いずれ脱サラしたい方向け。会社員時代に身につけておくと、いきるスキル5選
いずれ脱サラして、フリーランスとしての独立、もしくは起業をしようと思っている方向けへのnoteです。
僕は起業をしました。
その体験を元に書いていこうと思います。
読んでくださった方に、何かヒントになれば嬉しいです。
起業してみて、「ああ、サラリーマン時代のあの経験がいきるな」と思うことがあります。かなりの頻度で発生します。一見関係のないような経験であっても、起業してみて様々なことを自分でやる必要が出てきた時に、思い出し、助かっています。
一方で、「ああ、この経験をしておけば良かった・・・」という後悔も、同じ頻度で発生します。
思うに、サラリーマンという環境は、ビジネス経験を積む膨大なチャンスとも言えます。多くの部署が存在し、多くの仕事があるわけですから。しかも周囲に専門家も多い。サラリーマンのうちに様々な経験をしておけば、脱サラをお考えの方であれば、独立後にいきることは間違い無いです。
僕は、と言うと、僕は新卒で機械系のエンジニア、転職して法人営業職を経験しました。この”作る側”と”売る側”を両方経験したことは、めっちゃ良かったと思います。独立したての一人の時は、一人で開発も営業も両方やってましたから。
一方で、僕はコーポレートの経験が全くありませんでした。いまだに一番苦手なのが、財務系です。また人事経験も無く、独立してからの実体験を積み重ねることで対応しています。(両方とも経営者には必須の知見なのですが・・・完璧な人間はいないので、しゃーないですね。)
というわけで、今回はサラリーマン時代に身につけることができるスキルであり、尚且つ脱サラ後にいきるであろうスキルを、考えてみました。僕もサラリーマン経験が約12年ありましたので、それを踏まえて書きます。
なお、あまり長くなっても読みにくいかと思いますので、本題はできるだけ簡潔にまとめたつもりです。(と言っても、やっぱり長くなりました。。。すいません🙇♂️)
もし、スキを頂いたり、コメントを頂いたりなど、反響があれば、より深い内容を書くこともトライしたいと思います。
はじめに
以下に書いておくことは、かなり複数の分野・職種に渡っています。それはつまり、独立すると、かなり広範囲のことを自分でやらねばならなくなるので、そういうことを示唆しているとも言えます。
普通の感覚で言えば、「いやいや、サラリーマン生活で経験するのは、特定の一分野・職種やで」と思われる方も多いと思います。僕もサラリーマン経験があるので、それはよくわかります。
ただ、僕が敢えてこのnoteで、それでも多分野のことを書くのはこういうことなんです。
例えば営業職の方が、いずれ脱サラを考えているのであれば、普段法務部に丸投げしている契約書の内容を、少し自分で掘り下げて考えてみると良いと思います
例えば技術職の方が、ある仕事を”自分一人でやるか”、”他の人に任せるか”を選択できるチャンスがあったとします。ぜひ”他人に任せる”を選択してもらえれば、以下で述べるマネージメントの経験を積むチャンスです
こういうニュアンスで、読んでいただければ幸いです。
なお、以下の順位は僕の実体験的に重要度もかなり意識して書きました。
1位)契約書の作成
僕の中で、サラリーマン時代に経験した方が良いと思う業務、身に付けた方が良いと考えるスキルの圧倒的一位は「契約書」関連です。
少し説明が必要と思います。
よく、「起業はリスクが大きい」という言説を見かけます。
僕の実体験から言えば、「思ったほどリスクはない」と言えます。
そして、例えリスクがあるとしても、ありえるリスクのほぼ全ては「契約書で回避できる」ということです。
この話題だけでも書きたいことは多々ありますが、今回のテーマに関連する事例を挙げます。
例えば、「起業して何か失敗したら、お客さんから多額の損害賠償を請求されるのではないか。サラリーマンなら会社が責任を取ってくれるが、起業したら自分が責任を取らねばならいのではないか・・・」という点です。
損害賠償は、明確に契約書に記載すべき事項です。しっかりと、初期の契約時点で、クライアントと合意しておけば良いのです。損害賠償の範囲も含めて。
なので、こういう視点をもったり、損害賠償の責任範囲の制限の仕方を契約書でどのように表現するのか、などの感覚を持つためにも、サラリーマン時代に契約書について深く知っておくと、非常にメリットになります。
さて、僕も手痛い経験があります。
独立したての頃、ある取引で契約書を作らずに、仕事をしてしまっていたことがありました。取引先と意気投合しまして、知り合って間も無いのに、お互いに信頼関係があるように錯覚してしまったのです。
