかった。 自分の生活もままならないが、自分以外の世話をすることで積極的に環境を変えようとしたり、細かいことに気を配るようになったりするかもしれないと考えたのだ。もちろん単に癒やされたいというのもあったけど。観察してみると毎日変化があって、とても面白い。 【モルモットとの日々】 1日目 エサの場所を覚える 2日目 水の位置を覚える 3日目 高いところに登れるようになる 4日目 自分のケージ以外に移動する 5日目 鳴く/撫で

          モルモットを育て始めた

          『北北西に曇と往け』

          心に爽やかな風が吹くマンガに出会った。『北北西に曇と往け』。 誰かからのおすすめではなく、棚の面出しで手に取った作品(三茶ツタヤの品揃えは本当に素晴らしい)。ロードマップにミステリーの要素を加えた旅マンガだ。 くもを「曇」と書くだけあって、清々しいアイルランドの風景をミステリーが時々曇らせながらストーリーが進んでいく。数少ない山登りの経験でピーカンじゃなくて曇りのほうが天気がめまぐるしく変化して楽しかったことを少し思い出しながら読んだ。 軽くあらすじを書くと、主人公

          『北北西に曇と往け』

          茶碗の想像力

          目が覚めたら午前5時。ベッドに入ったのは午前1時だった。身体が妙に軽いというか力が入らない、頭は重い。寝坊しないよりはまあいいか。 作り置きの麻婆茄子をご飯にぶっかけて丼、これまた作り置きのスープをよそってちょっとボリューミーに朝ごはん。ちなみにご飯は玄米と白米をハーフ&ハーフにするのがミソ。食堂めぐる流「黄金炊き」だ。食べ終わってもまだ6時なので、放置してしまっていたりんごを煮詰めてジャムを作る。パンもヨーグルトも切らしていたっけ。 気になっていた「little for

          茶碗の想像力

          文字の旅、心の旅

          「ローマ字を整えるお稽古」が終わった。名残惜しい。 力んでガチガチだった自分の文字を好きになれなくて、紙事の門を叩いたのが半年前。初回に先生が「このお稽古は旅です」と言ったように、何かを体得する鍛錬ではなく、本当に自分を知る旅だった。 先月は疲れて受講するのがやっとだったし、毎回特に宿題もなく、自主練もしなかったけれど、今日はするりと自分の文字が出てきた。多少の律儀さみたいなのは残っているが、かなり力の抜けた字が書けるようになった気がする。固さを律儀さと言い換えて飲み込め

          文字の旅、心の旅

          見応えと歯ごたえ

          昼下がりから友人と待ち合わせして、都内の展示を見て回った。梅雨が近づいている東京は低い雲が空を覆い、雨は降らないが湿気を帯びていた。風が吹くと少し肌寒い。 伊藤桂司・中原昌也「ROMANCE」(WISH LESS/田端) 白髪一雄展(Fergus Mccaffrey/表参道) グループ展「CUT and PASTE -Term 1」(The blank gallery/原宿) コラージュ、ペインティング、コラージュ。我ながら濃いセレクト。アングラや前衛芸術ばかりでなかなか

          見応えと歯ごたえ

          今日に明日を混ぜる

          会社の昇給・昇格制度で評価シートを作ることになった。仕事に自らどんな目標を立てて、どうやって達成していくか。それを上司と相談してこなしていくことで成果を測るという。 自分で言っちゃなんだが、やる気は十分にある。やりたいこともたくさんある。ただ、ここ数ヶ月は目の前の「こなさなければいけないこと」に気を取られがちで、なかなか前に進めない日々が続いていた。もどかしい。能力がないのかもしれないと途方に暮れることもあったし、自分だけでは状況を変えられないと開き直ることもあった。 でも

          今日に明日を混ぜる

          ジャスティス!

          曲がったことが大嫌い。嘘がつけない。忖度できない。どうやらこれは死ぬまで変わらないらしい。高倉健よろしく「自分、不器用ですから」。 この前のこと。企画書を作る際に根拠や因果関係を明確にしなければとKPIを半日かかって算出して提案を伝えたが、話が通らないことがあった。書類のヴィジュアルが伝わりづらかったことは多少あるかもしれないけど、真面目に、理論的に伝えてもダメだった。そういう日々の私の言動に上司からは「やまぴーはジャスティスだからな。正論だとは思うけど、言い方を工夫すると

          ジャスティス!