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成長し続ける子どもに育ってほしいと願う親が絶対に知らなければならないこと

 あなたの子どもは自ら進んで勉強や運動など自己研鑽に精を出していますか?

「早く宿題しなさい!!」

 のび太君のお母さんのように怒鳴り散らさないと勉強机の前に座らないというご家庭も少なからずあると思いますが、実はこれ、逆効果です。

 なんでダメなの?という理由を知りたいなら最後まで読んでください。親であるあなたの知識不足が子どもの成長を止めている可能性があります。

のび太のお母さんは北風

 北風と太陽という寓話はご存じでしょうか?

 簡潔に説明するとひょんなことから始まった北風と太陽のお遊び勝負です。ルールはただ一つ、道を歩いている男性のコートを脱がせた方が勝ち。

 先攻の北風は強烈な突風でコートを脱がせようとします。しかし、男は飛ばされまいとコートを強く握り、放しません。

 次は太陽の番です。太陽は燦燦と輝き、あたりを照らします。すると男性は暑さのあまりコートを脱ぎました。

 ここで勝敗は決します。太陽の勝利。

 つまり、強引に行動させようとしてもひとは思い通りに動かないということ。のび太のお母さんはまさに北風です。

 すなわち教育に必要なのは、自らやりたい!と思わせるような環境作りです。

外発的動機付けと内発的動機付け

 行動には「外発的動機付け」と「内発的動機付け」というものがあります。

 外発的動機付けとは、外からの刺激によって行動を誘発するもの。

 例えばイルカが曲芸を行うのは、指示通りに動いた後に大好物の魚が貰えるとわかっているからです。これが外発的動機付け。

「じゃあ子どもにも魚(報酬)を与えたら素直に言うことを聞くんじゃない?」

 そう思うかもしれませんが、イルカはご褒美の魚が貰えないとわかれば何もしなくなります。

 それは人間も同じ。しかし自分の子どもには魚が与えられなくても正しく行動して欲しいと思うはず。

 一方で内発的動機付けは「自ら学び、やる意欲」が行動の源泉となっています。

 つまり、成長し続ける人間になるには、いかに内発的動機付けを高めることができるかがカギ。

内発的動機付けを高める方法

内発的動機付けを高めるには、自ら選択し、行動することによって納得感を得ることが重要となります。

 親が「あれしなさい!」「これしなさい!」と何でも決めてしまうのではなく、まずは相手の気持ちを知り、やりたいと思ったことをなるべく応援してあげてください。

 ボスのように上から命令するのではなく、いっしょにやろう!といったチームリーダーのような姿勢です。

 自ら勉強をしてほしいのであれば勉強の楽しさを。運動をしてほしいのであれば運動の楽しさを教えていきましょう。

内発的動機付けを弱める原因

 内発的動機付けを弱めてしまうのが「報酬・脅し・競争」です。

 報酬は貰えなくなると意欲が無くなり、脅されていると隠れて手を抜くことを覚え、競争は尽きることが無いので結果的に自尊心を下げてしまう。

 半ば強制的にやらされていた学校の授業や勉強はつまらなかったけど、何をやってもいい休み時間は楽しかったはず。

 それは休み時間には自分で選択できるという裁量権があり、能動的に行動していたからです。

おわりに

 わたしの親ものび太君のお母さんタイプで、勉強やれ!だったり、ゲームばっかりしてないで外で遊びなさい!といったことを言われ続けていました。

 子どもながらに思っていたことは、やれと言う割に親は全く勉強をしてないし運動もしていないということ。

 そういった矛盾に納得感が得られず、自己研鑽をすることなくただボーッと生きていました。

 しかし家庭を持ったことがきっかけで、このままではだめだ!自分を変えたい!といった強い思いが芽生え、現在は誰からも指示されることなく自発的に勉強や運動をするようになりました。

 そんな経験を経たからこそ、内発的動機付けの大切さがわかります。

 自律性が高まれば有能感が得られるので、さらなるモチベーションアップに繋がります。

 グロースマインドセットを持つ子どもに育ってほしいのであれば、どういった動機付けで行動しているのか?ということを分析してみてはいかがでしょう~

参考図書

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