最終的に、その取引先から、手のひら返しを受けまして、大きな損失を被りました。。ほんまに後悔しましたね。良い勉強でした。悔しかったですが、契約書を作っていない口約束ばかりの仕事やったので、こちらも頼るべきもの(戦える武器)が無かったのです。
それ以降、どんな相手とのどんな仕事でも、必ず契約書を作るようになりました。
契約書は、脱サラをした方にとっては、自分を守る最後の防波堤のような位置付けです。めっちゃ重要です。
なので、サラリーマン時代に、契約書作成に関われる機会があれば、めっちゃチャンスです。ぜひ関わって頂いて、プロの法務部のスタッフがどういう視点でチェックしているかなど、学んで頂ければと思います。
(以下は、契約書にまつわる僕のnoteです。ちょっと本件とニュアンスちゃいますが)
2位)プログラミング(ノーコードツール導入も可)
プログラミングも、機会があれば積極的にチャレンジ頂いた方が良いと思います。
独立するとITツール無しに仕事をすることは考えにくいと思います。
ホームページ、アプリ、プラットフォームなどなど。
自社で作らないといけない、もしくは活用しないといけないITツールはかなりの数あります。
そして問題はココです。こういった作業を外注すると、金額がめっちゃ高いということです。。。
独立初期には、お金をかけ過ぎることは危険です。そのビジネスが上手くいくかどうかもわからないので。(詳細は以下の僕のnoteをご覧ください)
なので、できる限り自分でやった方が良いです。節約にはそれが有効です。
また、最近ではノーコードツールも非常に多く世の中に出てきています。ノーコードツールを使えば、プログラミングせずに、IT関連のツールが作れたりします。なので、業務でノーコードツールを活用するチャンスがあれば、積極的に関わっておくことをお勧めします。
さて、1位で書いた契約書の話と違って、ちょっと腰が重くなるかもしれません。契約書ならば既存業務の延長で関われるかもしれませんが、プログラミングとなるとハードルが高く感じるかもしれませんね。
最初は少しで良いのです。もし何かコーディングが必要そうな業務が回ってきたり、もしくはノーコードツールの社内導入や部署導入の仕事が回ってきたら、ちょっと手を挙げてみると良いかもしれません。その経験が、脱サラしたら、かなりの大きなリターンとして、自分に返ってきます。
ほんまに、
「ちょっと繰り返しのエクセル作業になっているからマクロ組もうか」
「データ可視化のために、Tableau使ってみようか」
「社内でPython研修がある。受けておこうか」
「KintoneやChatGPT、たまには使ってみようか」
ぐらいでも良いかとも思います。
サラリーマン時代のうちに、プログラミングに関する経験を少しでも積んでおけば、脱サラ後に苦労が減るでしょう。はなから外注せずに、自分でやってみよっか、と思えるのです。
3位)マーケティング
「売上」を作り出す仕事に近い経験も、サラリーマンのうちに積んでおきたいものです。
番外2)でセールス・営業について述べますが、個人的にはマーケティングの経験の方が貴重と思います。
僕がここで強調したいのは、つまり、「人の購買行動はどういうことで発生するのか?」を知っておくという大切さです。それを、出来るだけ体系化し、普遍化して、再現性のある形で学び身につけておくことが理想です。
僕が自分の起業や、知り合いの他の起業を見て思う、典型的なパターンがあります。
どの独立した人も「自分のプロダクト・サービスは、ちゃんと作れる」のです。日本人の気質なのかはわかりませんが、プロダクトの作り込みは非常に丁寧にされる方が多い印象です。
一方で、「売るのが苦手」な人が、圧倒的に多いという点です。僕もその部類かもしれません。僕は対面交渉の営業行為はできるつもりですが、リード獲得などの戦略的なマーケティング行為は、まだまだ模索しています。
マーケティングは、会社の血液と言える売上を作り出すのに直結する行為です。サラリーマンのうちに経験できるなら、こんなお得なことはありません。
(僕の関連するnote)
4位)マネージメント
脱サラして、一人で働く方もいると思います。
ただ、その場合でも多くの取引先など、やはり(内部ではなくとも)社外の方と付き合うことはあるでしょう。その場合にも、マネージメントは必要かなと思います。
ただ、一旦は、独立後に自分の内部にチームを抱えて仕事をする人に対して以下を書かせて頂きますね。
僕がイメージするのは、がんじがらめのマネージメントではないです。表現としては、
「いかに、従業員・スタッフの皆様に気持ちよく働いていただくか」
その本質が最重要だと思っています。マネージメントについては。
