【ホルモンについて Lesson1-1】
<ホルモンとは・・・>
ホルモンとは、体内に分布する内分泌腺と呼ばれる器官で作られ、血液によって全身に運ばれる生理活性物質の総称です。
各器官からは様々なホルモンが放出されます。
ホルモンの血中濃度は通常ほぼ一定に保たれており、体内で機能するためにはホルモンごとに適正な濃度範囲があります。
その濃度を一定の範囲内に保つため、ホルモンが過剰に放出されている場合は放出を抑えるために抑制システムが働いて濃度を下げます。
逆に少ない場合は、ホルモン合成を促進するためにホルモン増加の方向に働いて常に適正な濃度に保っています。
ホルモンは身体に起こる様々な変化に対し、身体を一定の状態に戻す役割を果たす物質です。
何らかの不調によりホルモンが多すぎたり少なすぎたりすると、多種多様な病気を引き起こします。
ホルモンの語源は古代ギリシア語で「刺激する・興奮させる」の意味の「horman」で、
20世紀初頭にセクレチン(※注1)を発見した
ウィリアム・ベイリス(William Bayliss)とアーネスト・スターリング(Ernest H.Starling)によって命名されました。
(※注1)セレクチン・・・
胃腸ホルモンの一つ。
酸性の胃内容物が十二指腸に入ると、十二指腸粘膜から血液中に分泌される。
膵液の分泌を促進し、胃酸の分泌を抑制する。
白血球と血管内皮細胞との接着に関与する細胞表面のレクチンに分類されるタンパク質の1群。
細胞接着分子の一種。
白血球に発現するL-セレクチン、血管内皮細胞に発現するE-セレクチン、血小板と血管内皮細胞に発現するP-セレクチンの3種類。
食物が胃で消化され、十二指腸へ移動したとき、分泌される。胃酸分泌の抑制をし、膵臓の分泌を促進する。
<ホルモンの働き>
1、 体内環境の維持(恒常性)
体温や血糖値などの身体の状態を一定に保つ
「恒常性=ホメオタシス」と言われていますね!
〜ホメオタシス=恒常性機能を支える3つのシステム〜
2、 身体の成長
代謝に関与し、脳・骨や筋肉などの成長を促す
寝る子は育つ、というように、寝ている時に成長ホルモンが放出されます!
成人してからも睡眠不足が続いたりすると、代謝がわるくなりますよね!
3、 性の獲得
性の決定や男らしさ・女らしさに影響
性ホルモンとして、二次成長の役割があります!
4、 生殖、妊娠、出産
生殖活動や妊娠・出産に重要な働きを示す
性ホルモンとして性欲にも関わっています!
5、 身体の防御
感染やストレスに対して身体防御や抵抗力として働く
免疫システムに深く関わっています!
やはり睡眠不足で免疫システムが崩れます!
睡眠は大切です!
6、 脳の働きのコントロール
神経伝達物質として脳内活動に関わる(別名:脳内ホルモン、と呼ばれています)
ホルモンは、全て脳から繋がっています!
現在、ホルモンとして確かめられているものは100種類以上あり、
さらに発見され続けています。
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