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スペインに大減税時代が到来か!?

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こんにちわこんばんわ。
全ての増税に反対し、全ての減税に賛成する自由人、七篠ひとり(@w4rZ1NTzltBKRwQ)です。

今日は、今月23日に総選挙が行われるスペインのニュースをご紹介しましょう。

5年ぶりの政権交代が囁かれているスペインについては、こちら↓の記事で以前に触れましたが、

今回は、仮にスペインが政権交代となるなら「その際に必ず大きな影響を与えるだろう」と言われている第3政党の「Vox党(スペイン語で「声」の意味)」のニュースを取り上げようと思います。

ということでこちら。

これは

Voxがすべての減税を約束

というニュースです。

それでは中身を覗いてみましょう。


Voxはすべての減税を約束

Voxは23日に行われる選挙の公約に「近年の歴史の中で最も抜本的な税制改革を盛り込む」と発表した。

サンティアゴ・アバスカル党首が率いるVOXは、中流階級と働く女性への税負担を軽くし、生活必需品にかかる付加価値税減税や所得税、法人税などの減税を掲げている。

Voxの目玉施策である「すべてのスペイン人のため」の個人所得税減税は、2つの税率を想定している。

年収70,000ユーロまでに適用される15%の所得税率と、それ以上の所得に適用される25%の税率だ。
ここには年間22,000ユーロの所得控除が適用される。

他にも法人税の15%への引き下げと簡素化も掲げている。

更には富裕税、相続税、贈与税、地方キャピタルゲイン税の廃止も政策としている。

これだけではない。

電気、水道、ガスに掛かる税金の段階的な引き下げも公約している。

そしてVoxは、「あらゆる種類の公的コスト(手数料や税金)を排除し、企業の邪魔をする "お役所仕事 "も最小限にする」としている。

国家財政に対しては、「将来世代を破滅に追いやる財政赤字と公的債務を段階的に解消していく」ことを目的としたベースゼロ予算を編成するとしており、党の政策には「公会計の最適化を目指す」としっかり書かれている。

エネルギー政策については、前述した現政権のスペイン社会労働党と野党第一党の国民党が作った「電気代に重くのしかかる」税金の廃止の他にも「気候変動危機を煽るエコ宗教の押し付け」によって引き起こされる予定の石炭火力発電所の閉鎖の阻止についても力を入れるとした。


以上ですけど、見てのとおりVoxは気持ちいいくらいの減税に振り切った保守政党なわけです。

しかし侮れないのは、これが決して泡沫の弱小政党ではないところでしょう。

Voxは、2019年11月の選挙で52議席(得票率15.1 %)を獲得し、第3政党へと躍進。

今回の選挙でも40議席前後は確実と予想されています。

ここで改めてスペインの政治のパワーバランスを説明しましょう。

与党は高所得層や企業への増税、最低賃金の引き上げなどを推進する中道左派の社会労働党とスペイン共産党も連携している急進左派のポデモス党との連立政権です。

ただ前回の総選挙では社会労働党が120議席、ポデモス党が35議席だったので全350議席の過半数には届かず、苦しい政権運営を行ってきました。

一方、過去記事でも書いたように、今回の選挙で政権を取れば「減税と増大する財政赤字の削減」を約束しているのが、野党第一党である中道右派の国民党です。

最新の世論調査では、国民党が第一党になる勢いを示しており、政権交代となるかが焦点となっています。

しかしこちらも国民党が単独過半数を取る見込みは薄いために、国民党が政権奪取をするには連立を組む相手が必要です。

そこで大きな存在になってくるのが、今日ご紹介した「Vox」というわけです。

選挙結果がどうなるかはまだ分かりませんが、第二党という議席数を武器に政府に「レジ袋税の廃止」を飲ませたスウェーデン民主党や

同じくわずか19議席で「プラスチック税の廃止」にサインさせたイスラエルの超正統派のように

きっとVoxも過半数を取らずとも政権運営にもたらす影響力によって、彼らの減税政策のいくつかを政府に飲ませていくことでしょう。

ちなみにスペインではすでに、Vox曰く「スペイン社会労働党と野党第一党の国民党が作った電気代に重くのしかかる税金」である電気税の減税が行われています。

政権に入ればどうなるか楽しみですね。

さて、こうしてスペインで右派政権による政権が誕生しそうなのは、それもこれも

中道左派の社会労働党
中道右派の国民党
左派のポデモス党
右派のVox

と有権者に選択肢があるからです。

右派が正しいとか、左派が良いとかという問題ではなく、各政党がイデオロギーに沿った政策を掲げ、有権者がそれを見て選択することで政権交代は起こるのです。

しかし日本には「バラマキ左翼政党」しか存在しません。

これは何が正しいとか賛成とか以前の話です。

「この中から好きな色を選べ」と言われてるようなもので、我々の国民負担率が右肩上がりの原因はここにあるのです。

「国民負担率を下げろ!」という政党が存在しないのですから、何を選ぼうそうなるのは必然でしかありません。

日頃から言っている「減税を掲げない野党に存在意義はない」というのはここが問題だからです。

逆に言えば、日本に必要なのは「選択肢」です。

ですのでまずは減税を掲げる政党を作りましょう。

その方法は「有権者が減税を求める事」です。

「増税に反対する政治家、減税に賛成する政治家に投票する」と言い続ける事です。

減税が票になると思えば、必ず向こうからすり寄ってきます。

そして減税を争点に出来た時に、そこ初めて「議論」が生まれます。

その議論は、きっと今より良い社会に進む力になるでしょう。

ということで、身近なものから減税を訴えようとと「おむつの消費税ゼロ」運動をやっています。
詳しくはこちらから

では、今日の記事はここまで。

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それでは、ナイス減税!

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