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理系学部生が中途半端に就活した

とある地方国立大学の理系大学に通う3年です。

私は首都圏の県では片手の指に入る高校に通っていました。早慶やそこそこの大学に進学している高校の同期らは大学3年にもなり夏はインターン、秋口くらいからは本選考というように就活を通して少しずつ人生を進めているように地方の理系大学生の私には写っていました。一方で私は院進する先輩らと同じようにゆっくりとした理系学部3年の時間を過ごそうと思っていました。しかし、何を血迷ったのか3年になった春から“就活”を始めていました。この私がなぜ理系学部3年でのイレギュラーな就活を始めたのか、理由は3つくらいあります。このノートではその3つの理由をもとになぜ就活を今この時期にやるメリットがあったのかと今後の展望について記していきたいと思います。

ではまず理由についてですが以下の3つになります。

  • 先輩に勧められたから

  • 所属研究室で修士進学できないから

  • 強制的に自己分析するため

それぞれ詳しく説明します。

ひとつめ「先輩に勧められたから」は単純でサークルの先輩でもありバイト先の先輩でもある方の影響です。彼は修士に進学した後、通常の就活の時期である修士1年で就活をして、来年度の春からGAFAMの内定を蹴りメガベンチャーに行くそうです。彼が就活している間のバイト終わりの飲みで幾度もその彼の考え方を熱弁されていました。彼も私と同じ学部の理系の出身ですが、就活を始めるにあたってメーカーに行くことは当初から考えずに総合職などを目指して就活していたそうです。
初めはGAFAMの内定をもらっておりウキウキで、私自身も「自分もGAFAMに行けるのかな」など単純にうらやましいなあと思っていました。その後、就職エージェントに声がかかったらしくで某メガベンチャーに内定が出たようです。「決め手はその人たちと一緒に働きたいか」といっていました。やはりメガベンは"アツい"人たちが多いのでしょうか。
このように、ひとりの先輩ではありますが就活をしているひとがいたので、「少し早いけどやってみみようかな、学部で卒業するならちょうど良いタイミングだし」なんて思っていました。さらにそこの彼の「学部で就職するにしてもしなくても自己分析にもなるし修士卒の就活にも役に立つだろうから学部で就活やってみるといいよ! 自分が過去に戻れるなら絶対やっていた」とおっしゃるのでもうこれはやるしかないと思って就活を始めました。

でもやはり、理系である事には変わりないので、学部卒では専門的な職種に応募することはできても修士博士卒の先輩方には勝てないことは明白ですので、バイト先の先輩と同じく総合職の選考に絞って応募することにしました。

最終的には、私はサマー、オータムの複数のインターンに応募しました。どれも選考に通ったら修士には進まず就職するぞと思えるような企業ばかりでいわゆる練習台となるようなベンチャー企業や業界2,3番手の企業には応募しませんでした。結果として大学の名前でエントリーシートは通るものの面接はよくて一次通過、ほとんど歯が立たずに終わってしまいました。面接での自己アピールが単調で同じ事の繰り返しになったり言い方を一般的にできなかったりその場での言語能力に足りないところがあったりとずたぼろでした。単純に面接の場数を全踏めていなくて、数をこなさないとうまくできないなと実感しました。
また、第一志望としていた広告系にはESすら通らず「縁が無かった」のかなと思い、学部での就活を終了、修士に進学することを決めました。
結果をみると人生がかかっていない就活は、私にとって全く身の入るものではなく、もっと緊迫感と背水の陣であることが無ければいけないんだと反省しました。

2つ目の理由「所属している研究室で修士進学できないから」について、私は研究室配属の際に研究室の教授が引退し助教もそのラボを引き継がないことを知っていていま所属している研究室を第一志望として配属希望を出しました。理由としては、修士以降の進路を能動的に考えられて「何も考えずに修士進学、メーカーに就職」ということはしたくなかったからです。ものづくり系のサークルに入っていて、その分野のアカデミアや大手企業、ベンチャーで働くひとを間近で会ってみることができたのは非常にその影響は大きかったと思います。率直に言ってしまえば、小さい頃から憧れていた分野だったけれど実際に自分の目で見てみたら、私自身の尺度ではあまり魅力的ではなかったということです。中高時代から大学入試までその分野で働きたいということをモチベーションに勉強を頑張れてこれていたのでショックは大きかったです。運良く入学したのが工学部の機械系で入学後の選択肢も分野が広くたくさんあったことは救いでした。特にいままで憧れていた分野のひとやことについて攻撃や中傷をするものではありませんし、大学生になった自分のいまの考え方には合わなかったというだけのことです。
就活や進学でもその「自分に合わなかった」を無くすために能動的に考えて自分が働く先を考えようと思ったのです。目に見える結果として実らなかった就活ですが、実際に(修士に進学するという後ろ楯がある状態で)就活をしてみることで自分が働くということについて分かってきた気がしています。

自分が就活をしてみてのサラリーマンとして「働く」ということに関して、先ず、総合職ってふわっとした仕事内容が多いように思いました()。まだまだ自分の業界などに対するリサーチが足りないのかもしれないですが。たくさんのプロジェクトに関わって事業をしてその事業を成功に導いたり売り上げをたくさんあげることは達成感があって、業界にもよりますが、その成績によって昇進昇給していくのは、社会的な信用と高収入を得られる点では良いと思います。しかし、それと同時に学校生活でテストなどの数値化にいやいやしている私にとってはそれの延長にしか思えず、さらにそれよりも「ふわっと」したようにも思えます。それは社内政治であったりとか、ひとうけの良さであったりとか、容量の良さであったりとか、私自身避けて通りたいと思っていることがらの集まりです。
さらに「総合職」は現在(2023年)以降の日本の社会情勢では円の価値の急落や景気の減退も含めてそれらの道連れになるでのはないかと思っています(私見)。日本のなかのひとつの企業にとどまっておく分には生きて行けるかもしれませんが、最近の日本の凋落をみているとどこかで私自身が耐えられなくなる時がくるなと思っています。
急に「日本下げ」みたいになってしまいましたが、就活を通しては総合職ではなく、専門職に就きたいと思うようになりました。専門職であれば、業務内容はある程度はっきりしたもので、スキルや資格、実績などひとや会社に依らない成績をもって転職することも容易だと考えます。製造業も総合職と同じくあまり魅力的ではありませんし、いままでの私の経験といま所属している研究室の分野などから、ふわっとした言葉ですが、データサイエンティストなどデータや機械学習などを扱う仕事ができれば良いなと発見できました。
というわけで、今年の就活を通してそういった専門的な職種に就くには専門的な教育を受ける必要があるので、修士に進学すべきだ、確信しました。結局、高校生の時にいっしょうけんめい考えてした決断、文系ではなく理系に進学した自分の考えは結構馬鹿にならないもんですね。

最後の理由「自己分析を強制的にできる」というのはまさにいまnoteを書いているように、将来働くということを具体的なイメージをもって考えることができるというのが、バイト先の先輩が理系の学部就活を推していた理由の1つです。自分の考えを実際に自分が動きながら考えることによって、内定もなにももらっていないが、学部就活の目的は達成された、と私は思う。

具体的な目標が見えてきたので、これからそれに向けてやることをやるだけである。幸いデータサイエンティストという職種こそふわっとしているもののやるべきことはわかりやすい。

残りの学部生活も頑張って楽しんで頑張らずにやっていきたい。


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