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起業で重要なMPV(ミニマム・バリュー・プロダクト)とは何か?



以下のnoteでPMF(プロダクト マーケット フィット)という概念についてご説明をさせていただきました。





起業のテクニックの意味合いで、0→1を立ち上げる場合には、PFMは本当に一番大切な概念だと思います。


僕はPMFを知らずに痛い経験をしたので、尚更です😅


さて、そのPMFを達成するために、知っておくべき概念があります。


それが


MVP(Minimum Value Product, ミニマム バリュー プロダクト)


です。


今日はMVP についてご説明をさせて頂きます。


起業、独立、新規事業の担当者、フリーランスになるなどをお考えに方に、ご参考になれば嬉しいです😃




(アイキャッチ画像は、以下のサイトから引用させて頂きました。)


 https://uxmilk.jp/65654





MVPが必要な理由


PMFの回で、僕は

「お客さんが熱狂するかどうか、お客さんがお金を払ってくれるかどうかも分からないのに、初期のプロダクトに投資しすぎないでください」


ということ書きました。



しかし、最初「お客さんが熱狂するか、どうか」を測るために、やはり何らかのプロダクトは要りますよね。


つまり、試作品、プロトタイプ、モックアップと呼ばれるものです。


この試作品・プロトタイプを作る時に、お金をつぎ込み過ぎてもいけませんよ

というのが、今日のMVPのお話になります。


ほんま、慎重になってくださいね。🙇‍♂️


そんなことをすると、貴重な資金が、無闇やたらに溶けてしまったりします。


成功が遠のきます。


そこで知っておくべき概念が 、MVP です。


この PMFを達成できるかどうか、を検証するために、手元に持っておく武器は MVP だけで十分だと、僕は経験から思っています。


シンプルな武器





MVPとは何か?


 MVP とは何なのか。

”試作品”なのは、間違いないです。

でも、もう一つ重要なエッセンスが含まれています。


例えば、あなたがスマホのアプリを開発しようとしているとします。


その場合、そのサービスの「コアとなる機能」が絶対にあるはずです。



その機能”だけ”を備えたアプリが、 MVP になります。


細かな凝ったデザインとかいりません。


早い通信対応であったり、素晴らしい付属機能であったり、頑強なセキュリティなんかも入りません。


必要最小限となる機能のみを備えたアプリです。

それが、MVPにあたります。


名前の通り、Minimum(最小限の) Value(価値を備えた) Product(プロダクト)です。



ほうほう、MVPね。


アプリの例では、わかりにくかったかもしれません🙏


▶︎ 「車輪」のプロダクトでの例え


MVPは、移動するプロダクトで、よく説明されます。

この画像は、非常に有名です。



* 上記の画像の引用サイト
 https://uxmilk.jp/65654


例えば、まだ「車輪」が無い時代に、車輪を用いたプロダクトを提供したいと考えたとします。

その場合、いきなり車を開発しようとしてはいけません

(画像でいうところの、Not Like This です)


そうではなくて、車輪をフルに活かせるプロダクトとして、まずはスケートボードを作ってみるんです。

このスケートボードが、MVPになります。

そして、スケートボードでユーザーの反応が良ければ、徐々に、キックボードにしたり、自転車にしたり、とプロダクトを高度化していくのです。


起業の分野では、この開発手順が、推奨されていることが多いです。

コアとなっている考え方は、MVPです。



ふふ、ちょっとずつMVPがわかってきたわ




MVPをラーメン屋で例えると


いかがでしょうか?


アプリや車輪だと、まだ抽象的でわかりにくかったかもしれません。


もう少し身近なラーメン屋で例えさせて頂きます。



あなたがやろうとしてるお店がラーメン屋だったとします。


あなたがやろうとしているラーメン屋の一番の売りは、当たり前ですがラーメンの味だと思います。


あなたのラーメンの味に、お客さんがリピーターとなるのか?

本当に熱狂してくれるかどうか?


