【速報】スウェーデン予算に防衛費増額と減税が同時に盛り込まれる
こんにちわこんばんわ。
全ての増税に反対し、全ての減税に賛成する自由人、七篠ひとり(@w4rZ1NTzltBKRwQ)です。
ナイス減税ニュース速報です。
スウェーデンの2024年度予算案に防衛費の増額と減税が同時に盛り込まれました
では早速ロイターの報道を覗いてみましょう。
スウェーデン予算、国防費増の一方で減税を打ち出す
スウェーデン政府は水曜日に2024年度予算案を発表した。
予算案では390億クローナ(5200億円)の減税と福祉、国防、刑事司法制度への予算増額が示されている一方で、インフレ抑制のために歳出削減も要求されている。
中道右派で構成されるスウェーデン政府は、昨年の政権交代以来さまざまな困難に直面してきた。
そのためエリザベス・スヴァンテソン財務相は
「経済政策は家計支援、福祉支援に重点を置いているが、同時に司法制度と国防の両面で歴史的な投資を行う」
と予算案について述べている。
スウェーデンは力強い経済成長を何年も続けてきたが、現在は多くの世帯が2022年に比べ3倍も高い住宅ローンの支払いに直面し、その影響で住宅価格は暴落し、不動産業界も大打撃を受けている。
この状況に投資家は怯え、スウェーデン通貨は対ユーロで史上最も弱い数字を示した。
そのため政府は、インフレと金利の上昇で苦境に立たされている国民生活を緩和するために、所得税額控除の引き上げとガソリン税の引き下げを計画している。
また福祉サービスの維持のために、地方自治体には160億クローナ(2000億円)が交付される。
スヴァンテソン財務相はこれらに対し
「不況が深刻化しても、スウェーデンの財政は健全であり、必要であれば行動出来る余地はある」
と語った。
また政府は、国内外の安全保障を強化するための資金も確保した。
NATOの目標であるGDP比2%を達成するため、来年は国防費が増加される。
以上です。
この記事には出てきませんでしたが他の報道によると、ガソリン減税と合わせて環境対策予算が減らされたと環境左派団体がガチ切れしていましたから、政治力の弱い所からしっかりと歳出削減も行われているようです。
スウェーデンに関してはこれまでも何度か取り上げてきたように、連立政権を組む政府与党3党とスウェーデン民主党の「右派連合」が政権を取って以降、減税と規制緩和という保守政策が押し進められてきました。
その方向性は来年も変わらずのようですが、同時に防衛費の増額も行ってきたことは注目すべきことでしょう。
なぜなら
日本政府の「防衛費増額の為に増税が必要」というのは屁理屈であることをスウェーデンが証明したから
です。
防衛費増額と増税は別議論であって、
たとえ防衛費を増額しても減税は出来る
ということを今回のスウェーデンの予算は示したにすぎません。
「減税したら防衛費はどうする気だ!」という人がいますが、見事に論破されたのが今回のニュースというわけです。
ちなみにこの件について「他所は他所」という話は無しですよ。
「子ども予算はスウェーデン水準に。でも減税の話は知らない」なんて理屈が通るわけありません。
「スウェーデン水準に」と言い出したのはこっちではなく政府ですので、減税も真似るべきでしょう。
さて今回の記事で言いたいのは「減税して防衛費も増やせ」という話ではありません。
今回の件は「防衛費増額に増税は必須ではない」という話であって、防衛費増額の話はまた別議論です。
逆に私が言いたいことは
防衛費も税金も減らせ
です。
もう少し正確に書くと「政府に防衛費を沢山握らせても結果は同じなので増額なんて絶対反対」というのが私の意見です。
だって沖縄のバス停への英語表記や九州のほぼ誰も通らない林道の整備、スカイツリーの開業イベントなどに対し「東北の震災復興にあたる」と予算を付けたのが日本政府です。
どうして防衛費が国防とかけ離れた事業に使われることはないと言い切れるのか逆に説明していただきたいです。
また政府は、「復興税を防衛費に転用する」とも言っていました。
復興税を防衛費に転用しようと考える政府は、防衛費を増額しても他に平気で転用する政府でもあると言えるのですが、これに対する論理的な反論を聞いたことがありません。
このように「政府は防衛費を清く正しく使えるか」と「防衛費は必要か」は別の次元の話であって、自衛隊員のトイレットペーパー自腹問題が取りだたされているその横で、環境省が1億2000万円の予算を使って萌えキャラを作ってたのがこの国の行政府であることをしっかり認識すべきでしょう。
防衛費の話になると「侵略されてもいいのか!」「反日!」と感情的になる人が多いですが、私からすれば国民所得の半分も税で奪い、経済活動を停滞させながら自衛隊員のトイレットペーパーより環境省の萌えキャラを優先する日本政府こそが「反日」だと思います。
繰り返しますが
は全部別の議論です。
今回のスウェーデンの決定は
というものだったのに対し、日本は
と、国民負担を増やしながら政府の肥大化を図ろうとしているという話でしかありません。
つまりスウェーデンとは違い、日本政府は国民の安全を人質に取り、不安を煽り、増税を飲ませるために防衛費を利用しているだけです。
そうではないというなら日本政府は
政府が清く正しく防衛費を使えると言い切れるその根拠
として
復興予算とコロナ予算が何に使われたのか
を全て有権者に開示すべきでしょう。
政府は穴の開いたバケツではなく、ちゃんと水を入れた分だけ溜まるということを証明しないなら、どれだけ蛇口を開けるかの議論など無意味なことは説明するまでもないはずです。
とまぁいろいろ書きましたが、どうであれ今回スウェーデンは防衛費増額には増税が必須ではないと示したのですから、防衛費がどうだろうと我々が言うことは
ごちゃごちゃうるせぇ!減税しろ!
の一言だけで十分です。
防衛費を増やすべきだと思う人も減らすべきだと思う人も、全ての増税に反対し、すべての減税に賛成しましょう。
ということで今日の記事はここまで。
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