大企業にいると、自分の部下になる人は、自分が採用した人ではないですよね。会社から勝手にあてがわれるんです。すると、忘れてしまうんです。部下や仲間がどれだけありがたい存在か。僕もサラリーマン時代、めっちゃ勘違いしていました。
一度、一人で仕事を始めてみたら、いやがうえにも気づきます。最初、誰からも見向きもされません😭。問い合わせがないのは当たり前。話し相手すらいません。気づいたら一日で喋った言葉が「あっ、しまった・・・」という独り言しかなかった、ということはザラです。そんな環境から、最初の一人目の仲間ができた時の嬉しさったらないです。
さて、マネージメントが、脱サラ後に初体験するとなると、ちょっと損かもしれません。僕個人の考えでは、マネージメントは、マネージャー次第で十人十色やと思います。なので、サラリーマンのうちに、どういうタイプのスタッフがいて、その場合にはどういうマネージメントをすれば良いのか、を経験しておくことは、非常にいきると思います。自分がどういうマネージメントスタイルが性に合っているのか、把握になると思います。
会社というのは多くの人が既にいます。しかも、機械的に自分より若い人が入ってくる仕組みです。マネージメントを経験しておくのに、またとないチャンスの環境です。
5位)決算書を読める
これは僕がいまだに苦手やから、思ってるんですが・・・
サラリーマン時代は、決算書を気にすることはあまりありませんでした。しかし、独立すると、決算書は自社を明確に知るために重要な情報です。
決算書をどう分析し、どのように読むのか、各項目がどのような意味づけであるのか、など、知っておくことは大きなメリットと思います。
今サラリーマンの方で、営業・セールスの方であれば、新規の顧客について調べる時、決算書を眺める方もいらっしゃるのではないでしょうか。僕は、サラリーマンの営業職の当時、顧客の決算書を細かく分析できていませんでした。と言いますか、社内にリスク管理部隊がいまして、その方々に丸投げしていました。今思えば、損したなと思います。
決算書に向き合う機会があれば、深掘りして理解しておくことは、脱サラ後にいきると思います。脱サラ後は、その決算書を毎年必ず作らなあかんわけですから。
最後は、番外です。重要度は低めです。
番外1)先端テクノロジー
会社員のうちに、先端テクノロジーと言われている技術に触れれる機会があれば、関わっておくと、脱サラ後もいきると思います。
というのも、独立起業される方は、自社のサービスに何らかの先端技術を含めておけば、かなり企業価値が上がるからです。差別化にもなりますし。
ただ、テック系の起業では無い場合は、あまり関係ないと思います。
番外2)セールス・営業の経験
結局、起業だ独立だフリーランスだと言っても、売上を上げねばなりません。なので、営業スキルがある方は強いです。端的に言って、お金を稼げる方です。
ただ、ここで勘違いして頂きたくないのが、
「ああ、自分はコミュニケーションが苦手だから、脱サラはダメか。。。」
と思って頂きたく無いのです。
なぜか?
正直、口が上手いだけのセールスマンなんて、表面的なスキルでしか無いので、そんなのバレバレなんです。僕は大して価値がないと思います。自分自身も営業を経験し、また様々な営業マンから売り込みを受けてきて、そう確信しています。
そうではなくて、
「朴訥としてても良い。でも、誠実に仕事をしてくれそうか」
「話し下手でも良い。この人は約束を破らないか」
の方が、100倍重要です。
ですから、セールス・営業の経験と言っても、単なるコミュニケーションスキルの話だと思わないで頂きたいのです。
さて、話が若干逸れました。
なぜ、セールス・営業の経験をできるなら、した方がよいのか。
それは、シンプルに「経営というのは売上が無いとどうしようもない」という大原則があるからです。そのコアとなる売上を構成する重要ファクターとして、セールス・営業という行為があるからです。
営業は、僕は誠実であることが一番だと思います。
ただ、「どのように話せばお客さんに伝わるか」を事前に経験しておくことは、大きなメリットと思います。また、社内に営業が上手い人がいる場合は、その人はどういう行動をしているのかを知っておくことも、貴重な機会です。脱サラを想定するのであれば、会社員時代の営業パーソンから、色々と学べるチャンスと言えます。
ただ、番外にしたのは、昨今、セールス・営業はオンラインのみで完結したり無人化の方向です。なので、優先度は下がるかと思いました。
以上となります。
長くなりました🙇♂️
脱サラを想定されている方に、ヒントになれば嬉しいです。
今日も読んで頂いて有難う御座いました😃
最後までお読みいただき有難う御座います! サポート頂ければ嬉しいです😃 クリエイターとしての創作活動と、「自宅でなぜ靴下が片方無くなることがあるのか?」という研究費用に使わせて頂きます!