これを計測するのが PMF です。


そのために必要なのは、ラーメンの味だけで十分です。


MVPは、このケースで言うとラーメンそのもの
です。

MVPはラーメンの味



「当たり前のこと言うてるなぁ、なんのこっちゃ 🤔 」


と思われたかもしれません。


違うんです・・・・・


多くの人が、まず店舗も作ってしまうんです。


さらに凝ったホームページを作ったりもします。

さらに綺麗な器を使ったり、綺麗なお箸を並べたり、内装を鮮やかなデザインにしたり・・・


ラーメンの味以外のものに大量にお金を使ってしまいます。

MVP以外のものに過剰な投資をしてしまうんです。。。

(そして、資金が枯渇し、倒産したりします)



もうお分かりだと思います。


このケースにて、ラーメンの味以外のものは全て枝葉です。


そうなってくると、 MVP であるラーメンの味が不十分であれば、もう一度ラーメンの味を作り直したり、商品開発をするという事に、労力を割くはずです。


そのアプローチが正しいと思います。


不幸なことに、MVPではない枝葉のこと(お店の内装を凝ったり、お洒落な皿を準備したり、アルバイトを雇ったりすること)の方が、よっぽど金がかかるんです。



あなたが非常に優れたラーメンの味を提供できるまでは、リアカーの屋台で十分だと、僕は思います。

自転車販売でもいいぐらいかもしれません。

それぐらい、まずは MVP を使った PMF の達成に注力をしていただくことを、推奨します。


最初は、屋台から。で、味がウケるか検証する。




そして、その MVP でPMFが達成できた、つまりラーメン屋にリピーターが何人もついてくれたとします。



そうなったのであれば、以下のようなプロセスに入ると思います。

余った売上・手元に残ったお金の中から、

→ ちょっとずつ屋台から綺麗なキッチンカーにしたり

→ 徐々に一坪、二坪ぐらいのお店にしたり

など、少しずつ少しずつ、拡張していくという流れがいいと思います。


それが、もっとも創業者にとってリスクの小さい着実なスタイルになります。





アプリ開発で説明すると


▶︎ 僕の実体験


ラーメンでの説明がしやすいので、ついついラーメン屋の例が多くなってしまいました。


僕がやってたような 、AI 開発アプリ開発でも同じです。


僕の具体的な事例でご説明をします。


僕のビジネスの売りは、「予測 AI」 というものでした。

(よろしければ、僕のプロダクトの詳細はこちらのnoteをご覧ください🙏)


MVPは、
AIが予測した結果ですね。


データを打ち込んだら、 AI が勝手に

「明日お客さん何人来るよ」

という風に、予測計算をしてくれるということです。

その体験だけを、お客さん(店舗の店長)にしてもらう必要があります。



そして、それ以外のファクター(例えばデザインであったり、アプリの使い勝手、ボタンの調整、お客さんからの問い合わせ体制などなど)は、全て二の次でした。


そこはもう、最初は、完全に割り切ってました。

お客さんに、データ入力して、予測ボタンを押したら、予測計算が数分後に表示される、という経験だけをしてもらうプロトタイプのアプリにしました。


当社で開発した、来店客数予測AI -Hawk-の本当の初期の画面は、こんな感じです。


1)エクセルデータをアップロード

csvデータをアップロード


2)数分後、予測値がグラフで出てくる

予測値をグラフで出力


3)以上!


ほんま、これだけです。




それによる、お客さんの反応を見ました。


その結果が、冒頭に述べた通り、あるお客さんが熱狂してくれました。


これで PMFを達成できたと確信したんです。


繰り返しですが、僕のケースでも PMFを達成するために、必要だったのは本当に簡単なアプリの計算のシステムだけです。

つまり MVP だけだったのです。



PMF達成までは、MVPだけで十分




まとめ


MVP を知らなかったら、どんどんお金が溶けていってしまいます。


どんどん自分の大事な資金が無くなってしまいます。


そうなってしまうと、ビジネスの成功確率は当然下がります。


また、もしかしたら、(しない方が良いのですが)多額の借金をしてしまったりして、人生全てに影響が及ぶかもしれません。


それは、とても不幸になるでしょう。。


なので、独立・起業では、出来るだけ最短でPMFを達成を目指すことが大事です。


お金をかけずに、 MVP だけで、お客さんの声を聞きまわる。


そして、お客さんの声を最重視して、PMF達成を目指す。


以前書いた僕の手痛い失敗経験からも、こういうプロセスを推奨します😃



最後は笑顔に



みなさんの独立・起業・新規事業が成功されることを、切に祈っています😃






今日も読んで頂いて有難う御座いました😃



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