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つなぐ

とうの昔に
蒸発した地点で
まだ何かが
待っているような
振り返りたい
衝動に駆られて
何しているんだろう
どうしたいんだろう
風を感じる
でも
それはそれとして
整列しない
奥の方が
私をいつでも
そこまで
引きずり下ろす
引きずろ下ろす
引きずり───

引き……

────
自分の好き
自分の
自分……

───

……
自分の好きだけで回る
世界の外側で
空はただ青く
風は見知らぬ色で
吹き抜けていく
人見知りなんて
当たり前のことを
言うなよなんて
列車に揺られながら
窓の外に
呟いてみせる
削られて
壊されて
残りものだけを
集めて
丸めて
服を着せて
線の上を歩いて
また風を感じて
空の青さを
見ながら
夕陽に傾いていく
今日の日を
積み重ねて
忘れる夜を
いくつも越えて
たどり着いたら
また着替える
輪廻の繰り返し
螺旋階段
上下の
方向性を
取っ払ったまま
僕らは
言葉を
命の代わりに
捧げるんだ
生まれ変わりますように
そう見えない声で
祈りながら
終わりも
始まりも
夢幻に広がる
宇宙の真ん中で
主人公のふりをして
今夜も眠ろうか
 
 
 

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