税金は「不味い」
こんにちわこんばんわ。
全ての増税に反対し、全ての減税に賛成する自由人、七篠ひとり(@w4rZ1NTzltBKRwQ)です。
今日はこちらのツイートから。
今回はとあるイギリス人の方のツイートをお借りしました。
なんの話をしているかよくわからないと思いますが、端的に言えば
新しくリニューアルされたルコゼードが激マズだった
という内容です。
「ルコゼード」とは、1927年の発売以来イギリスで長く愛されているエナジードリンク
のことです。
その「ルコゼード」が今回大幅にパッケージと味を変えたところ冒頭のツイートのように
「これは消毒液?」
「誰だよ食器用洗剤入れたの!」
と大不評の嵐…ということなのです。
パッケージについても「くまのプーさん」のようだとしてこの言われよう。
ちなみにこの「ルコゼード」の製造販売元は日本企業の「サントリー」なのですが、今後もしこの不評が続き売上が落ちるようなことがあればサントリーはきっと味もパッケージも元に戻すか、改良を加えるでしょう。
なぜなら消費者にそっぽを向かれると民間企業は成り立たないからです。
消費者は当たり前ですが気に入らないものや必要としないものは買いません。
そのため企業は、消費者を喜ばせたり気に入られたりする商品を常に提供し続けようとします。
過去記事でも書きましたが、スマホに大根おろしではなくカメラが付いている理由がこれです。
そしてそれが我々の生活を豊かにし、向上させる元になっています。
でもそのインセンティブを破壊するものがあります。
それが税金です。
この「ルコゼード」に対し、消費者が「不味くなった」と怒ったのは今回が初めてではありません。
2018年にも同じ様なことが起こり、その時は1年間で2500万ポンド(約45億円)の売上が消し飛んだと言われています。
しかしそれは企業戦略の失敗ではなく、
2018年4月6日に導入された砂糖税
が原因でした。
当時「ルコゼード」には13gの砂糖が含まれていたのですが、砂糖税が導入されると5gを超える砂糖に課税されることになります。
砂糖を減らすか、価格を上げるかの選択に迫られた企業は、砂糖を4.5gまで減らすことで対応することにしました。
その結果、消費者は「美味しかったルコゼード」を奪われ、企業も45億円もの売り上げ消失と「不味い」という酷評だけが残ったのですから、
税金というものがいかに誰も幸せにしないか
ということがよくわかります。
同じ様なことは日本のビール市場でも起こりました。
発泡酒は、酒税法におけるビールの定義が「麦芽50%以上使用」であったためにそれ以下の麦芽量で製造すれば「税金が安く価格が抑えられる」という理由から開発されたものであって、「美味しさ」の追求から生まれたものではありません。
同様に、その後の発泡酒増税で再び「重い税金から逃れるため」に企業が開発したのが、麦芽を使用しない「第三のビール」でした。
しかしまたまた酒税法は改正され、2026年にはビール、発泡酒、第三のビール全ての税率が一本化されることになります。
となると、発泡酒や第三のビールから「税金の安さ」という魅力が消えるのですから、当然「美味しさ」を追及して開発されたわけではないこれらは消費者離れを起こし、淘汰される運命にあるでしょう。
その場合、発泡酒や第三のビールに充てられた研究開発費や設備費、広告費などの投資は一体だれが面倒を見てくれるのでしょう。
仮に税金が無ければ、それらの資金は味の劣る発泡酒や第三のビールへの研究開発コストではなく、消費者を喜ばせる「より美味しくより安い」ビールの開発に投じられたことでしょう。
イギリスのルコゼードも日本のビールも、それらを不味くしたのは「税金」です。
市場に「不味いもの」をわざわざ登場させるほど、税金は社会を歪めます。
そのような税金は「最小限」であるべきです。
これ以上政府に「安くて美味しいもの」を奪われないように、全ての増税に反対し、全ての減税に賛成しましょう。
ということで、今日の記事はここまで。
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