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20年使用しても壊れない傘「前原光榮商店のトンボ洋傘」


私の愛用する傘は↓こちらの前原光榮商店の洋傘です。

すでに10年以上使っていますが、全く壊れていません。不具合もゼロです。こちらの傘を買って以降、ビニール傘や他の傘も一切買わなくなりました。壊れたとしても前原光榮商店で修理をしてくれるので、一生使える傘だと私は思います。

購入したきっかけは、大量消費社会に疑問を感じながら、何も自分の力ではできないもどかしさを抱いていた事でした。そんな中、1つずつ自分の中で改善していこうと傘は一生ものを使うことにしました。

私たち日本人の一人あたりの傘所有本数、ビニール傘消費本数は共に世界で1位だと言われています。
毎年日本で消費される傘は年間約1.2億本~1.3億本。※1そのうちの6割にあたる約8,000万本※2がビニール傘で
その多くは地球に埋め捨てられ続けています。
地球環境のためにも、一回しか使わないような使い捨て傘をなくしたいという想いで活動をしております。
https://www.i-kasa.com/sustainability

想像してみてください。
もし、自分が家をお願いする建築家や、例えばオーダーメイドの結婚指輪をお願いするデザイナー、オーダースーツの仕立て屋などがビニール傘を使っているとしたら……

また、建築家として常に社会の問題について意識しつつ、建築にこだわりを持てと言いながら、他の事には無関心というのでは、建築家としてどうかと思います。

私はそんな方には不安を覚えるし、依頼は絶対にしません。

デザインとは、見た目のカッコ良さだけではなく、そのデザイナーの生き方や考え方が自分と共感できるものでなければなりません。

前原光榮商店の傘の良さ


● 16本の骨で構成され、丈夫で軽く、傘を開けば直径110cmのたっぷりとした広さがある傘。手作業で組まれた工芸的な骨組み。中心の棒は、樫を何度も丁寧に磨き、日本的な奥ゆかしいツヤがある。

画像元:前原光榮商店HPより

● 伝統的なハタにより丹念に織られた高級感のある色合いと生地。雨音が心地よく響き、雨の日が楽しみになる傘。

画像元:前原光榮商店HPより

● 天然素材の手元のバリエーションは様々で、厳選されたそれぞれの材料にあった方法で丁寧に曲げていく。

ヒッコリー
寒竹
大量生産・大量消費の時代以前、日本のものづくりは丁寧かつ心配りのこもった製品が多かったと思います。
時代を経て、今日、日本のものづくりを見直す機運が高まっております。
日本の傘づくりもかつては傘職人を擁し、
1本1本手づくり製造をし、あたりまえの事をあたりまえにこなしておりました。
前原光榮商店は、昔ながらの製法を受け継ぎ、熟練の傘職人による加工にて製造を続けております。

わたしたちは、「傘」という字に含まれる4つの「人」は、それぞれ
1.生地を織る 2.骨を組む 3.手元を作る 4.生地を裁断縫製する
の4分野の職人たちを表していると提唱しています。

このそれぞれの職人たちの技術を高める事により、前原光榮商店の傘はなりたっております。
特に生地の裁断縫製に関しては、傘の出来栄えを左右する最も重要な技術のひとつです。
高品質の生地・骨・手元を擁しても、傘の裁断縫製次第では美しいフォルムの傘に仕上りません。

それは生地を裁つ際の型であり、正確さであり、縫製する際の針の落とし方さえも気を使います。
そこに数ミリの誤差が生じるだけで、傘を広げた時の張りや音、フォルムに影響があるからです。
前原光榮商店の傘は、それぞれの素材の品質はもとより、この裁断縫製加工にこだわりを持って製造しております。
https://maehara.co.jp/concept.html


傘に限らずですが、まずは傘から消費するという意識を無くしていきませんか?
デザインから入っても良し、エコの観点から入っても良し、機能性から入っても良し、贈り物から始めても良し。

とにかく、日本人の古き良き意識や文化が少しでも修復できればと願います。

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